特別収容プロトコル
SCP-1135-JPの根本的な収容は不可能です。回らない寿司協会による”正当な寿司”普及の支援、およびプロトコル・メキキによって発生抑制が試みられています。
説明
SCP-1135-JPはスシブレーダーが”これは寿司である”と認識した物体または概念(SCP-1135-JP-1に指定)に発生するノウアスフィア1改変事象です。同様の認識を示す人物が増加するほどSCP-1135-JPの影響はより強大になります。
認識人数 | 影響 |
---|---|
1 ~ 3 | スシブレード経験が10年以上ある者は通常のSCP-1134-JP-aのようにSCP-1135-JP-1の”寿司”(SCP-1135-JP-1-aに指定)の回転および操作が可能になる。 このとき6人以上の”SCP-1135-JP-1は寿司ではない”と強固に認識している人間が回転中のSCP-1135-JP-1-aを視認した場合、SCP-1135-JP-1-aの回転数および操作性は著しく減退する。 |
4 ~ 6 | スシブレード経験が5年以上ある者は通常のSCP-1134-JP-aのようにSCP-1135-JP-1-aの回転および操作が可能になる。 また、スシブレード経験が10年以上ある者が操作するSCP-1135-JP-1-aは、SCP-1135-JP-1の特性に由来すると思われる異常性を発現する。 このとき120人以上の”SCP-1135-JP-1は寿司ではない”と強固に認識している人間が回転中のSCP-1135-JP-1-aを視認した場合、SCP-1135-JP-1-aの回転数および操作性は著しく減退する。 |
7 ~ 10 | スシブレード経験が2年以上ある者は通常のSCP-1134-JP-aのようにSCP-1135-JP-1-aの回転および操作が可能になる。 また、スシブレード経験が5年以上ある者が操作するSCP-1135-JP-1-aは、SCP-1135-JP-1の特性に由来すると思われる異常性を発現する。 このとき”SCP-1135-JP-1は寿司ではない”と認識している人間が回転中のSCP-1135-JP-1-aを視認したとしてもSCP-1135-JP-1-aに影響を与えない。 |
11 ~ 50 | スシブレード経験の有無に関わらず通常のSCP-1134-JP-aのようにSCP-1135-JP-1-aの回転、操作、異常性発現が可能となる。 |
51 ~ | スシブレード経験の有無に関わらず通常のSCP-1134-JP-aのようにSCP-1135-JP-1-aの回転および操作、異常性発現と可能になる。 また、スシブレード経験が10年以上ある者はSCP-1135-JP-1-aを通じてSCP-1135-JP-1の操作および改変が可能となる。 |
SCP-1135-JPの影響を受ける物体および概念の範囲は曖昧かつ広範であり、
- 回転する
- 食品である
- 一般的に"握る"という動詞とともに使われる概念である
などの条件のうち1つでも満たしたものはSCP-1135-JP-1-aにされやすい傾向にあります。しかし条件に当てはまらない例もまた数多く報告されています。
財団諜報機関による調査から、現在までスシブレーダーはSCP-1135-JPの存在を認知していないと推測されています。しかしSCP-1135-JPによる影響が非常に広大かつ強大であるためプロトコル・メキキが実行されています。
プロトコル・メキキ

潜入エージェントによって結成されたSCP-1135-JP発生抑制機関、SUME-CI。
プロトコル・メキキはGoI-8134("闇寿司")潜入エージェントが結成した「不滅なる寿司の選別・利用・維持および活性化のための委員会(SUME-CI; Sortation, Utilization, Maintaining and Energizing Committee of the Invincibles)」によって行われるSCP-1135-JP発生抑制プロトコルです。SUME-CIは正常性および正常性維持機関にとって脅威になりかねない闇寿司ファイル2が提出された場合、”到底寿司とは思えない”といった理由で却下します。
闇寿司は通常”寿司”とはみなされない物体および概念のSCP-1134-JP-a化を積極的に行っており、またそれを試みるスシブレーダーが多く所属しています。闇寿司の壊滅によってSCP-1135-JP発生を防止する計画が回らない寿司協会から提案されましたが、闇寿司がなくなることでSCP-1135-JPを発生させる可能性があるスシブレーダーの管理が難しくなることから棄却されました。そこで闇寿司の組織機構を利用し効果的なSCP-1135-JP発生抑制を行うプロトコル・メキキが発案され実行されました。現在までに89件のSCP-1135-JP発生抑制に成功しています。
実例
以下はSUME-CIが却下したSCP-1135-JP-1-aの実例です。
名称: イエローケーキ
考案者: ケーキナイフのクラウディ
却下理由: 被爆による健康被害が深刻であるため。
名称: ニコラウス・コペルニクス3の握り
考案者: 人斬包丁のグロテスク
却下理由: 局所的な現実改変能力が既に発現していたことからCK-クラス現実再構築シナリオを引き起こす可能性があるため。
名称: 羊肉 狼肉 羊肉 狼肉 名称未定
考案者: 肉包丁のストーン
却下理由: 当該SCP-1135-JP-1-aを視認した人物は強制的に議論に参加させる異常性が認められる。そのため異常性の強化に伴いAK-クラス"狂気"世界終焉シナリオにつながる可能性があるため。また肉包丁のストーンにはMTFす-4("渋柿隊")が派遣され、同様の異常性を持つ肉が回収された。
名称: 惑星
考案者: 御蓮寺恋治
却下理由: 惑星の操作によりWK-クラス惑星転移シナリオが発生しかねないため。
名称: 輪廻
考案者: 死包丁のベア
却下理由: ”輪廻”概念の操作による影響が予測できないため。
名称: 権力の握り
考案者: 闇
却下理由: 闇寿司の政治的影響力の拡大によって限定的なLV-Zero"捲られたベール"シナリオが発生しかねないため。