SCP-1137
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アイテム番号: SCP-1137

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1137はサイト-19のアイテム保管ロッカー8Aの施錠された箱に収容されています。SCP-1137へのアクセスにはLevel3のクリアランスが必要です。収容には特別な物理的処置は必要ありません;しかし、そのミーム特性のため、職員間でのSCP-1137の本当の性質に関する情報は厳しく制限されることになっています。反ミーム安全基準の詳細な説明は文書1137-17を参照してください。

説明: SCP-1137は直径が約10cmの青いガラスの球体です。通常の観察者には特別な特性や危険はありません。材質、重さ、不透明度、硬さ、その他物性について測定することができます。しかし、湾曲度または平滑度か、その他球体に関する物性について測定しようとすると、異常特性は効果を発揮します。

SCP-1137の球体物性を測定しようとすると、誰もがSCP-1137を数学的に完全な球体だと確信します。使用した測定機器の正確さに関係なく、一貫して測定で確信した通りの結果が出たと思います。SCP-1137のミーム特性によりSCP-1137が実際にそのような寸法なのか、または観察者が単にそのように解釈してしまうのかどうかは判明していません。SCP-1137から採取した小さなサンプルでもミーム特性は示され、SCP-1137の形状に対する知覚に影響を与えているわけではないようです。

SCP-1137のミーム特性に影響を受けている対象は実際に測定する必要はありません;単にその形状が物理的に不可能だと話すだけで、ミーム伝播は十分です。しかし、この方法での伝播では聞き手が材質上数学的に完全な球体は存在しない理由を理解している必要があります;このように、科学的知識のない対象へのミーム伝播はありません。測定した時、実際の測定値を言わずにSCP-1137は完全な球体に見えるとだけ述べてもミーム伝搬を回避することができます。

一旦影響を受けると、対象はSCP-1137は完全な球体だと測定で示しめされても、物理的には不可能だという事実に拘るようになります。この矛盾は対象の心に対して深く根付きます。この矛盾の反証をあげようと、ますます精密な器材を使用します。研究員では反証をあげるために、現場で電子顕微鏡等の器材を利用したことが記録されました。しかし、ピコメートル単位での測定をしたとしてもSCP-1137が数学的に完全な物体と示すという結果以外を認識することはできません。

幅広い検査をして確信を証明できなくなった後、ついにSCP-1137の物性は実際にありうると決心します。この時点において、SCP-1137の第2のミーム特性が効果を表します。対象はSCP-1137を再現したいという衝動がゆっくりと表します。物理的技工(彫刻、ガラス製造、金工等)に熟練した対象は得意な媒体で完全な球体を制作しようとすることから始めます。技工経験の無い対象は学習から始めます。

対象はSCP-1137の複製制作の試みを続けますが、常に制作した複製が十分に正確でないと確定します。対象はますますフラストレーションを貯め、執着していき、しばしば他の媒体での実験を試み、どんどん型にはまらない材料(動物や人間の死体等)を使用して目標を達成しようとします。ついに執着は対象の思考過程を圧倒し、対象は制作を続けるために睡眠、食事、通常の身体機能を控えるようになります。対象はついには飢えか自傷行為により死亡します。

数学的に完全な球体は実際には存在することはないので、SCP-1137の球状物性が唯一の異常特性だと最初は考えられていました。財団保護を受けた後、研究員はこのミーム特性にすぐに曝されました。SCP-1137のミーム効果によって最初は正常な科学実験と区別がつかなかったために、財団がSCP-1137の本当の性質を認識するまでに[編集済]日経過しました。このため、███人が影響を受けていました。厳格な反ミーム処置がSCP-1137の異常特性の情報周囲に施行され、Level-4クリアランスに満たない職員にはSCP-1137の状態と本当の性質に対して虚偽の説明がされます。

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