
SCP-1147-JPの中央部分を撮影した画像
アイテム番号: SCP-1147-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1147-JPは、保管サイト-81█の耐震収容金庫室で常に鉛直方向になるよう固定された状態で施錠保管されます。SCP-1147-JPを用いた実験はオブジェクトが持つ危険性から機器による観察などを除いて現在停止されています。SCP-1147-JPに対する外部の人間及びアクセス権限を持たない職員によるアクセスの試みは、同サイトに配備されている機動部隊による鎮圧及び終了の対象となります。
説明: SCP-1147-JPの外見は一般的な砂時計に類似しており、中央がくびれた形をしたガラス管、ガラス管の両端に取り付けられた木製の台座、ガラス管内部の砂粒で構成されています。計測によってこれらの構成要素は異常性を持たないことが判明しています。ガラス管は高さ12cm、直径は最も大きい両端が6cm、最も小さい中央が0.5cmで、内部は完全な真空です。SCP-1147-JP内部の砂粒は一般的な砂時計と比較するとごく少量で、ガラス管中央のくびれも砂粒全てが通過するのに十分な広さを持つことから、SCP-1147-JP内部の砂粒は上部に溜まることなく下部へと落下します。
SCP-1147-JPの異常性はガラス管の両端に発生する時空間異常です。SCP-1147-JPのガラス管の両端は未知の時空間異常によって他方の端に繋がっており、空間的なループが発生しています。これによりSCP-1147-JP内部を落下する砂粒はガラス管を通過し、下端に達すると再び上端から出現し落下を繰り返します。SCP-1147-JPを肉眼で観察した場合はガラス管の中央に1本の糸が張っているように見えます。
補遺: SCP-1147-JP内部の砂粒は地球の重力によって加速を続けており、2004/05/24の観測では光速の99.99999%に達していることが判明しました。計算から当該オブジェクトが作成された、あるいは出現した日時は2003年頃であると予想されています。またSCP-1147-JP内部の砂粒全体が持つ運動量は特殊相対性理論から無限大に発散していると考えられます。SCP-1147-JPが鉛直方向から█°傾いた場合、砂粒が地表に衝突した際の膨大なエネルギーと衝撃波によって地球規模の甚大な被害が発生する恐れがあります。