アイテム番号: SCP-115-KO
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-115-KOはレベル1特別保管所に保管します。SCP-115-KOの保管および実験を行う手順において全ての有機体が触れないように注意します。
SCP-115-KOを使用して出来る全ての実験は完了しました。一般的な金属箱を究明するために努力することとあまり相違がないため、これ以上の実験は必要ないと判断しました。追加実験を望むなら、あなたが行おうとしている実験がすでに行われている可能性を考慮して統計資料1-115-77を参考にした後、収容チームに報告してセキュリティクリアランスレベル2の承認手続きを経てください。
説明: SCP-115-KOは辺の長さが全て30cmである、鉄で作られた正12面体の箱です。SCP-115-KOは完全に密封されており、対象が構成された材質や大きさから見て、内部は空だと推測せざるを得ません。しかし、不明な原理によってSCP-115-KOの内部を撮影する試みは成果を出せませんでした。分析結果は1-115-77を参考にしてください。内部では何も発見出来ませんでした。対象が電流を放出する原理を究明する試みとして「外部エントロピーの干渉仮説」を検討中です。
有機体がSCP-115-KOに接触するとSCP-115-KOは7A(アンペア)の電流を放出します。これは平均的な成人男性の致死量の7~10倍に達します。原理は解明されず、これによって回収時に3名の職員が死亡しました。硬度実験の結果、[編集済み]t以上の荷重に耐えることが出来ると測定されました。
補遺:
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
強力な認識災害が含まれています。 セキュリティクリアランスレベル4未満のアクセスを厳禁します。
.
.
.
.
.
.
.
.
これは強力な認識災害が含まれた視聴覚資料です。普通なら、あなたは死ぬでしょう。
.
.
.
.
.
.
閲覧する前の視聴覚型認識災害予防接種を受けて生き残ったのですか?
生体反応確認中……。おめでとうございます。素敵な一日になるでしょう。
検索完了。機密事項です。

正六面体から再び正六面体に変化するSCP-115-KO
アイテム番号: SCP-115-KO
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-115-KOを保管するケースを超軽量合金の正12面体で制作して一種の視覚的神秘感を付与するようにします。また、内部に認識センサーを設置してV-21電磁接種を経ていない有機体が接触する時、7Aの電流を放出するように措置します。ケースは、現在まで知られている全てのスキャン装置を無効化する科学的技術を集約させて作るようにしています。SCP-115-KOに対する情報を隠蔽して、12面体軽量合金ケースを鉄で作られた物がSCP-115-KOだと信じるように操作する逆の情報を広める努力は非常に重要です。表面的な実験と統計記録はSCP-115-KOに対する分析がもうこれ以上必要ない方向に進展されるよう統制します。なお、サイト-██に保管されています。
収容している間、対象に触れないよう特に注意してください。
SCP-115-KOを利用した全ての実験は無期限延期されました。
ケースはV-21電磁接種を経た有機体の接触を確認すれば安全に開放されます。V-21電磁接種を受けるための手続きは文書1-115-1を参照してください。(この報告書に含まれていない)サイト-██とSCP-115-KOに関する観察と分析を除いて、SCP-115-KOに対する試みは全て許可されません。
説明: SCP-115-KOは正多面体に見え、他の正多面体に絶えず内部から変化を繰り返す、未知の成分で構成された集合体です。継続的に変化しながらもあらゆる角度の平面的なx軸とy軸は10cmを維持しており、大きさの変化は観察されたことがありません。SCP-115-KOは常に底から約6cmほど浮かんだまま静止しており、この特性を利用して下から「持ち上げたり」移動させたりすることが出来ます。
もし、知能を持った生物がSCP-115-KOに接触すれば接触した対象は直ちに約50cm弾かれて飛んでいきますが、SCP-115-KOはそれ以外の物理的被害は負わせません。2回目の接触時に発生する現象についてはデータがありません。思考力と論理力、言語能力が平均的な人間より一段階衰えているその他の生物はSCP-115-KOと接触した後、運動能力と精神的能力を直ちに失うと見られます。この時の対象は何の動きも見せず、上述したように、物理的変化は感知されていません。なお、この現象は回復させることは出来ません。呼吸が止まるため、この接触した生物は死亡します。
非常に少ないデータから分析して推論した結果によると、仮に思考力と論理力と言語的能力を十分に持った個体(現在では人間が唯一の生物)がSCP-115-KOに接触する場合、個体(以下SCP-115-KO-1)は「何もない」つまり「無」について独自の論理を立て、それを実行しようと試みます。この試みが現在まで実行に失敗した記録は報告されませんでした。一般的にSCP-115-KO-1はその論理の対象を自分自身に限定しますが、知能が高い個体、論理学や哲学に平均以上の知識を持った個体はその対象を外部に向け始めます。SCP-115-KO-1が考えた論理と概念は不可能である、または欠陥が存在して実行しようとすると現実に直接影響を及ぼすようです。
SCP-115-KOはSCP-115-KOに関連したこれらの記憶を徐々に消し、時間が経てばSCP-115-KOに関連した全ての事項を自覚出来ません。以後、さらに時間が経つと確率的にSCP-115-KOの位置を本能的に感知して、再び接触するために追跡するようです。そのため、Keterへの再分類が行われました。
補遺:
インタビュー記録115-█
インタビュー対象: 民間人 安██
インタビュアー: エージェント・J.████
序論: 安██氏はSCP-115-KO-1に接触した民間人として、回収時、職員の不注意によって現場に侵入した陰謀論者だった。
<記録開始>
エージェント・J.████: 様々なことを知りたいのでご協力お願いします。
安██: あー…黙秘権を行使することは出来ますか?エージェント・J.████: そんなものはありません。現在、生殺与奪の権は私が握っています。だから協力をお願いします。運がなかったと考えてください。
安██: (しばらく沈黙)私は……。今、協力をしてもしなくても結果は同じだろうと考えています。だんだんそんな気がしてきます。エージェント・J.████: あなたは生意気ですね。私はあなたに自白剤を使用する権利があります。
安██: いいえ、そのような意味ではなく、今から私にそうする必要すらありません。だから…. (急に体を硬直させ、動きを止める。)エージェント・J.████: おい。おい?(慌てて席を離れて)異常の兆候だ!セキュリティ担当者!収容チーム!
安██: (呼吸すらしていない)<記録終了>
結論: 民間人の安██氏を除けば、何の被害も報告されなかった。身体的異常はなかったが、呼吸を除いた全ての中枢神経は刺激に反応を見せなかった。以降のインタビュー対象は研究のために移送された。
事件記録115-1
概要: エージェント・███がSCP-115-KOを収容している途中にSCP-115-KOに接触した。
結果: 該当エージェントは、苦悩するような行動を取っていたが、約30秒後に跡形もなく消えた。エージェントを探す試みは全て失敗した。家族に死亡の手当てが支給された。
インタビュー記録115-█
インタビュー対象: エージェント・Mudd
インタビュアー: F████博士
序論: エージェント・Muddはサイト-██の収容室にSCP-115-KOを収容途中、SCP-115-KOに誤って接触した。精神鑑定を簡単に受けた後、インタビュー対象に指定された。
<場所:インタビュー室、記録開始>
F████博士: 恐れなくていい。今の状態を報告してくれないか?
エージェント・Mudd: 怖くはありません。ただ…..沢山考えるようになりました。
F████博士: 対象の影響か?
エージェント・Mudd: そのようです。
F████博士: 話してくれ。
エージェント・Mudd: 頭の中で整理されています。一つ一つ当て嵌めています。 素敵です。誰かが私の意識に真理で作られたテトリスブロックを重ねている感じです。 比喩するならそうです。
F████博士: どんな考えだ?
エージェント・Mudd: (要員の目の焦点が揺れる)素敵ですよね……
F████博士: 質問を繰り返すぞ。どんな考えだ?
エージェント・Mudd: (しばらく沈黙)何もありません。
F████博士: え?君はふざけているのか。
エージェント・Mudd: 文字通りです。何もないのです。
F████博士: 説明が必要だ。
エージェント・Mudd: 以前、対象と接触した民間人は自分自身を何もないことにしました。そのために考えた方法は自ら脳死することでした。今、私は彼を理解することが出来ます。
F████博士: 理解するだと?
エージェント・Mudd: 言い換えれば、自らを自覚しないことを選択したのです。彼はそれが無でした。
F████博士: それならなぜ彼は何もないことに執着したんだ?
エージェント・Mudd: (子供を宥めるような言い方)ああ、こんな、博士は。博士は何も理解出来ないでしょう。その幸せな男は自殺したわけではないのですよ。何もないことを達成するためには生命の価値とは不良部品に過ぎない物です。しかし、それを達成するためには他の方法を使用することも出来ます。
F████博士: 自らの意志で脳死するのは不可能だろう!
エージェント・Mudd: 脳科学分野の権威者だったんでしょう博士。しかし、ここは財団です。だから博士。不可能だという考えを外した質問をしなければなりません。
F████博士: 君が考える何もないことは……一体何だ。君自身か?
エージェント・Mudd: このサイトです。
F████博士: なんだって?<記録終了>
結論: エージェント・Muddはインタビュー室のテーブルを始め、サイト-██にある全ての物体とサイトそのものを手に触れる行為だけで消滅させ始めた。戦術対応チームが連絡を受けた後、サイト-██に出動したが、サイトとサイトに常駐していた職員は残骸もなく消えた後だった。エージェント・Muddが戦術対応チームに向かって歩きながら、「私は普段と同じです。何もないことは何もなくなりました。」と話したことを確認、97回の弾丸発砲によってエージェント・Muddは無力化された。その後、エージェント・Muddは死亡した。最初のSCP-115-KO-1に記録される。サイト-██所属ではなかったF████博士および、武装していなかった部下の研究員だけがSCP-115-KO-1から生存した。
インタビュー記録115-█
インタビュー対象: Dale博士
インタビュアー: ███博士
序論: SCP-115-KOの収容過程でDale博士が曝露した。すぐに20人の武装職員、セキュリティ担当者が配置される。レベル6非常事態発令待機状態でインタビューが始まった。Dale博士は理論物理学の権威者であり、形而上学および哲学全般に対する論文を5本書いた記録がある。
<場所:特別収容室、記録開始>
███博士: 博士は現在、あまりにも危険な存在になりました。指示に従って頂き、いざという時は即決処分されます。曝露してから3分が経過しました。その間、一言も話しませんでした。
Dale博士: ハハハ。ハハハハハ。
███博士: 曝露してから最初の反応が笑いだなんて、不気味ですね。
Dale博士: どうしてこれを知らなかったのかわからない。誰もが。事実上、知る方法はなかった。無を理解することは一般的に不可能だからね。無の色がどんなものか見当がつくかい?今の私はそのような概念を知って、理解しているんだよ。
███博士: 博士は私をなくすことができないはずです。いざとなれば発砲します。この前の先例と同じ過ちは繰り返しません。
Dale博士: そんなつもりはないね。私が与える情報を記録しないのか。
███博士: 録音されています。
Dale博士: 何もないことは、この115に接触したすべての知性体たちの目標だ。その目標は無だが、志向するところはそれぞれ違う。ある人は自分自身に適用して、ある人は自分を除いた物体に適用する。しかし一度志向が設定されると、その目指すところは最終的な目標となるんだ。それは自分が立てた論理と自ら思考することで得た知識に基づいてね。115と接触することで得た思考過程の結果、実在する物体に影響を及ぼすことが可能だが、その知識は完全なものである。
███博士: 続けてください。
Dale博士: つまり、望むなら物理法則を超越することが可能ということだ。また、望んでいる形の無を成して満足するということ。つまり自分自身に適用していない以上、彼らは普段通りに戻ってくる。ただし、知識はそのまま持って。███博士: 博士の言葉を信頼しなければいけない根拠はありますか?
Dale博士: あえて論証したくないなら、信じなくても構わないよ。より多くの実験データは君たちに正確さをくれるだろう。対応する準備は出来たのか?
███博士: それなら、博士がなくすのを望むことは何ですか?おっしゃってください。それが危険な結果を招くとすれば、博士は即座に処分されます。話さなくても、処分されるのです。嘘をついても、やはり処分されるのです。2秒数えます。
Dale博士: それについては嘘をつくことは不可能だ。だから言うよ。すでになくした。
███博士: はい?何をなくしたんですか?
Dale博士: 言ってもわからないことだ。
███博士: それなら極端な方法を使用するしかありません。自白剤を使用します。
Dale博士: 話をすることは出来る。
███博士: それなら言ってください。
Dale博士: (聞き取れない)
███博士: 何ですか?
Dale博士: (聞き取れない)
███博士: 明瞭に言葉は聞こえますが、私に難聴症が生じたのですか?
Dale博士: いや、私は(聞き取れない)の概念をなくした。
███博士: それは何の……
Dale博士: 言ってもわからないと話したはずだ。
███博士: 何をしたのか説明しなさい!今すぐ!
Dale博士: 私は全ての……(しばらく沈黙)の概念をなくした。
███博士: 何です?
Dale博士: 自分自身と存在する物体以外にも、ある概念をなくすことが可能で、私はそれをした。
███博士: 今、いや、あなたは……その、何の……
Dale博士: 私の話を理解出来なかったのはそれがすでにこの世界に存在しないということだ。君は一度も見たことのない色を思い浮かべることができるか?赤、青、黄とその混合色を除いた第4の色を?一緒だよ。それは存在しないから、聞いても分からない。私が今からそれについて君に死ぬまで講義したとしても塵ほども理解出来ないよ。この消された概念を知っているのはこの世界で私一人だけだ。
███博士: もしそうなら、今、私たちはどのように生きているのですか?概念が欠陥している宇宙がどのように存在することが出来るというのですか?
Dale博士: 君は君の兄弟が死ぬとしてそれが君の生命に直接的影響が及ぶか?君の友達は?親は?同じだ。君はあまり利口ではないね。君の腕が切られても傷跡は残るが、いつかは癒されるだろう?腕が再生されなくても。そういうことだ。その欠陥は埋められた。網目は少し広がるが、破れはしないということだ。
███博士: 何かはわかりませんが、元に戻してください……
Dale博士: 君や君の友達は私がこの概念をなくす1分前まで言ってもそれについて少し短く考えたこともあるだろう。昨日寝る前にしばらくそれを考えてから眠りについたかもしれない。そうでなければ数日前ご飯を食べている途中に考え、あるいはいつかの過去に時間をとって深く考察した可能性もある。しかし、今は……今では……ああ……ハハ。
███博士: あなたは狂っている。狂人だ!
Dale博士: 狂っていない。私の意識は今までより鮮明だ。何か欠陥が生じたのは君たちではないか?
███博士: なるほど。インタビュー終了。もう終わりです……しばらくさようならです。
結論: インタビューを開始した瞬間から、収容室の中に噴射した無色無臭の睡眠誘導剤および睡眠促進剤をインタビュー終了以降、噴射強度を高めることによって、収容室の中にいる全ての職員を睡眠状態に陥らせた。Dale博士は人型収容室に移されて継続的な昏睡状態に置くように措置した。███博士は間もなく目覚め、中心的な研究チーム█名を除いて関連人物にはBクラス記憶処理を施した。Dale博士、つまり今回のSCP-115-KO-1が放った不明な音声を分析したが、その音声がDaleのものという基本的な事実の他、現在まで進展は見えない。
SCP-115-KOは、あまりにも危険です。対象の特性上、財団の敵対勢力、あるいは民間に対象の情報やそのものが曝露された際、少なくとも-何度も言いますが、少なくともです-TKクラス以上の世界滅亡シナリオを常に想定しなければならないというのは、私の研究チームの見解です。彼の……申し訳ありません。SCP-115-KO-1の発言を事実だと仮定したら、それは宇宙からある「概念」を消してしまいました。その概念がどんなものなのか、もう我々は知ることが出来ないでしょう。これ以上の曝露、また曝露の可能性さえも危険と判断します。もし新たに生成される他のSCP-115-KO-1が重力をないことにしたら?光の存在をなくしたら?覚えておいてください、すでに我々は何かを失いました。それはあなたが少し前まで持っていた可能性があります。だから、同封した提案を見てください。私に情報の隠蔽を任せてください。実験を禁止してください。 -サイト-██指揮官
承認する。 -O5-█
追加記録32-SCP-115-KO-1
概要: SCP-115-KO-1の記憶操作効果が再発見された。集団忘却現象である。
本文: SCP-115-KOの記憶操作効果はSCP-115-KO-1を処分することによって初めて発見された。初めてSCP-115-KO-1を無力化させた対応チームとそれを指示したサイト管理官はそれぞれ3日後、SCP-115-KOと自分が無力化させたSCP-115-KO-1の存在を覚えていなかった。彼らの記憶はSCP-115-KOに関連した部分を除いて何の異常も報告されなかった。現在SCP-115-KO-1に指定された元理論物理学博士のDaleは、集団忘却現象によって放置され、栄養分の再供給がなされておらず、死亡した。栄養分再供給を指示した職員と指示された職員は上記と同じように3日経過すると、SCP-115-KOに対する記憶を全て失った。以降、栄養再供給は実施されなかった。
追加記録33-SCP-115-KO
概要: SCP-115-KOの記憶操作効果が再発見された。別の集団忘却現象。
本文: SCP-115-KOに関連した全ての職員に対する大規模インタビューを実施した。SCP-115-KOの収容や確保を指示した担当者と収容や確保に参加した職員全員の記憶からSCP-115-KOに関する部分が徐々に消失する様子を見せ、一ヵ月後に関連する記憶は完全に消えた。ただし、収容や確保に参加せず、分析と観察の業務のみを担当した人物は、何の異常兆候も見せなかった。やはり、観察と分析を担当した人々を除外した大規模インタビューを施行する手続きに参加した職員全員は上記と同じ記憶操作効果の影響を受けてSCP-115-KOに対する記憶を3日経過後に全て失った。
記憶忘却効果の再教育不可能。再教育対象全員がSCP-115-KOに関連したこと自体を自覚しない。
O5評議会はSCP-115-KOの観察と分析結果のみに接することができます。直接命令を下すことは出来ません。SCP-115-KOに曝露しないでください。つまり、何らかの提案も承認しないでください。断わらないでください。黙殺してください。SCP-115-KO全般に対する最終的な承認権限を我々に委任してください。この提案を黙殺してください。 -サイト-██臨時指揮官
追加記録39-SCP-115-KO
概要: 任命記録
本文:
20██/0█/23 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。再教育に失敗。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/26 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。再教育に失敗。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/28 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。再教育に失敗。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/29 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/3 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/9 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
20██/0█/12 サイト-██臨時指揮官、現在SCP-115-KOに対する記憶を失った状態。新たなサイト-██臨時指揮官が任命された。
追加記録21-SCP-115-KO
序論: SCP-115-KOが収容されたサイト-██に民間人の侵入が相次いでいる。
本文: 最初に発生した20██/0█/██の民間人侵入事件、サイト-██の所有敷地の境界線歩哨任務を引き受けた警備員2名はサイト-██通過権限がない民間人に向けて3回の警告の後、発砲して民間人は死亡。死体は焼却された。
20██/0█/██の3回目の民間人侵入事件、サイト-██所有敷地の境界線歩哨任務を引き受けた警備隊員2名はサイト-██通過権限がない民間人を知覚しなかった。結果、サイト-██の出入り区域まで侵入。その後、出入り区域歩哨を務めた警備員に死亡させられる。死体は焼却された。
20██/0█/██の6回目の民間人侵入事件、民間人がサイト-██の出入り区域まで侵入。出入り区域歩哨を務めた警備員は、民間人を知覚しなかった。その後、第2出入り区域で鎮圧されて記憶処理を実行。分析した結果、侵入者の正体についてはすでにSCP-115-KOに一度触れたSCP-115-KO-1の可能性が提起された。記憶処理後、収容される。収容された後に放置されて以降、喉の渇きにより死亡。その後、サイト-██に侵入する民間人の収容を禁止すること。禁止を命令したクリアランス█職員のSCP-115-KO関連した記憶が消失。
20██/0█/██の11回目の民間人侵入事件、民間人がSCP-115-KOの収容室に侵入。警備員によって死亡させられる。死体は焼却された。死亡の1日前に█████にて出国記録を確認した。
20██/0█/██の24回目の民間人侵入事件、民間人がSCP-115-KOの収容室に侵入。自動防衛システムによって死亡。遺体は放置された。
20██/██/██の62回目の民間人侵入事件、民間人がSCP-115-KOの収容室に侵入。自動防衛システムによって死亡。遺体は放置された。
サイト-██の閉鎖決定が否決された
当然のことです。よく聞いてください。サイト-██にある全てのSCiPを移転するという計画は正常に成功しました。そのクソなSCP-115-KOを除いて、ですが。それはサイトの収容室に保管されています。
サイト職員全員が死にました。収容室の前に放置された死体の山は誰も片付けたいとは思いませんでした。その遺体は無残にも腐っており、当然、伝染病が盛ったように蔓延し、それなのに誰も片付けません。大切な職員を全員失いました。彼らに介入することは出来ませんでした。なぜかって?侵入した職員の中にSCP-115-KO-1を制圧した対応チームが1人がいるからですよ!115に対する記憶を全て抹消された彼が!それで彼は死にました!セキュリティ担当者の警告を3回無視したために!
だから、もう放っておきましょう。これ以上の予算と職員を注ぎ込んでも役に立ちません。一時的に投入され、記憶を失うのは終わらないという事実を知ったからです。もしサイト管理官が清掃を命令して、それがクソ官僚制のおかげで下がるところまで下がって行くと、負の連鎖で全員が115に対する記憶を全て忘れてしまうでしょう。そして、すぐにそのサイト管理官が収容室の前でくたばっているのを見るようになります。
そのため、似たような理由でサイトの閉鎖は否決されました。もう残っているのは、どうやって知ったか分からない引き続きサイトに訪れる客たちであり、それらが全自動火器によって穴だらけになるのを見物し、死体が積もるのを見守って、それを分析報告する行動を繰り返すのです。終わるまでです。この人たちがどれほどいるのかは知りません。ただ、全自動火器の弾丸が全部なくなったら収容室のドアを掻きながら喉が渇いてくたばっていきます。Daleと収容された民間人のように、です。我々は何も出来ません。質問があればメールを送ってください。ブリーフィング、終了します。