SCP-1154-JP
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担当職員様、財団日本支部理事会専用サーバー-SCP-1154-JP へようこそ。

本サーバーは、メインページ、ハブページは存在せず、アクセス権によって許可された項へ直接リンクするシステムとなっています。

アイテム番号: SCP-1154-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel

説明: SCP-1154-JPは蒐集院において"予知夢"として口伝で伝えられていた現象です1

以下に、蒐集院内でSCP-1154-JPの継承が行われていた頃に書かれたと思われる2つの手記を現代語訳し記載します。判読不能な箇所の内、推測可能な部分は補完してあります。

この記録は、予知夢の継承時にのみ開いて良い物とする。

予知夢は、蒐集院に於いて代々語り継がれている、蒐集物を夢見する力である。

この力は、蒐集院、延いては皇国の護持に絶対不可欠な物であり、断じて絶やしてはならない。

また、院外の者に吐露してもならない。

蒐集院[判読不能]代目院長[判読不能]

[著しく破損しており、判読不能]

[判読不能]陛下に[判読不能]せられ[判読不能]るも、力及ばず[判読不能]

[判読不能]に残された神宝(かんだから)たる[判読不能]見、大王(おおきみ)あらせられぬ世に[判読不能]民を護り、大地を護り、大空を護る為、この[判読不能]現れるより前に[判読不能]

我々は、戦わねばならぬ。天孫、大王より開かれたこの世の為に。我々は、護らねばならぬ。この、賜った武器を、この[判読不能]

[判読不能]だ努める者にのみ、報いあら[判読不能]]

このオブジェクトは、財団日本支部の収容限界による大規模収容違反インシデント及び日本国内でのK-クラスシナリオ発生の回避を目的とし、既知のオブジェクトの実態の把握、より効率的な収容及び未知のオブジェクトの早期発見の為に運用されます。

現在国内で確認されているSCP-1154-JP-Aは日本支部理事"鵺"、"千鳥"、██博士、D-1154-JPの4名です。SCP-1154-JPは現在、財団日本支部理事が特例的に接触を認められているオブジェクトの1つです。財団日本支部が確認している最初のSCP-1154-JP-Aは初代日本支部理事"鵺"であり、現"鵺"は初代"鵺"からの継承、他の3名は財団日本支部理事会の承認を得て実験的にSCP-1154-JP-Aとなりました。現在はSCP-1154-JP-A4名全ての身元を財団日本支部独自セキュリティクリアランスを必要とする情報に指定する事で2隠蔽が行われています。現在、サイト-81██にD-1154-JPに偽装した影武者を用意し、D-1154-JPの起床毎にSCP-1154-JP-Bの聞き取りを行った上で、影武者に同様の説明を行わせています。D-1154-JPは現在財団日本支部倫理委員会の管理下、常に2名以上のエージェントの護衛、監視下で[削除済]という偽名を用い一般人として生活しています。

SCP-1154-JP-Bが新たなオブジェクトを生み出す、及び過去オブジェクトが存在していたという過去改変を行うという疑念は払拭されていませんが、現在のSCP-1154-JP-Aが非常に重要な職員である事、財団が確認出来ていないSCP-1154-JP-Aが存在する可能性がある事などから、この疑惑に関する研究、実験、提言は無期限に停止されています。また、何らかの重大インシデントにより4名のSCP-1154-JP-Aが全て死亡したとしても、財団が確認出来ていないSCP-1154-JP-Aが存在する可能性の完全なる否定が不可能である為、SCP-1154-JPとオブジェクト発生の関連性の研究は実質不可能です。SCP-1154-JP-B内でSCP-1154-JPが確認された場合に関連性が明らかになる可能性がありますが、仮に重要な関連性が認められた場合にも、SCP-1154-JP-Aの終了は行いません。

蒐集院に於いて、口頭での情報交換によるSCP-1154-JP-Aの発生は"イヌキ"3と呼称され、簡易的且つ危険な方法として認知されていました。SCP-1154-JP-Aの発生に関する正式な方法は"契約"と呼ばれ、SCP-1500-JP-Aへの進入を含む複雑な手順を必要とします。

以下に、"契約"に必要とされる手順の内主要な部分を記します。

  1. SCP-1500-JP-Aヘ進入、神輿エリア中央に位置する樹木の目の前へ移動する。
  2. 花見をしている人型実体群を退避させる。
  3. 樹木に貼り付けられているSCP-052-JPを1枚剥がす。
  4. 付近一帯に火を放ち4、以下の出出しで始まる祝詞を2時間に渡り読み上げる。
    よみぬゆめみゆ あかめのひめよ5
    やすきゆめのき あすはやみ6

以上の手順を全て終えると、行った人物がSCP-1154-JP-Aとなり、同時に日本国に対する異常な執着を見せ、一般的に"愛国心"と形容すべき感情が発生します7。"契約"を行った際には"イヌキ"と異なり睡眠時の心臓発作による死亡は発生しません。現在"契約"はSCP-1500-JPの現状を鑑み、実行不可能と判断されています。

蒐集院によってSCP-1500-JPが作られる以前は"契約"の手順はより複雑且つ危険な内容であった事が確認されており、SCP-1500-JPには"契約"を簡略化する目的もあったと思われます。

蒐集院の記録によると"契約"とは"桜主"との主従契約であり、SCP-1154-JP-Aとなる見返りに、"桜主"に成り代わりSCP-1154-JP-B内で認知したオブジェクトに対し利用、収容等何らかの具体的対応を行うという内容の取引であるとされています。この契約を違えた際には"桜主"の怒りを買い守護を受けられなくなると伝えられていますが、詳細は不明です。不用意に既存の収容行為を逸脱する事により実態不明の重大インシデントを誘発する可能性が高い事から、SCP-1154-JP-B内で認知したオブジェクトに対しては可能な限り積極的な対応を行う事が推奨されます。

蒐集院が財団と接触した当初より、財団への合流に反対する主だった勢力の中心人物がSCP-1154-JP-Aであり、その理由が財団は国家を重視しておらず、"桜主"との"契約"を履行出来ない可能性が高い為であった事が伝わっています。現在、SCP-1500-JPの予期されない異常性発現の原因となった正体不明の人物は財団に派遣されたエージェントであった事が判明しています8。SCP-1154-JP-Aの根絶による蒐集院吸収の易化、及び反財団的勢力の弱体化が目的だと思われ、財団は"桜主"の存在を軽視していた様です。

この事実は、既に他の団体に収容されている未知のオブジェクトに対する財団本部の警戒意識の低さを露呈する物であり、また財団日本支部内の蒐集院の流れを汲む勢力と財団本部との関係性を悪化させる可能性が高い為、公開は見送り記録として保存する事が財団日本支部倫理委員会によって決定されました。また、財団本部が既に抹消している記録を財団日本支部理事会が把握しているという状況は好ましくない軋轢を生む可能性があり、財団日本支部理事会独自のセキュリティクリアランスを必要とする情報に指定する事が決定されました。

"イヌキ"は"契約"が行えなくなった際のフォールトトレランスとして存在しましたが、"契約"と比較して非常に簡素且つ不十分な方法であり、"愛国心"の植え付けが発生しません。"イヌキ"により発生する心臓発作の条件は完全には判明していませんが、出身、血統、在日期間等様々な要素に不明なパラメーターを割り振り何らかの計算が行われていると思われ、これが"愛国心"の植え付けの代替として機能していると推測されます。

蒐集院が財団に合流した当時、蒐集院にて行われていた種々の異常収容行為を科学的な行為に置換する旨の提言がありましたが、初代"鵺"が確認した[編集済、財団日本支部理事"鵺"にのみ全文の閲覧が許可されます。]の一件を受け、蒐集院上層部とO5評議会、倫理委員会による協議が行われた結果、有効と思われる行為の多くを財団へ継承、実行しつつ検証実験を行う事が決定しました。SCP-1154-JPもこの継承プロトコルに含まれ、種々の実験を経た後9、現在に至るまで蒐集院時代とほぼ同様の"契約"の履行が行われています。

現在のSCP-1154-JP運用における至上目的は、SCP-1153-JP10の起動を初めとする、財団本部により定められたイワト・プログラムに起因する81地域に不可逆的な影響を及ぼすインシデントの阻止、後述するタヂカラ計画の実行です。



イワト・プログラム

概要: イワト・プログラムはO5評議会直轄の最重要機密であり、未だ詳細な情報の取得には至っていません。下記は全て、日本支部の諜報及びSCP-1154-JPによりもたらされた断片的な情報です。

イワト・プログラムは、主に以下の要素を含む内容だと推測されます。

  • オブジェクトの増加、或いは重大な特性を持つオブジェクトの出現による大規模な収容違反及びK-クラスシナリオの対応。
  • 81地域全体を大規模な収容エリア、或いは大規模破壊兵器とする、オブジェクトの封じ込め及び破壊。

当プログラムは財団本部の81地域に対する警戒、或いは恐怖とも言うべき認識に由来している事が判明しています。世界中の、おおよそ古くから存在する文明の多くが何らかの現実改変者により創造され、その後現実改変の影響が希釈されるにつれ"現実化"したという事実は、財団上層部及び複数の要注意団体の"常識"となっています。その影響は既に無効化されたと言って差し支えない程度希釈されており、現在の社会構造に現実改変者の影響は殆ど確認されていません。

現在の世界で唯一例外だと認められているのが81地域です。81地域ではSCP-1154-JP、SCP-1111-JP、SCP-1501-JPSCP-1875-JP、[編集済]11等、起源不明の収容不可能なオブジェクトが数多く存在し、そのいずれも遥か古代から存在していると予測されます。

財団本部は戦前よりこれらの異常性を把握し、未知の致命的な異常が81地域に存在する、或いは81地域を中心に拡散している事を危惧していました。元々81地域を極度に"現実化"する事で異常を封じ込める極秘併合計画(Secret Combining Project)が進行していましたが、当時予想されていた、オブジェクトの増殖による来るべき大規模な収容違反、それに起因するK-クラスシナリオへの対策と合わせて検討が進められた結果、81地域へオブジェクトを密集させ81地域ごと封じ込めを行うイワト・プログラムが制定されました。

現在、D・I・G計画はイワト・プログラムにより制定された事が確認されており、[削除済]、[削除済]、[削除済]12等のイワト・プログラムに由来する人為的オブジェクトが確認されています。



蒐集院残党が財団に迎合せず敵対した要因の1つは、蒐集院に所属していた当時のSCP-1154-JP-AがSCP-1154-JP-Bで認知したSCP-1153-JPに関する計画です。当時蒐集院は財団本部の交渉を仲介していた"管理者"に計画に関する質問を行いましたが、必要な権限を有していないとして回答を拒否、また財団は蒐集院を解体、殲滅する事が可能な勢力を保持している為当該計画の措置を望むならば財団への吸収を受諾する以外に無いとの回答を得ました。"管理者"との交渉の上蒐集院主流派は財団日本支部という形で財団組織に参加、SCP-1153-JPの起動を阻止する事を決定しました。

その後、SCP-1153-JPに関連する一切の情報が財団日本支部に対し秘匿されている事が明らかになり、同時にSCP-1153-JP関連情報保護用に開発されたQクラス記憶処理ミームエージェントの存在が判明した為、財団本部との通常の手段による交渉を断念、後述のタヂカラ計画の前身となる神国防衛計画が定められました。その際"管理者"より81地域内での重要なオブジェクトの固定を主軸とする旨の提案があり、それを受諾しました。"財団日本支部に可能な限り大量のオブジェクトを効率的に収容させる"という財団本部の意図に基づく提案だった可能性が浮上していますが、検証は困難です。

その後、SCP-1154-JPによりイワト・プログラムに由来する未だ存在しない複数のオブジェクトが確認され、それら全ての発動の阻止が決定、タヂカラ計画が定められました。



タヂカラ計画

LEVEL 4 AND J CLASSIFIED


概要: タヂカラ計画はイワト・プログラムの発覚により定められた、81地域及びに国家としての日本の保護計画です。

タヂカラ計画は以下の点を中心に進行されます。

  • SCP-1154-JPを活用したオブジェクトの早期、効率的収容。
  • SCP-1154-JP-Aの独占による高度な独自裁量権の要求交渉。
  • 複数のThaumielクラスオブジェクトを81地域内に確保する事による81地域破壊の牽制。

タヂカラ計画の目的は81地域及び日本国への財団による封じ込め、破壊行為の阻止、即ちイワト・プログラムの阻止です。

以下に、タヂカラ計画に基づき行われた活動を列挙します。

SCP-1154-JPの独占

オブジェクト増殖の可能性を提唱すると共に"イヌキ"に起因する死亡による人的資源の損害を考慮し、現状の4名以外のSCP-1154-JP-Aの発生を拒否しています。

SCP-1153-JPの実態の把握、増殖の阻止

Qクラス記憶処理防護処置を開発し、SCP-1153-JP報告書へのアクセスに成功、SCP-1154-JPにより得られた情報と合わせ、SCP-1153-JPの実態のおおよそ完全な把握が完了しました。

81地域の重要性を高める事でSCP-1153-JP発動の阻止を行う方針が決定、同時に、当時存在したSCP-1153-JP量産計画の阻止が決定されました。

現在、クラウチテニウムの複数装置への流用、商業的独占により、SCP-1153-JPの量産阻止を行っています。81地域及び日本国の保護の為に、他の地域、国家が犠牲となる事はあってはなりません。

81地域内への米軍の駐留

財団本部はアメリカ大統領府と密接な関係にあり、アメリカ国民及び米軍への多大な損害は財団本部と大統領府の関係悪化を招く為、忌避されています。

"管理者"を経由しての大統領府との交渉の末、大規模な収容違反に対しては侵攻を前提に開発された攻撃的な兵器及び大規模な兵員動員能力が必要となる事を理由に、米軍の駐留が決定しました。一般にはカバーストーリー「安保同盟」が流布されます。この際、日本国の防備に関する詳細な知識の必要性を理由に、可能な限り財団本部の介入は排除して交渉が行われました。

SCP-1046-JPの81地域内での確保

SCP-1154-JPによりSCP-1046-JPが確認された事、████博士がSCP-1046-JPの移動に関する情報を得なかった事は幸運と言うべきです。財団本部による何らかの"非現実的な"実験、観測が行われる前に████博士にSCP-1046-JPの実態を認識させ、収容する事に成功しました。

████博士の得た情報に"現実的な"手段によるSCP-1046-JPの運搬が可能であるという情報が含まれなかった為、SCP-1154-JPにより得た同情報を秘匿、81地域内でのSCP-1046-JP収容を確立しました。

現在の状態でコードUU-726を発令した場合、SCP-1046-JPの"再反転イベント"を誘発する可能性がある為、SCP-1153-JPの起動阻止は実質成功したと判断されています。

SCP-280-JPの正確な特性の把握、81地域内での確保

SCP-1154-JPにより、SCP-280-JPが強力な過去改変性を持つオブジェクトである事が判明しています。この情報により、SCP-280-JPの完全な封印による収容が決定されました。添付画像はSCP-███-JPを用い念写に成功したSCP-1154-JP-B内の光景です。これ程巨大なSCP-280-JPは過去確認されておらず、過去改変により発生する"過去の"光景であると推測されます。

財団日本支部による調査で、SCP-280-JPは付近と時空間的に連続しており、空間の固定、時間の凍結により運搬出来る事が予想されています。

財団日本支部理事会の決定により、SCP-280-JPの運搬可能性に関する一切の情報の秘匿がタヂカラ計画に組み込まれました。更なる調査が行われる前にSCP-280-JPの完全な封印を行い、81地域外へのSCP-280-JPの運び出しを防止しています。

SCP-1233-JPの直轄管理

SCP-1154-JPによりSCP-1233-JPの存在は以前より認知されていましたが、技術的問題により確認はされていませんでした。

SCP-1233-JPが発見された際、同時に発見された手記の[閲覧制限: レベル4/ゲネシス-1233-JP権限が必要です。]との記述により、一時的に財団日本支部理事会直轄の最重要機密に指定する事が決定され、財団本部の介入を排した調査が行われました。

その後、特別回避プロトコル"ノア"及びゲネシス・プログラムの基本方針が定まった段階で財団本部へSCP-1233-JPを開示し、財団本部に先駆ける形でSCP-1233-JP関連の諸業務を独占、特別回避プロトコル"ノア"の実行に必要不可欠な全設備を81地域内に設置する事に成功しました。

加えて、地球脱出時の居住可能環境整備技術の開発が財団本部より提案されましたがそれを拒否、SCP-1154-JPによりSCP-1233-JPの発見以前に情報がもたらされていた表象サーバーの開発を開始しました。

表象サーバーの開発

SCP-1233-JPを用いた地球脱出時に居住可能環境を整備する為、空間再構成手順(Spatial Comprising Procedure)を策定、特別回避プロトコル"ノア"に組み込み、環境改変装置として代用可能な表象サーバーの開発を開始しました。

表象サーバーに関する情報は以前よりSCP-1154-JPにより認知され、XK-クラス或いはCK-クラスシナリオを引き起こす可能性が高いとして全ての関連技術の開発が凍結されていました。

空間再構成手順の策定により表象サーバー開発が再開され、完成した1号機"十束"への主な財団職員の表象を記録、2号機"草薙"への全ての表象を複製が完了しました。カバーストーリー「オルメイヤー計画」を財団内に流布し、"草薙"を用いた居住環境整備試験が行われました。不慮の事故によりSCP-1154-JP-Bの情報通り"草薙"をSCP-1000-JP指定する事態となったものの13、居住環境整備試験は成功しました。

表象サーバーに保存する表象の変更によって、再現する環境を選択出来る可能性があり、表象サーバーの量産による"全星再現"が計画されていましたが、SCP-1000-JPの発生を受け、表象サーバーに未知の特性が備わっている可能性を考慮し表象サーバーの量産は見送られています。現在、"十束"を琵琶湖最深部に設置すると共に、表象サーバー製作技術を財団日本支部が独占する事により、SCP-1154-JP-Aの独占と並び財団日本支部理事会が独自裁量権を要求する為の重要な交渉材料となっています。また、20██/██/██、[閲覧制限: Level4/Exodus-1権限が必要です。]に必要な環境改変技術に応用可能な可能性がある為、財団本部より技術の共有要求がありましたが異常に高度な専門性を理由に延期を要求しています。現在は財団本部からの追加予算投入により研究の更なる促進が見込まれています。

81地域全体の高ヒューム値の維持

[編集済、財団日本支部理事"鵺"にのみ全文の閲覧が許可されます。]

現在財団本部は財団日本支部の諜報、防諜意識が極端に低いと誤認しており、これはタヂカラ計画実行に非常に有利な条件となります。その為、技術交流や技術者会議等に於いて、情報の取り扱いに関し必要以上に述べない事を推奨しています。

タヂカラ計画の目的は可能な限り多くの人間の保護であり、決して財団本部との敵対ではありません。その点に留意し、慎重に計画を遂行して下さい。

タヂカラ計画に関する詳細は財団日本支部理事会専用サーバー-TADIKARAをご覧下さい。



現在、タヂカラ計画の目的はおおよそ達成されたと判断され、SCP-1154-JPの運用は専ら既知のオブジェクトの効率的収容、未知のオブジェクトの早期発見の為に行われます。

タヂカラ計画というSCP-1154-JP使用目的及びSCP-1500-JPの経緯を財団日本支部理事会が把握しているという事実が財団本部に認知された場合、状況次第では財団日本支部理事会がO5評議会に敵対しかねないという不要な警戒を招く可能性がある為、SCP-1154-JPに関する情報の取り扱いには細心の注意を要します。特別収容プロトコル確立以前にSCP-1154-JPの存在は複数の蒐集院由来の職員に認知されており、全職員に対するSCP-1154-JPの隠蔽は極めて困難である為、レベル2以下のセキュリティクリアランスを所有する職員にはカバーストーリー「消えない悪夢」、レベル3セキュリティクリアランスを所有する職員にはカバーストーリー「オブジェクトの夢」、レベル4セキュリティクリアランスを所有する職員にはカバーストーリー「オブジェクト増殖の危険性」を流布し、不必要な詮索を避けると共に、財団本部に対する情報の撹乱を行っています。また、SCP-1153-JP報告書を初めとする機密書類へのアクセス目的で開発された対クラスQ記憶処理防護処置に関する情報は完全に秘匿されます。

タヂカラ計画の完遂が認められた場合、或いはタヂカラ計画関連情報への不正なアクセスが確認された場合、即座にタヂカラ計画に関連する全情報の削除が行われ、タヂカラ計画は完全に放棄されます。

タヂカラ計画はSCP-1154-JPによる情報の早期把握が大前提であり、SCP-1154-JPの財団日本支部外への漏洩は即ち財団日本支部理事会の弱体化を意味します。"イヌキ"に必要とされる条件から、SCP-1154-JPの漏洩可能性は非常に低いと判断されていますが、セキュリティとしてSCP-1154-JP-Aには催眠によって尋問、拷問などいかなる問いかけに対しても答えない様精神プロテクトがかけられています。

SCP-1154-JPに関する実験で██名の人的資源の損害が発生し、唯一成功した被検体がD-1154-JPです。SCP-1154-JP-Aの経過観察の必要性、SCP-1154-JP-A自体の希少性から、D-1154-JPの解雇は無期限に延長されています。

SCP-1154-JP-Bから得られる情報は既に財団が把握している場合も多く、既知のオブジェクトの特別収容プロトコル改善及び未知のオブジェクトの捜索を目的としたSCP-1154-JPの運用は確認されている4名のSCP-1154-JP-A全員によって行われます。

予測されるオブジェクトの総数から計算し、1日に1度必ず睡眠を取るという仮定の下でSCP-1154-JP-Aは4名で必要十分であると考えられています。また、前述の現実改変、過去改変の可能性及び人的資源の無益な浪費の可能性を考慮し、これ以上のSCP-1154-JP-A発生の試みは推奨されません。

SCP-1154-JPの起源を探る試みが度々行われていますが、蒐集院関連の最も古い記録である7██年に記された書には既にSCP-1154-JPが記されており、物部氏の祖とされる宇摩志麻遅命より伝わるとされていますが、詳細は不明です。また、現代より遡る試みも、███年前のSCP-1154-JP-Aを最後に、それ以前の確認には失敗しています。

SCP-1154-JP-Aの身分、人数は蒐集院における最重要機密の一つであり、これまでに何名SCP-1154-JP-Aが所属していたのか、現在財団が確認していないSCP-1154-JP-Aが存在するのかは不明です。その為、現在潜伏している蒐集院残党の中にSCP-1154-JP-Aが存在している可能性があります。蒐集院が財団に合流した当時蒐集院に所属していたSCP-1154-JP-Aは初代"鵺"のみであり、蒐集院外へのSCP-1154-JPの流出は無いと思われていましたが、大規模な調査の結果、土御門家の分家に受け継がれていた事が判明しました。更なる追跡調査において存命中のSCP-1154-JP-Aは確認されていません。

SCP-1154-JP-Aは起床時にプロジェクト████-███-████に所属する研究員による聞き取り調査を受ける事が義務付けられていますが、認知する事によって異常が発生する場合、認知したオブジェクトにより現在の技術では回避が極度に困難なK-クラスシナリオが引き起こされ得る場合に限り、聞き取り調査を拒否する権利が与えられています。聞き取り調査拒否が行われた場合、SCP-1154-JP-Bの内容を財団日本支部理事会に開示し、審議の上、情報を開示すべきか否か決定されます。現在、未開示の情報は██件あり、内認知によって異常が発生する情報が██件、K-クラスシナリオの発生可能性に関する情報が█件存在します。

SCP-1154-JP-Aが獲得するSCP-1154-JP-B内で認知した精神障害特性、ミーム障害特性に対する耐性の有用性が認められ、現在SCP-040-JP、[削除済]を始めとする精神障害特性、ミーム障害特性を持つオブジェクトの実験、管理等が行われています。

私達に残された"武器"は、何の変わった強みも無く、余りにも小さい。

だが私達には、この"武器"を扱うだけの技量がある。なければならない。

私達が望む物は敵対ではない。共存だ。

しかし、理想に刃を向ける者がいるならば、私達は立ち上がらねばならない。たとえ、相手が財団であったとしても。

私達の家族。罪無き無知な人々。私達を信じ従う財団日本支部職員達。彼らを守りきるのは困難かも知れない。だが、彼らを"意図的に"犠牲にするなど、あってはならない。

私達は、財団である前に、人でなければならないのだ。

-財団日本支部理事"千鳥"

本部の人間は、この日本に対して、恐怖にも似た感情を持っている。そして、犠牲にしても構わないとの判断に繋がっている。

そんな判断を、我々財団日本支部は、決して認めない。見捨てられた犠牲ではなく、"作られた"犠牲の上に立つ平和など、財団が目指すべき世界ではない。

可能な限り多くの人間を救い、最悪の場合にのみ、選ばれた人間を救い、人類の再起を図る。それが、財団の在り方ではなかったのか。

確保、収容、保護。そこに、犠牲の二文字は存在しない。

-財団日本支部理事"鵺"

 

緊急連絡

現在、財団日本支部理事会の決定により、本ページの削除、タヂカラ計画の放棄が許可されています。

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