SCP-1158-JP
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antique

初めて回収されたSCP-1158-JP-1-α

アイテム番号: SCP-1158-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1158-JP-1は体積を一定に保つため、出現次第SCP-1158-JP-1の一部をSCP-1158-JP-1-αに転換してください。その後、回収されたSCP-1158-JP-1-αは全て低脅威度物体収容コンテナに保管してください。また、SCP-1158-JPの発生が予想される地点の付近に廃棄物が存在する場合、最優先で除去してください。

SCP-1158-JP-1を目撃した一般人に対してはクラスC記憶処理を施して下さい。また、SCP-1158-JP-1の収容活動に対しては、カバーストーリー「ボランティアによる廃棄物回収」が適用されます。

説明: SCP-1158-JPは██県██市で2023年9月4日より発生が確認されている降水現象です。サンプル調査において、SCP-1158-JPは海水とほぼ同一の構成成分を示しました。SCP-1158-JPの発生範囲は局所的であり、直径約50mであると推測されます。SCP-1158-JPは直前の天候状態に関わらず発生し、出現と消失共に瞬時に起こります。また、これまでの事例において、一貫して深夜1時から3時の期間でのみ発生します。ただし、SCP-1158-JPの継続出現時間と出現日そのものに規則性は存在せず、出現しない日も存在します。SCP-1158-JPはSCP-1158-JP-1を中心として発生し、SCP-1158-JP-1の移動に付随してSCP-1158-JPも移動します。

SCP-1158-JP-1はSCP-1158-JP発生時のみ出現する機械型実体群です。また、SCP-1158-JPの出現、消失と共にSCP-1158-JP-1も出現、消失します。外見と構成物より、総重量は██t程度と推定されており、構成物は総じて以下の要素を2つ以上有しています。

  • 完全に破損している、もしくは何かしらの機能ないしは外見的損傷が見られる。
  • 所有者が不明であり、廃棄、処分された物品である
  • 過去に何らかの災害による被害を受けている

SCP-1158-JP-1は必ず集団で活動し、常に時速2km程度で流れる様に移動します。SCP-1158-JP-1の付近2m程度に廃棄物が存在する場合、未知の原理でSCP-1158-JP-1に吸引され、SCP-1158-JP-1の一部として取り込まれ、以降はSCP-1158-JP-1を構成するオブジェクトとなります。

SCP-1158-JP-1の構成物の内、完全に破損しており、機能の修復が不可能とされる物品に関しては、SCP-1158-JP-1から引き離す事は不可能です。無理に引き離そうとした場合、SCP-1158-JP-1の周囲に大量の土砂が発生し、接触者を排除しようとします。1接触者が土砂に流された後、土砂とともに接触者は消滅します。現在に至るまで、この土砂により消失した人間の行方は不明です。

一方、SCP-1158-JP-1の内で修理による機能的回復が可能とされる物品(SCP-1158-JP-1-α)は、一時的にSCP-1158-JP-1から引き離す事が可能です。ただし、SCP-1158-JP-1-αを修復しないままSCP-1158-JP-1との距離が12mを超える、もしくはSCP-1158-JPが消失した場合、SCP-1158-JP-1-αは即座に消失し、SCP-1158-JP-1の元へ転移します。

例外として、取り出したSCP-1158-JP-1-αの修復を行い、機能的な復旧を行った場合、SCP-1158-JP-1-αは一切の異常性を喪失し、SCP-1158-JP-1の異常性の対象外となります。また、SCP-1158-JPの消失による影響も見られません。この特性の判明により、特別収容プロトコルが大幅に改定されました。

補遺-1: 第██次収容活動の際、SCP-1158-JP-1の構成物の内、唯一稼働しているジャイロスコープ2が発見されました。製造年も突出して古く、少なくとも製造より100年程度が経過していると思われます。内部には多量の土砂と海水が確認されているにも関わらず、現在も稼働は継続されています。固定してSCP-1158-JP-1の中心部に位置し、最も古い物品であるという要素から、SCP-1158-JPの発端であると推察されています。

補遺-2: 発見当初、SCP-1158-JP-1の移動ルートに規則性や明確性は存在しないと思われていました。しかし、第███次収容活動以降、SCP-1158-JPの発生地点は██市から移動を続けており、以降の予測移動ルートを視覚化した所、太平洋方面に向かって移動していると判明しました。SCP-1158-JP-1の特異性から、北太平洋旋廻の太平洋ゴミベルト領域へ進路を向けていると推察されています。現在指定領域に対する特別収容プロトコルの再改定が検討中です。

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