SCP-1175-JP
rating: +41+x
blank.png

アイテム番号: SCP-1175-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 監視リストに含まれる全てのインターネット上のソーシャルコミュニティは財団のウェブクローラーによりSCP-1175-JP発生の監視が行われます。SCP-1175-JP検知時、担当職員は嫌伝性因子を含む画像を用いた隠蔽工作と低強度記憶処理を行って下さい。隔離済みのSCP-1175-JPは研究主任の判断により削除、あるいは観察と交流継続の判断が下されます。

説明: SCP-1175-JPはインターネット上のソーシャルサービス上に不定期に出現する「オレは今日黒き竜を殺したぜコミュニティ」と名付けられた集団です。この名称は英語、日本語、フランス語を筆頭に43の言語での表記が確認されており、各言語での表記は常に一定です。SCP-1175-JPはSNS上のタグ、あるいは電子掲示板機能を持つサービスのトピックやスレッドタイトルの形式を取り、後者において特に活発な活動が見られます。SCP-1175-JPでは「いかにして黒い竜を殺したか」「何故黒い竜を殺せなかったか」「黒い竜を殺すために何が出来るか」といった話題が議論されており、多くの場合一般人からは何らかのプロモーション、あるいは悪ふざけの類いだと認識されます。

SCP-1175-JP-1はSCP-1175-JPで発言を行う正体不明のアカウント群です。SCP-1175-JP-1は非匿名サービスにおいては「ahderumm(1-6桁の数字)」というアカウント名を用いますが、これらが正規の手段で登録された痕跡は発見されていません。また全ての発言においてIPアドレスは未知の所在を示し、発信源の特定は失敗しています。SCP-1175-JP-1はSCP-1175-JPを表記している言語で会話を行いますが、SCP-1175-JP-1以外が発言を行った際には相手と同じ言語で返答を行います。SCP-1175-JP-1はソーシャルサービスのシステムの範囲内で文字、画像、音声等の認識が可能ですが、SCP-1175-JP-1から文字以外の発信が行われた事例は存在しません。多くの場合、識別可能なSCP-1175-JP-1個体は1年以内に消失しますが、僅かながら長期的な接触が成功しています。詳細は会話記録を参照して下さい。

SCP-1175-JPは当初特定GOIとの関連が疑われていました。しかしながら秘匿された発信源以外の異常性が判明しなかった事から、低優先度アノマリーとしてエージェント・森絡が専属調査員として任命されました。

対象: 日本の画像掲示板に立てられたスレッド「オレは今日黒き竜を殺したぜコミュニティ」

概要: SCP-1175-JPにおける会話の典型例です。会話内容から複数のSCP-1175-JP-1が当該スレッドに参加していたと推測されていますが、各個体の識別は行われていません。参照性を考慮し重要性の低い情報は省略しています。


██ Name ████ 12/12/21(██)00:03:14 No.██████████ ████
俺は今日黒き竜を殺したぜ

SCP-1175-JP-1: オレは今日黒き竜を殺したぜ
 
SCP-1175-JP-1: オレは今日黒き竜を殺したぜ
 
SCP-1175-JP-1: 黒き竜は引きちぎられた
 
SCP-1175-JP-1: 黒き竜はもっと強い
 
SCP-1175-JP-1: オレは黒き竜をもっと倒せるぜ

一般人: ここなに
 
SCP-1175-JP-1: >ここなに
アーデロムの子であるオレが黒き竜を倒した
 
SCP-1175-JP-1: オレが倒した
 
一般人: [画像を用いて困惑したリアクションを示す]


付記: SCP-1175-JPに書き込んだ一般人を特定し追跡調査を行いましたが特筆すべき異常は発見されませんでした。当該コミュニティは発生から14時間後に平常通り閉鎖されています。


SCP-1175-JP-1-a以降も複数のSCP-1175-JP-1固体との長期接触が成功しています。そしてその全てが「黒き竜を殺しに行く」「世界の外を見に行く」と言い残してSCP-1175-JPを去っていきました。インタビューに応じるSCP-1175-JP-1の多くは彼らが言うところのアーデロムの子以外の文化に強い興味を持ち、おそらくは黒き竜を殺すことを先延ばしにしていたように思います。しかしながらその口調からは、自身の旅立ちが避けては通れないことも知っていた様にも感じられました。どこへの旅立ちなのか、私にはまだ分かりませんが。—エージェント・森絡

追記: エージェント・森絡の申請により、以下の事例とSCP-1175-JPの関連性が提起されています。承認及び報告書の大規模編集の際は関連職員に通達が行われます。

所属: 異常性判定部門蓄積データベース

分類番号: PreEE-█████-JP(超常現象記録判定待ち)

発生時刻: 2011/03/29

発生地点: アメリカ合衆国イリノイ州アーバナ

概要: ドリス・オーベリソンの臀部に生じていた最大径15cmの良性粉瘤が前兆無く疼痛を発し、1分後に未知の要因によって破裂しました。2リットルを超える老廃物の噴出は3分間継続し、当時のホームビデオには楽曲「A New World」4が最大90db程度の音量で噴出孔から鳴り響く様子が記録されていました。当該腫瘍は発見から12年経過しており、徐々に肥大化する傾向を見せていましたが良性皮膚種として処置は先延ばしにされていました。老廃物の噴出後に粉瘤は問題なく除去されており、2019年現在ドリスには如何なる異常も確認されていません。

補遺: 摘出された粉瘤腫内部及び老廃物に混入する形で以下の物品の発見が記録されています。

  • 蓚酸カルシウムを主成分とする全長4mmの針状物体: 細部に人工的な造形が見られ両手剣(ツヴァイハンダー)と形状に相似が見られる。
  • 20mm、8mmのドリスの体毛: 粉瘤腫内部へ巻き込まれるように伸長したと見られるが、未知の要因により表面が硬質化しており、鋭利に切断された形跡が見られる。

追記: 本件と類似する事例が複数件確認されたため超常現象への分類は保留されました。いずれの事例でも破裂した粉瘤は発見から5年以上放置された良性のものですが、鳴り響く音楽はシンフォニックメタル、エピックメタルのジャンル内で多様な楽曲が確認されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。