SCP-1179
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エリア-179への立入禁止を示す標識。写真は2006年10月4日に撮影。現在、標識はもはや立った状態にない。

アイテム番号: SCP-1179

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1179は、研究サイト-██地下の岩盤の中で明白な休眠状態にあります。簡単な監視と標準的な研究安全プロトコルを除いては、他の封じ込め策は現時点で必要とは見なされていません。 [1962/05/██に編集]

SCP-1179の地下に住む性質、その移動能力、身体特性から、現在のところ封じ込めは不可能です。プロジェクト・タルタロスは、現在のSCP-1179に対する実用的な封じ込め措置の開発に向けた、継続的な研究を課せられています。遠征班1179-VIが退避の試みの途中に重火器によって負わせた傷が、後の観察で治癒していないことが判明しており、SCP-1179を破壊することは可能であると推測されています。現在、SCP-1179は地上に出ようとする兆候を見せておらず、その行動範囲を最初の発見場所から半径およそ2km内に限定しているようであるため、SCP-1179の観察と隔離はほぼ十分であることが示されています。SCP-1179が過去に記録された範囲を越えて移動するのが観察された場合、職員は直ちにO5司令部に通知してください。

SCP-1179の上にある土地は財団によって「エリア-179」に指定されています。移転不能な民間の人口中心の近くに位置しているため、エリア-179に備え付ける核フェイルセーフ装置は低出力のもののみにしてください。 [1992/██/██に編集]

一般市民もSCP-1179の影響に気付いており、ある意味で真実なのですが、それが廃棄物の焼却によって引き起こされた炭鉱火災だというカバーストーリを信じています。民間人とSCP-1179の双方を保護するため、財団職員は火災の収束に向けたあらゆる試みに潜入してその調整を行ってください。火災の収束に向けたあらゆる努力は終了しています。[198█/██/██に編集]

一酸化炭素, 二酸化炭素、低酸素濃度などの火災の副産物により、SCP-1179の上の土地に居住する民間人は健康への悪影響を被っています。民間人がエリア-179に立ち入ることはもはや認められません。[1992/██/██に編集] これらの影響は、民間人がSCP-1179の規模に気付かない限り許容範囲内だと考えられます。トッド・ドンボスキーの事件に続いてそれに関連する大規模な報道が行われており、財団は民間人をエリア-179から移転させる活動を継続してください。エリア-179の土地はペンシルベニア州政府によって収用されました。[1992/██/██に編集] ペンシルベニア州政府が権限のない住民の立ち退きを強制したことに続き、エリアは全ての権限のない人員から遮断されています。[2009/██/██に編集]

掩蔽壕がエリア-179の地質的に安定した区域に構築されており、財団作戦本部が現地でSCP-1179の監視を行うことが可能となっています。財団警備職員はペンシルベニア州環境保護局によって発令された警告に従って、地元の法執行機関とエリア-179への民間人の侵入を防ぐための協力体制を維持してください。SCP-1179が引き起こした地盤不安定性のため、エリア-179内の職員が承認されたエリア外に立ち入ることは規制されます。

説明: SCP-1179は1962年5月の事件CB-1962-██-███以降、はっきりとした科学的観察が行われていません。以前のファイルはSCP-1179を次のように記述しています。

SCP-1179は未知の火山岩から彫り出された、大まかなヒト型をした巨人の像です。片手には鞭を、もう一方には剣を保持しています。その顔は長い髭を蓄え、大まかなヒトの特徴を持っていますが、顔の側面には牡羊のような1対の大きな角を備えています。頭から足先までは30m以上、肩幅は8mです。北欧神話の巨人スルト (火の国ムスペルの国境を守る巨人) の彫刻にも似ています。SCP-1179を包んでいた地層の年代測定では、それはおよそ3億5920万から3億1810万年前、石炭紀のミシシッピ紀のものであることが示されました。これはこの地域の地質学的年代と一致するものです。

現在、SCP-1179はその姿を自由に変えることができ、実体のない不可視の存在となったり、飛行する巨大な影として出現したりする能力をも見せています。SCP-1179の姿を写真によって確定する試みは、カメラ画像の不可解な出力停止、撮影者の混乱、物理的なカメラの破壊によって失敗しました。遠征チームはSCP-1179を、その目に「地獄の炎を宿し」、一般的には非常に背の高い存在として表現しています。多くの場合、その体は炎、煙、硬化した溶岩が結合したものとして観察されます。

これ以上の説明は観察者によって大きく食い違っています。数少ない生還者は一般的に、SCP-1179の元の形態に一致した、曲がった角と「怪物的」な頭部について言及します。しかし、人の腕よりも大きな牙を持っていたという主張や、顔には角も牙もなく、炎でできた長い髭から連なる炎の輪によって顔が取り巻かれていたという主張もあります。目撃者は、翼の有無についてははっきりと答えることができませんでした。炎で構成された、数mの赤熱した剣と枝分かれした鞭で武装しているという点については概ね同意を得ていますが、同時に、鞭と剣のどちらか一方しか所持していなかった、またはどちらも所持していなかったという目撃例もあります。巨大であるにもかかわらず、それは高速で静かに移動する能力を見せています。また、生還者は一般的に「腐った卵と古い煙突」と形容される臭いにも言及します。SCP-1179の吐息サンプルの化学分析では、非常に高濃度の一酸化炭素と二酸化硫黄の存在が示されました。

アイテムの歴史:

補遺1179-1: 無煙炭火災は当面継続すると見られていますが、この火災をエネルギー生産のために活用する研究は保留されています。詳細については、プロジェクト・ヴァルカンズフォージを参照するか、プロジェクトリーダーのクレーン博士、またはエリア-179管理者のウィルソンに問い合わせてください。

補遺1179-2: エリア-179内のSCP-1179による影響に関連した画像。

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