アイテム番号: SCP-118-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル:その特性によりSCP-118-JPを完全に収容することは不可能です。SCP-118-JPの活動拠点を臨時サイト-8176とします。反復的にSCP-118-JPが通過する経路は偽装または買収により完全に財団の管理下に置き、一般人の進入を防ぎます。偽装は数年~数十年に渡る可能性が高い事に注意してください。
機動部隊よ-2("父兄参観")が常時SCP-118-JPに随伴します。SCP-118-JPが民間人に目撃された場合はAクラス記憶処置、またはすでに流布されているカバーストーリー"血塗れの幽霊の噂"に合わせた偽装によって対処してください。
1966/07/16 追記: 研究はSCP-118-JP-Bの動作の解析を最優先とします。SCP-118-JPが長距離移動の予兆を示した場合、予想される全ての経路、目的地に対して大規模偽装プロトコル-112が発令されます。
2045/11/04 プロトコル更新: 現在SCP-118-JPはカメラによる監視のみが行われています。機動部隊よ-2は解散しました。
説明: SCP-118-JPは現在は日本の████県████村に存在する移動性の空間異常です。SCP-118-JPはSCP-118-JP-BにSCP-118-JP-Aが三次元的に投影された存在で、SCP-118-JP-Aの性質により一見すると赤みがかかった"もや"や煙のように見えます。視覚的な解析は可能ですが物理的に干渉することは不可能であり、同様にSCP-118-JPからの物理的影響もありません。
SCP-118-JP-AはSCP-118-JPによって確認できる異世界です。観測からほぼ地球と同等の大きさの惑星であると考えられ、大気は含まれる未知の成分により薄い赤色を呈しています。観察によって約400種の生物が確認されましたが地球上の生物との関連性は見られませんでした。また、確認された生物のほとんどが固着性または体長30 cm以下の小動物であり、知的存在や文明の痕跡は見つかりませんでした。
SCP-118-JP-BはSCP-118-JP-Aを投影する空間です。形状は人型でありアジア系の男性の特徴を示しますが、こちらからの干渉に対して一切の反応を見せません。その動作は概ね日本の一般的な中流家庭の生活と一致します。移動時はほぼ現存の道路や建造物内の通路に沿った経路を通りますが、その経路は完全には一致しておらず時に建造物を無視して移動します。また、どちらの場合でも人間や車両などの固定されていない障害物は無視されます。
SCP-118-JPは1961年、████県████市の病院において「水子の霊」の目撃情報が相次いだことにより発見されました。
1966/07/15に起こったSCP-118-JPの長距離移動に伴う大規模収容違反は、████人の一般人に対する記憶処置と映像記録の処分、情報操作によって収束しました。この時の移動経路は東海道新幹線の経路と一致しますが、浜松駅は実際の位置から凡そ██m南西に存在します。
情報更新1971/08/18: SCP-118-JPの拠点の変化に伴いサイト-8176は████県████村に移転しました。
情報更新1979/03/20: SCP-118-JPの拠点の変化に伴いサイト-8176は████県████市に移転しました。SCP-118-JP-Bの成長に伴う移動範囲の大幅な拡大が予想されるため、機動部隊よ-2の増員が認められました。
情報更新1983/03/14: SCP-118-JPの拠点の変化に伴いサイト-8176は████県████市に移転しました。
情報更新2042/10/16: SCP-118-JPの拠点の変化に伴いサイト-8176は████県██████市に移転しました。移動範囲の縮小に伴い機動部隊よ-2は減員されます。
情報更新2045/11/04: SCP-118-JPの移動性はほぼ失われました。現在の所在地は████県████村です。