クレジット
タイトル: SCP-1180-JP - ユキノホズキ
著者: ©︎
Kigoremon
作成年: 2017
アイテム番号: SCP-1180-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1180-JPはサイト-81██の小型昆虫飼育セルに███匹が収容されています。昆虫飼育の講習を受けた担当職員は1週間に1度給餌機に砂糖水を補充し、生育状況の管理を行ってください。飼育セル内の気温や湿度は秋田県██地区の気候を模倣する形で維持されており、冬期には雌の個体50匹を同型の越冬用セルに移送します。越冬用セルには麻酔薬を投与した実験用モルモットが2匹配置され、通常の給餌を行う必要はありません。越冬終了が確認された後は残留物の除去を行い、成虫を通常飼育セルに移送して下さい。サンプルとして保存されたSCP-1180-JP-1は生体反応を常にモニタリングした上で標準中型生物用セルに収容されます。モルモット以外を用いてSCP-1180-JP-1を作成する実験にはセキュリティクリアランス3/1180以上の職員2名の許可が必要です。
説明: SCP-1180-JPはブユ(Simuliidae)に酷似した外見を持つ体長約4mmの昆虫です。基本的な食性及び習性は一般的な日本に生息するブユ種に準じていますが、視覚に退化の兆候が見られ、また越冬の際に特異な性質を示します。SCP-1180-JPは成虫越冬を行う際に付近の生物から集団で吸血を行います。この吸血行為は通常の昆虫によるものと同様に唾液の注入による発赤、炎症、発熱を引き起こすアレルゲン反応を伴いますが、形成される腫脹の成長限界は一般的なブユによる物を大きく逸脱しています。
対象が全身を腫脹に覆われた流線型の塊(SCP-1180-JP-1と分類)へと変化すると、SCP-1180-JPは対象の表面に固着し越冬を開始します。この際SCP-1180-JP-1の体温は23℃~55℃を維持しており、これを熱源として用いることで通常の成虫越冬に比べ多くの個体が生存可能です。継続的な気温の上昇により冬の終了を感知したSCP-1180-JPはSCP-1180-JP-1から離れ一般的なブユと近似した行動サイクルへと復帰します。この異常性はSCP-1180-JP-1を用いて越冬を行った個体の子孫にのみ継承されており、卵で越冬を行った個体や通常の成虫越冬を行った個体の異常性は喪失します。またSCP-1180-JP-1を用いて越冬した個体は産卵数の大幅な向上が確認されています。SCP-1180-JPは可能な限りSCP-1180-JP-1を用いた越冬を行おうと試み、冬眠中のほ乳類などの対象を捜索しますが、自身の生存に影響が出るような状況ではその行動を放棄します。
SCP-1180-JP-1生成プロセス
- 吸血: SCP-1180-JPの吸血行動により対象の肌に一般的な大きさの発赤が発生。皮膚の露出部及びリンパ節の周辺が優先的に標的とされる。
- 発疹: 皮下組織の膨張と発熱を伴った発赤が皮膚全体まで拡大。吸血箇所を中心に直径2~40mmの腫瘤が皮膚を覆うように多数発生する。 この際腫瘤の成長が該当部位に到達すると体毛や爪といった外部組織は脱落、あるいは腫脹に巻きこまれる形で一体化。この段階で対象の意識は急速に混濁し、自発的な行動は困難となる。
- 球化: 隣接する個々の腫瘤が癒着し、身体機構の凹凸は腫脹により均質化される。表皮と真皮は分離し、細胞壁に近似した半透明の二重構造組織が形成される。
- 安定: 対象は球、あるいは楕円球の形状をとり、外見的な変化は終了する(SCP-1180-JP-1の完成)。
- 収縮: 形状変化の停止から一定期間を経てSCP-1180-JP-1は縮小を開始する。SCP-1180-JP-1は収縮と共に徐々に赤褐色に変色し、収縮の停止後に生命活動を終了する。
SCP-1180-JP-1の形状及び内部構造
形状 |
球体・楕円球(対象の本来の輪郭に依存) |
表皮 |
半透明の赤色であり、内部の組織や血流・緩慢な拍動を確認可能です。一定の弾力と擦過への高い耐性を持つ一方で、鋭利な刃物などによって容易に貫通することが可能です。寒暖差の激しい環境では表皮は剥離し硬質組織へ変質します。また少量の切除であればSCP-1180-JP-1は問題無く生存し、空気に接した内組織が表皮へと変化します。 |
生成期間 |
体重・表面積に大きく左右されます。平均的なモルモットの場合は生成に4日を要します。 |
骨組織 |
頭蓋・脊椎等の高い強度を持つ組織は概ね形状を維持されますが、大部分はアレルゲン反応の発熱と膨張による緩慢な圧搾の影響を受け、半流動体へと変化します。 |
筋肉・内臓組織 |
生存に最低限必要とされる脳・肺を除く内臓はSCP-1180-JP-1内部の半流動体へと変化・同化します。何らかの外的要因により変化のプロセスが不完全に実行された場合は、残存する組織の量が多くなる傾向が確認されています。 |
生存期間 |
個体に大きく依存します(SCP-1180-JP-1作成実験を参照)。 |
初期段階の腫脹は毒性の抽出やステロイド剤の塗布といった手段で治療可能であり、影響が内組織に及んだ場合でも吸血箇所の切断によってSCP-1180-JP-1への変化を阻止することが可能です。以上の特性からSCP-1180-JP-1を製作する対象となる生物は大部分が冬眠や冬ごもりのために活動が緩慢になったほ乳類や鳥類ですが、は虫類・魚類・昆虫等を用いた場合でもSCP-1180-JP-1を製作することは可能です。対象が越冬に不適当な場所でSCP-1180-JP-1へと変化した場合、SCP-1180-JPはSCP-1180-JP-1を放棄します。
SCP-1180-JP-1作成実験1
対象: モルモット
実施方法: 越冬用セルに鎮静状態の対象を配置し、50匹のSCP-1180-JPと接触させる
結果: 4日後に対象は直径約15cmのSCP-1180-JP-1へと変化しました。沈静剤が抜けた後も対象に自発的な行動は見られず、変化前に口だった孔を用いたかすかな呼吸と拍動のみが確認されました。実験開始から4ヶ月後に対象は生命活動を停止、直径は2cmまで収縮していました。
補遺: SCP-1180-JPは20██/04/0█に発生した秋田県██地区、██山おけるブユ類の大量発生現象の調査中に、地元自治体と大学の研究チームによって発見され新種の昆虫と同定されました。近辺の捜索において複数のSCP-1180-JP-1が発見されたこと、SCP-1180-JP-1作成のメカニズムが既存の昆虫学の範囲を逸脱していることからSCP-1180-JPは財団により収容されました。██地区の住人に対するインタビューにより、SCP-1180-JP-1は住人にとって既知の存在であったことが判明しています。詳細は以下の録音記録を参照してください。
対象: 佐藤██氏(██山の近隣住民、SCP-1180-JP大量発生の発見者)
インタビュアー: ██研究員
付記: 本インタビューはSCP-1180-JP-1の発見後に、██大学による新種昆虫研究という体裁を取って行われました。一部の方言には共通語訳を付記しています。
<録音開始, [20██/04/1█]>
インタビュアー: それではインタビューを開始します。佐藤さん、宜しくお願いします。
佐藤██: あや、わざわざとぎぃ遠くとっからすがだねすなぁ。んだばまんず昼まま昼ご飯あがってたんせ食べてください、なもねしてにぎりままおにぎりとがっこ漬け物でめんぶかねどもすみませんが。
インタビュアー: これはどうも、それではお言葉に甘えて。
(食事により一時中断)
インタビュアー: ごちそうさまでした。では本題に入らせて頂きますが、貴女が大量の虫を発見した際の状況を教えてください。
佐藤██: んだば。あん日はあさまがらぬぎぇもんで朝から暖かかったので、山さ雪あんべ見に行ったす。んだばそうしたらえうちの畑のどごでないだがばぢらばぢら音こして。なしたべやど思って小屋どご覗いだば物置の陰が真っ黒けで。おらだばはかぷげでるが黴でも生えたのかなと思ったんすが、ちゃっけ黒ぇ虫っこがでっけぐわやわやしてて。おらもうどでんしてびっくりしてえさけってじさまに、あや、おが虫っこばりけてるしゃって言ったすが、んだしたらまんずあしぇあんべわるぐでな足の具合が悪くなってきて。あいすか、痒ぇし、いでしでじさまもたいしただまげだっつて、おまわりさんどお医者様どご呼ぶばったんす。
インタビュアー: なるほど、それは大変でしたね。その時に噛まれた所は大丈夫なんですか?
佐藤██: あん時だばしぇつねぐで辛くてどんたにあまけなゆっこさつがっても効果がある温泉に入ってもあんべわりがったども体調も悪かったんですが、先生方のけた薬こでだいぶあんべえぐなったす良くなりました。いやわりすなぁありがとうございます。
インタビュアー: それは良かったです。今後も体調に変化があればすぐご連絡ください。次の質問なのですが、佐藤さんはこれが何かご存じですか?(複数のSCP-1180-JP-1が写った写真を取り出す)
佐藤██: あや、えぐおがった立派なアカミにホズキだしゃ。山さおったげ?
インタビュアー: 失礼、今何と。
佐藤██: んだがらこの写真の、アカミとかホズキしゃ。こごみだひろっこだでこしゃるどうめすなぁ。
インタビュアー: これらをご存じなんですね。重要なことです、詳しくお聞かせください。
佐藤██: (笑い声)まんずおもしぇすなぁ、ユキノホズキだばちゃっけわらしご小さな子供でもけばうめどって食べたら美味しいとおべでる知ってるもんだしゃ。ボダノギだばえの裏さもちゃっけのいだすな。
インタビュアー: 失礼、今何と。
佐藤██: おらえだばうちではホズキはしねくて固いのでほんとでねども余り好きじゃないんだけど、アカミだばテルさんえのとっつぁがなんぼもけるもんだがら沢山貰えるから。こんたにしょしすなぁ。
インタビュアー: 食べ物、なんですか。この、コレを佐藤さんは習慣的に食べていると。
佐藤██: (笑い声)んだべしゃ、おがおもしぇ先生だごど。けねもんだばままさだしぇねすべ食べられない物は食事に出したりしませんよ。
インタビュアー: [沈黙]
佐藤██: 先生?
インタビュアー: 失礼、トイレをお借りします。
<録音終了>
終了報告書: 佐藤██氏より██研究員に提供された食事の材料にSCP-1180-JP-1が含まれていました。██研究員は精神的不調を訴えましたが、現在は職務に復帰しています。
██地区においてSCP-1180-JP-1生成過程で発生した腫瘤は「ユキノホ(オ)ズキ」、特にSCP-1180-JPが固着した物は「クロホ(オ)ズキ」と呼称され、雪上に散乱した物、あるいは特定の場所から採取された物が滋養食品の一種として習慣的に食されていました。またSCP-1180-JP-1は「アカミ」と呼ばれさまざまな形態で食されていた事が確認されています。SCP-1180-JPの収容に伴い██地区出身者には記憶処理が行われ、SCP-1180-JP-1は果実や魚卵発酵食品の俗称であったというカバーストーリーが流布されました。地元青年団が行っていたSCP-1180-JP-1を██地区の特産品として地域外に普及しようとする試みに関しては、記憶処理と共に食用ホオズキの栽培基盤を整備することで対応しています。現在も未収容のSCP-1180-JPの捜索は継続中です。
実験内容: モルモットを用いたSCP-1180-JP-1生成中に脱落した平均5mmの腫瘤(ホオズキ)を甘辛く煮付け、D-473に摂食させる。
結果: D-473は問題無く完食し、健康被害は確認されませんでした。D-473が述べた印象は「風味は薄いが食感で楽しめる」「中心部に固めの芯があるが周辺はサクサクと筋状に歯が入る」「そろばんに近い歯ごたえ」「白米をもらえないか」といったものです。
実験内容: モルモットを用いて作成したSCP-1180-JP-1を薄切りにし、D-473に摂食させる。
結果: D-473は問題無く完食し、健康被害は確認されませんでした。D-473が述べた印象は「濃厚なトマト」「半熟卵・ピータンの食感」「発酵食品の風味」「所々でハツに近い歯ごたえ」「内臓と磯の香り」「内部のしこりや筋に臓器の名残を感じる」「口に含むと微かに動く」「人肌程度の暖かさ」といったものです。
実験内容: SCP-1180-JPが固着した状態のSCP-1180-JP-1を燻製に加工し、D-473に摂食させる。
結果: D-473は問題無く完食し、健康被害は確認されませんでした。D-473が述べた印象は「通常の物に比べ微かな苦み」「鼻に抜ける舞茸の様な香り」「プチプチとした魚卵に近い歯ごたえ」といったものです。
SCP-1180-JP-1作成実験1█
対象: 終了予定であったD-4577
実施方法: 対象を寝台に固定し、SCP-1180-JPに吸血を行わせた上で経過を観察する
結果:
経過日数 |
反応 |
処置及び備考 |
1日目 |
激しい痒みと空腹を訴える |
点滴と経口摂取による栄養供給を行う |
3日目 |
息苦しさ、意識の混濁を訴える |
N/A |
4日目 |
[編集済] |
[編集済] |
6日目 |
最後の有意的な発言 |
発赤は既に全身に伝播、脱毛、爪の脱落が確認され始める |
7日目 |
全身に直径3mm程度の腫瘤が発生 |
監視・清掃手順を変更、人為的な腫瘤の"収穫"を行う |
8日目 |
散発的な咳嗽反射 |
腫瘤の誤嚥による反応であると推測、マウスピースを用いて誤嚥防止を試みる |
10日目 |
腫瘤の平均サイズが7mmまで成長 |
腫瘤の成長速度上昇を確認、収穫は3kgに達する |
12日目 |
腫瘤の平均サイズが20mmまで成長 |
腫瘤に関するデータ採取は十分であると判断し以降はSCP-1180-1への変化を観察する、5kgを超える収穫物は一部のサンプルを残し焼却処分 |
15日目 |
最後の発声 |
口腔の大部分が腫瘤及び腫脹によって塞がれた為か、呼吸補助器具を装着し点滴を除去 |
22日目 |
四肢の完全な癒着を確認、輪郭は流線型に変化 |
拘束を簡易化、呼吸補助器具を除去 |
32日目 |
滑らかな楕円体へと変化 |
SCP-1180-JP-1と認定、生存期間把握を目的とした観察を継続 |
1328日目 |
死亡 |
詳細は以下のインシデントレポートを参照 |
インシデントレポートSCP-1180-JP
実験開始から1328日目にD-4577の死亡が確認されました。D-4577は他のSCP-1180-JP-1は異なり死亡後急速に腐敗を開始したため、通常の熱放出とは異なる何らかの要素が介入したと推測されました。定点カメラの映像を分析した結果から、D-4577は約400日をかけて徐々に寝返りを打っていた事実が確認されています。死因は呼吸器の閉塞による窒息死と診断されました。本インシデントについては対象の向き・体制を同定することが非常に困難であったため、担当研究員の過失とは判断されませんでした。なお死後解剖の結果、脳であった組織は半流動状に変化した後も何らかの活動を行っていた形跡が発見されています。
SCP-1180-JP調査記録抜粋
付記: 本記録は██研究員の代理として██上級研究員が現地調査員に着任した際、ランドマークの把握を目的として撮影されたものの一部です。██地区出身であるエージェント・年子狐はSCP-1180-JP-1が生物由来である点は把握しています。
<中略>:██山中にて
エージェント・年子狐: (高さ50cm程の樹木らしい物体を指さす)あぁ、これです、ボダの木。懐かしいなぁ、まだ有ったんだ。
██上級研究員: 樹木と言うよりは木のコブですね、これも「ホオズキ」ですか?
エージェント・年子狐: えぇ、春先になると表面からポツポツ生えてくるんで、ボウル持ってきてたくさん毟って持って帰るんですよ。そうしたらお爺ちゃんからお小遣い貰えたりして。まぁ幾つかは摘まみ食いして食べちゃうんですけどね。
██上級研究員: なるほど、樹皮の隙間からたくさん生えてますね。(20mm大の「ホオズキ」に触れる)へぇ、温かい。
エージェント・年子狐: (10mm大の物を一つ口に含む)雪の上に落ちてると白と赤で綺麗なんですよ、見つけたら雪ごと持って帰ってストーブの上のヤカンに入れておいてー。
██上級研究員: 美味しいですか?
エージェント・年子狐: まだちょっと固いです。さっき頂いたお茶請けもちょっと若かったみたいですし、旬はもうちょっとですか。あ、██さんも食べますよね?
██上級研究員: そうですね。あぁ、すみません先に主任に定時連絡をしてきます。
エージェント・年子狐: あ、私が行きますよ。下の車からですよね、ついでに何か飲み物も持ってきます。
<記録終了>
終了報告書: ██地区にて「ボダの樹(ボダノギ)」と呼ばれる物体は山間部を中心に25体が発見されました。その外見は肥大化した樹木の根に酷似していますが、実際は表皮が樹皮状に硬質化したSCP-1180-JP-1である事が判明しています。外気温の変化により表皮が剥離・硬質化したSCP-1180-JP-1は、その損傷を補うために腫瘤を多数生成していたものと推測されています。遺伝子検査の結果から21体の素体は人間である事、最古の個体は少なくとも70年前から存在している事などが判明しています。現在は全ての個体がサイト-81██にて収容・観察下に置かれています。 -██上級研究員
追記 20██/05/██: ██地区における更なる調査及びエージェント・年子狐の供述により「ボンダノエ」と呼ばれる食品の存在が明らかとなりました。これは巨大なSCP-1180-JP-1を切り取った一部と推測されており、慶事や儀礼的な場で饗されていました。この「ボンダノエ」の調達を行っていたと見られる██地区の古老はエージェント・年子狐の祖父母を含め既に逝去しており、その出自は完全に失伝しています。SCP-1180-JPの起源、及び██地区との関係に関しては現在も調査が継続されています。
追記2 20██/07/1█: ██地区███洞の深部において全長100cmを超える12体のSCP-1180-JP-1が発見されました。発見箇所は季節を問わず低温が保たれており、██地区の冬期に近い環境の再現が容易であると考えられています。発見されたSCP-1180-JP-1は大部分が人間を素体としていることが判明しており、4個体は人為的な切除に起因すると思われる歪な変形が確認されています。SCP-1180-JP-1-a~yと分類された個別の詳細は別紙資料を参照してください。
追記3 20██/07/2█: エージェント・年子狐から自身に対する記憶処理及び疑似記憶の挿入申請が提出されました。研究進展への影響を考慮した結果、一部のSCP-1180-JP-1体に関する記憶処理のみが実行され、エージェント・年子狐は他サイトへ転属となりました。現在も██地区及び出身者の監視は継続されていますが、SCP-1180-JP-1を食した事による身体的・精神的異常性は一切確認されていません。
DNA調査の結果、素体はツチガエル(Rana rugosa)であると考えられています
煮卵の様な味でした -██上級研究員
ページリビジョン: 12, 最終更新: 10 Jan 2021 16:53