アイテム番号: SCP-1187
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1187は2人の武装警備員および1人のレベル1研究者によって、サイト19から5km離れた地上の遠隔格納庫に保管されることになっています。試験に用いない時、SCP-1187は常に輸送トレーラー上で上下反転させられていなければなりません。SCP-1187のエンジンキー(SCP-1187-1と呼称)は、SCP-1187を監視するサイト19のレベル3管理者のオフィスに保管されており、請求書類を提出することで利用が可能です。
試験はあらゆる財団施設または人口集中地から10km以上離して実施されなければなりません。SCP-1187はトレーラーから降ろされ、障害物のない500m円の中心でDクラス被験者によって操縦されます。全てのセキュリティおよび研究担当者は境界線の縁に留まり、試験を遠隔から指導・観察すべきです。
説明: SCP-1187は2006年Kazuma社製、排気量150ccの青いATV(全地形車)です。それは匿名のオンライン販売サイトを通じてサウスカロライナ州████████在住の██████ ████に販売、配送されました。販売者は未だ捜し出されていません。オーナーによる初めての試験走行は、強力だが孤立した地震という奇妙な事件として公共メディアの中で隠蔽されました。
SCP-1187のアクセルを踏み込んでもそれは静止したままですが、その一方で車輪の下の地表は、加速率に応じてSCP-1187の後方へ水平に移動します。SCP-1187は幅3m、深さ15cmの帯状の地面を最大時速40km/hで後ろに引き下げることが可能です。この効果はSCP-1187の前方250mから後方50mにまで及びます。本車を運転し続けた場合、上層土の下から大量の物質を刈り取って溝を掘り続け、SCP-1187の後部へ大量の土砂を積み上げるでしょう。
ステアリングの操作はSCP-1187を旋回させて、効果範囲を移動させます。ブレーキをかければ効果は遅くなり、ついには停止します。SCP-1187の能力で移動させている面の上の物質はブレーキでは止められないため、建物あるいは他の地上構造物と物体の周辺でSCP-1187を操縦することは非常に危険です。