SCP-1188-JP
評価: +35+x

アイテム番号: SCP-1188-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: サイト-81██においては、異常存在の調査・偵察を専門として構築された機動部隊ほ-11(“素早い斥候”)、異常存在の鎮圧・収容を専門として構築された機動部隊ほ-12(“デストロイヤー”)を常駐させてください。サイト-81██は常時最低でも100台以上の監視カメラが稼働した状態を維持し、24時間体制での監視の継続、並びに異常存在の有無を問わず、2時間に1度以上の割合で、機動部隊ほ-11による哨戒を実行してください。新たな異常存在が発見された場合は可能な限り速やかに確保・収容を行い、不可能である場合は機動部隊ほ-12による積極的な破壊・無力化が許可されます。収容に成功した場合はサイト-81██の専用一時収容ユニットにて最低でも3日以上の観察を行うことで、大まかな性質が判明した後、適切であると考えられる研究施設に移動させ、オブジェクトクラス、暫定的な収容プロトコルを記録した報告書を作成・提出してください。サイト-81██のサイト責任者に対しては、活動中ではないことを条件として、任意の機動部隊に対するサイト-81██への出動命令を行う権限が与えられています。万一致命的な収容違反が確認された場合、サイト-81██に対して核兵器を用いた攻撃が行われます。速やかに包囲を行い、臨時的な収容サイトを建造してください。

説明: SCP-1188-JPは、サイト-81██内部において、不定期な間隔で新たな異常存在(以下SCP-1188-JP-1~。現時点でも増加が確認されている為、範囲を設定しません)が発生する、一連の原理不明なプロセスです。

SCP-1188-JPは19██/08/15、サイト-81██の職員用ロッカーよりSCP-1188-JP-1が発見されたことにより、存在が認識されました。発見当初はSCP-1188-JP-1をSCP-1188-JPとして設定されましたが、同年8/26、SCP-1188-JP-2が同サイトの大型オブジェクト専用収容ユニットに出現したことにより、以降新たに発見された異常存在をSCP-1188-JPに付属するオブジェクトとし、出現プロセスをSCP-1188-JPとして再設定される運びとなりました。以降、サイト-81██は現在に至るまで、SCP-1188-JPの研究および対策を専門とする施設に変更され、収容されていた異常存在は全て他のサイトに移動されました。

SCP-1188-JPの発生に際して、出現したオブジェクトはSCP-1188-JPに付随するオブジェクトとして専用のオブジェクト番号、および通常のオブジェクトと同様の個別収容プロトコル、オブジェクトクラスが設定され、研究・収容において最も適切であると判断された施設に再収容されています。SCP-1188-JPにより出現したオブジェクトの詳細は、資料:1188-JPを参照してください。

資料:1188-JP:オブジェクトの報告書より抜粋

アイテム番号: SCP-1188-JP-1

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1188-JP-1はサイト-8105の専用収容ユニットに、施錠された状態の箱の内部に収容した状態で保管してください。SCP-1188-JP-1を収容している箱から半径10m以内に、施錠を解除しうる物品は設置しないでください。

説明: SCP-1188-JP-1は、異常な性質を持つチェーンソーです。電源コンセントが付属していますが、コンセントが電源に接続されていない状態であっても不明の動力を用いて起動が可能なことが判明しています。

SCP-1188-JP-1から半径6m以内には、常に人型の熱源(以下SCP-1188-JP-1-A)が存在します。SCP-1188-JP-1-Aに対して財団の職員や機器が接触・交流を行うことは不可能ですが、後述する性質から、SCP-1188-JP-1-A自体は、物質に対して直接的な影響を与えることが可能であると考えられています。

SCP-1188-JP-1-Aは、可能な限りSCP-1188-JP-1を自らの手で所有しようと試みます。例として、SCP-1188-JP-1が容器の内部に収容されており、かつSCP-1188-JP-1を獲得する手段が存在する場合、SCP-1188-JP-1-AはSCP-1188-JP-1を取り出します。同時に、SCP-1188-JP-1-AがSCP-1188-JP-1を所有している状態でSCP-1188-JP-1を奪おうと試みた場合、SCP-1188-JP-1-AはSCP-1188-JP-1を起動させ、振り回すなどの行為によりそれを阻止しようとします。SCP-1188-JP-1-Aの身体能力は、過去の実験より一般的な日本人の小学生男児と同程度であることが確認されています。

実験記録1188-1-001 - 日付19██/08/21

対象: SCP-1188-JP-1、以下、特別に記載されていない限り同様。

実施方法: 施錠されていない鉄製の箱にSCP-1188-JP-1を入れた状態で放置。

結果: 箱は開封され、SCP-1188-JP-1が取りだされた。

実験記録1188-1-002 - 日付19██/08/23

実施方法: 施錠された鉄製の箱にSCP-1188-JP-1を入れた状態で放置。

結果: SCP-1188-JP-1-Aは施錠を解除することが出来なかった。

実験記録1188-1-003 - 日付19██/08/25

実施方法: 施錠された鉄製の箱にSCP-1188-JP-1を入れ、傍に鍵を置いた状態で放置。

結果: SCP-1188-JP-1-Aは鍵を用いて解錠、SCP-1188-JP-1が取りだされた。

実験記録1188-1-004 - 日付19██/09/20

実施方法: D-40589にSCP-1188-JP-1を持たせ、離さないよう指示した状態で放置。

結果: SCP-1188-JP-1-AがD-40589からSCP-1188-JP-1を奪おうとするも、抵抗に遭い失敗。

補遺: SCP-1188-JP-1はサイト-81██の職員用ロッカーより発見されたことにより財団に収容されました。ロッカーの持ち主である職員はSCP-1188-JP-1に対し、心当たりがないと証言しています。発見時、SCP-1188-JP-1は東弊重工の社章が刻印された、施錠状態にある箱に収納されており、表面にはSCP-1188-JP-1-Aによるものと思われる多数の傷が確認されましたが、開封はされていませんでした。

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