SCP-1206
評価: +9+x

アイテム番号: SCP-1206

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 財団エージェントは██████町の近くにあるSCP-1206の発生現場に、財団が所有する地元レストランチェーンの広告看板を建設します。以前にSCP-1206に曝露された被験者を対象とした実験では、SCP-1206の発生現場の視界が何らかの形で妨げられた場合、その効果を生み出すことができないことが判明しています。

説明: SCP-1206は3つの要因が収束することで起こる偶発的な現象です。発生現場上空の可視度がある値であり、マサチューセッツ、ボストン発のグリーンライントラックDがその現場を夕暮れ時、または「黄昏時」に通り過ぎる時、その光景を車両の北方/右方側から乗客が偶然見つめていた場合、発生します。統計的には、SCP-1206は7:30EST〜19:30ESTの時間帯に多く発生しています。これは夏の夕暮れが絵のように美しい光景を作りやすく、雲量の度合いが発生現場上空に審美的に素晴らしい空を作り出すためです。

[編集済]駅と[編集済]駅の間、グリーンライン列車はホットゾーンとして分類されている、██████の東の境界線に接する木々と低木の広がる開けた0.4キロを通過します。上記の条件が満たされた場合、ホットゾーンを通過した旅行全体において、乗客はその風景に強く固執します。被験者は圧倒的な畏怖と崇高を感じたことを報告しましたが、何を見たのかについて十分に説明することができませんでした。研究者は、SCP-1206が公式な言語によっては正確に定義することが不可能な潜在的な形で人間の心に訴えかけるため、被験者がSCP-1206の説明を行なうことができなかったと推測しています。曝露された被験者はホットゾーンの経験を伝えるという抑えがたい強い欲望を感じるため、最終的に被験者にとって好ましいコミュニケーション方法に置き換わる言語(1206-Aと呼ばれます)を発達させます。

SCP-1206-Aは孤立させた被験者においても同時に発達します。1206-Aを話すときに嘘をついたり微妙な言い回しをすることは不可能であるため、被験者グループの75%以上が最終的に崩壊することが予想されます。書かれた言葉には[編集済]と似た性質があり、1206-Aは当初財団が考えていたよりもはるかに古いことが示唆されています。

荒い翻訳は可能ですが、熟練した話者が伝えることのできる感情は、意味の明瞭さ、使いやすさ、そして情報密度の点において、通常の言語構成要素よりもはるかに優れています。1206-Aを話さない人物も、複雑ではあるものの、話された言葉から意味の断片を直感的に得ることができます。SCP-1206への曝露のみが1206-Aを引き起こすことが証明されています。 万一1206-Aが国家や世界の事実上の標準言語となった場合、その啓示的で敬虔な性質は、即座の崩壊ではないとしても、社会全体の構造改革を引き起こすと考えられています。知見の要約については、███████博士の注記を参照してください。

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