SCP-1208
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アイテム番号: SCP-1208

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1208はサイト19内の施錠された倉庫で保管されます。SCP-1208で人間や動物を用いた実験を行うことを望む研究員は、認可を得るため主任研究員に詳細な実験プランを提出しなければなりません。

説明: SCP-1208は"ベルギー"ワッフルメーカーで、外見上のすべての点においてコンエアー社の2003年製の製品と同じ物です。ただし電源ケーブルには当該製品で使われているアース付NEMA 5-20規格品ではなくNEMA 14-30規格品のプラグが接続されているという点は除きます。240V対応のコンセントにつなぐと、フッ素樹脂加工された鋳鉄製の調理面はすぐに表面温度215℃まで加熱し、正面の緑の表示灯が点灯します。この時点でSCP-1208は一般のバターを用いてワッフルを料理するのに使え、異状はありません。

SCP-1208が異常な動作を起こすのは、運転温度に達し、バターや生地ではない固形物がプレートの間にあり蓋が閉まっているときです。プレートの間に物が有るにかかわらず、約1.3Nmのトルクを本品のハンドルにかければ蓋を閉じることができます。この際本品の調理スペース(約1400cc)を超過した分は外縁まで押しのけられます。そこで正面の赤い表示灯が点灯し、3分が経過するまで蓋が決して開きません(106Nまでの力はこの段階にある蓋を開けるのには不十分と実証されています)。この過程中、おびただしい量の蒸気が2枚のプレートの間から放出されます。

3分後、赤い表示灯は消え、蓋は非常に楽に開くことができます。2枚のプレートは触る事ができるぐらい冷えており(約15℃)、プレートの間に置かれた物で出来た"ワッフル"がそこにあります。この過程で起きる変形は完全に位相幾何学的です。すなわち原材料にあった基本組織はすべて残っているのもののそれらは変形されています。不完全な植物の一部や動物の生理組織は短時間は生存しますが、体液循環が無いことから60分以内に通常は壊死に至ります。調理スペースの容量に完全に入るほど小さな動物は少し長く生存可能ですが、新たな体形のもたらす食餌や呼吸の困難さは、1から3日で大抵命取りになるでしょう。

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