SCP-1212-JP
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アイテム番号: SCP-1212-JP

オブジェクトクラス: Euclid

kesigomu

収容前のSCP-1212-JP

特別収容プロトコル: SCP-1212-JPはサイト-56の専用保管庫に収容されています。保管庫は1辺が10m以上の広さで、中央に設置された高さ5mの保管台の上にSCP-1212-JPが置かれています。

SCP-1212-JPの特性から保管台は7日ごとに新しいものに交換されます。このため、保管台には交換期限を記入し、期限を越えたものはすみやかに焼却炉にて処分してください。また、新たにSCP-1212-JP-1とみられる物品が発見された場合、担当職員はSCP-1212-JPで当該品を3回擦り、重要性が確認できない場合は破砕機で破壊してください。破壊の過程で抵抗する職員は記憶処理が施され担当を変更されます。

説明: SCP-1212-JPは異常性を持つ消しゴムです。使用痕があるものの、外見や組成物質は一般に市場で流通する███社製プラスチック消しゴムとの差異は確認できません。

SCP-1212-JPは自身とその周囲3m以内の物品を「歴史的に重要なもの」であると認識させる特性を持ちます。(以下、影響を受けた物品をSCP-1212-JP-1とします。)これらの認識異常はSCP-1212-JPへの暴露時間が長いほど強力になります。実例としてSCP-1212-JPと共に置いたコピー用紙を1時間ごとに破らせる実験では24時間の暴露で破ることを拒否するほどの影響がありました。この認識災害はSCP-1212-JPまたはSCP-1212-JP-1を撮影した画像等では発生しませんが、一度でも認識災害を受けるとSCP-1212-JPに関するあらゆる媒体の情報が「歴史的な重要性を持つ物品の情報」として違和感なく認知されます。なお、これらの認識災害はクラスA記憶処理によって取り除くことができます。

また、SCP-1212-JP-1となった物品を10日以上SCP-1212-JPに暴露した場合、SCP-1212-JPと同様、付近の物品をSCP-1212-JP-1にする特性を獲得します。

SCP-1212-JP-1に関連する複数の異常性はSCP-1212-JP-1の60%以上が原形を留めなくなった場合消失します。また、SCP-1212-JP自体でSCP-1212-JP-1を3回以上擦ることで5時間の間だけ一時的に異常性が消失します。現在の収容プロトコルはこれらの性質の判明によって策定されました。

SCP-1212-JPは██県██市の市立博物館から異常な数の重要文化財・国宝等の指定申請があったことや、同博物館の刊行物に新市指定文化財として「███製使用済み付箋」が報告されていたことで財団の目に止まりました。その後、同博物館はカバーストーリー(耐震設備の不備による緊急工事)によって一時的に閉館し、財団職員による調査でSCP-1212-JPおよびSCP-1212-JP-1とみられる物品を発見、回収されました。なお、博物館関係者にはクラスA記憶処理を施して解放、現在は通常通り開館しています。

以下のリストはこれまでに回収し破壊したSCP-1212-JP-1の一部です。

SCP-1212-JP-1-1 ██製鉛筆

状態: 破壊済
回収時の状況: 日本の筆記文化を物語る貴重な文化財として館内に展示。
備考: 一般的に量産されている鉛筆との違いは見られない。Dクラスへの提示実験でSCP-1212-JP-1-1の破壊を命じると、ストレスによる動悸と発汗が観察され破壊を完了するまでに1時間を要した。

SCP-1212-JP-1-3 清涼飲料水のペットボトル

状態: 破壊済
回収時の状況: 特別展「世界の飲料容器」にて展示。
備考: 腐敗しカビの生えた内容物については影響が見られなかった。生物はSCP-1212-JP-1とならないと推測される。

SCP-1212-JP-1-8 石

状態: 破壊済
回収時の状況: 3cmほどの丸みを帯びた小石。市内で発見された民俗学的・地質学的に重要な小石として常設展示室内に安置。展示ケース前には祭壇が設けられており、「博物館友の会」が小石を取り巻く一種の新興宗教と化していた。
備考: 組成は同博物館駐車場の砂利とほぼ同様であった。

SCP-1212-JP-1-16 展示台5点

状態: 破壊済
回収時の状況: 博物館における展示の歴史が地層のように残る史料であるとして、展示室内に展示台の上に設置された状態で展示。発見時は5段重ねになっていた。
備考: SCP-1212-JPが置かれた展示台がSCP-1212-JP-1となり展示され、長時間暴露された台をさらに展示したことで繰り返されていったものと推測。

SCP-1212-JP-1-18 下駄

状態: 破壊済
回収時の状況: 大正時代における██市の日常生活を知ることができる品として県指定重要文化財の申請が行われていた。
備考: 一見すると古びて見えるが、他地域でもよく見られる量産品である上、時代的にも新しいためここまでの価値はない。

SCP-1212-JP-1-23 木造薬師如来坐像

状態: 破壊済
回収時の状況: 像底の墨書から応和█年に████によって製作されたことがわかり、平安期における同地域の信仰の歴史がよくわかる資料として常設展示室内に安置。
備考: SCP-1212-JPを使用し認識異常の一時除去を行った後、仏像彫刻を専門とする財団職員が調査を行ったところ「平安時代には末法思想により仏像が量産され、本品はその典型的な平安仏の作例である」と報告を受け、価値のないものと判断し破壊した。

SCP-1212-JP-1-27 曜変天目茶碗1

状態: 破壊済
回収時の状況: 収蔵庫にて発見。学者による真贋の論争が起こっていた。
備考: SCP-1212-JPを使用した認識異常の除去後、再度学者に提示すると満場一致で「価値のない量産品」と評価したため破壊。

SCP-1212-JP-1-35 三角縁神獣鏡

状態: 保留 破壊
回収時の状況: 同博物館が所在する███市████遺跡から出土した。外縁部に「邪馬臺国 卑弥呼」の銘があり邪馬台国の所在を示す貴重な遺物として詳細な調査が行われる予定であった。
備考: SCP-1212-JPによる認識災害の除去後に鑑定を行った結果、価値のないものと判断され破壊した。

注: SCP-1212-JP-1-35の調査時に多くの職員が興奮状態となり、認識災害の影響を受けたと考えられる言動が見られました。当該職員25名にはクラスA記憶処理を施し、担当の交代が行われました。

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