SCP-1224-JP-J
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非暴露者向けSCP-1224-JP-J報告書

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SCP-1224-JP-J

アイテム番号: SCP-1224-JP-J

オブジェクトクラス: Thaumiel Neutralized Keter

特別収容プロトコル: SCP-1224-JP-Jは高さ20m×半径30m以上の広さの温室ドームの中央に収容してください。また地下での生育を抑制するため、合成オーキシン1を外壁内周および地下10m範囲に浸透させ、外壁は地下20mまでコンクリートの壁で囲ってください。1ヶ月に一度、枝葉・地中根および気根2を剪定し、葉張り広さ10m以上に生育が広がらないように維持してください。その他は基本的に亜熱帯植物標準収容プロトコルに従ってください。剪定作業に従事する作業員はSCP-1224-JP-Jの不可逆影響を受けるため、人事異動の定期ローテーションから外して専用の作業員として運用してください。
また異常性の影響により通常の収容プロトコルの判読能力を喪失する可能性があるため、暴露者のために異常性に暴露した収容プロトコルおよび説明文を本報告書内に記載してください。削除された空白部分が長い場合には可読性を重視し白文字で"(省略)"と置き換えてください(暴露者の可読可否に影響はありません)。SCP-1224-JP-Jの影響を受けた文章でないことを判別するため、最低1名、SCP-1224-JP-Jの影響を受けた職員を収容サイト外で報告を受けるメンバーに加えてください。

説明: SCP-1224-JP-Jはガジュマルの木(学名:Ficus microcarpa)です。樹高は最高点で12m・葉張り広さは半径約10mに及び、サイト-81J1跡地を覆うように生育しています。SCP-1224-JP-Jの葉張り下に入ると瞬時に文字媒体が虫食い状に削除されます。SCP-1224-JP-Jは通常のガジュマルの成長速度の300倍で急速に成長し、情報の削除が確認された場合にはさらに早く成長します。このことからSCP-1224-JP-Jは異常性により削除した分の情報を成長エネルギーへ変換していると考えられています。ガジュマル自体の生態として、土台となる木や建物に根を伸ばしながら成長し、地中根や枝から下ろした気根が新たな幹へと成長することで広範囲に葉張りを伸ばすことが知られています。この性質と併せて、情報を吸収して急速に成長しては異常性範囲を広げていくことが予想されます。
SCP-1224-JP-Jの異常性は文字媒体以外にも影響を及ぼし、テキストファイルやプログラムなどのデジタルデータや、映像や音声データにも影響します。このことからSCP-1224-JP-Jはインクではなく、情報自体を摂食しているものと判明しています。この摂食によって文章の改竄やコンピューターの誤作動を意図的に起こすことが確認されており(インシデントログを参照)、SCP-1224-JP-Jはある程度高度な知性を持っていると推測されています。

さらにSCP-1224-JP-Jは影響範囲内に進入した人間の認識にも影響を及ぼすことが確認されています。SCP-1224-JP-Jの影響に暴露した人間は、同じく影響下で虫食い状になった文章を削除前の文章として認識できるようになります。また削除により損失した文章を"省略されているが存在する"と誤認することも確認されています。また逆に異常性に暴露する前の文章を判読できなくなり「文章自体は読めるが意味が認識できない状態」に陥ります。この症状の深刻度は暴露時間によってステージⅠ、Ⅱ、Ⅲに分類されており、ステージⅢまで重症化すると文書の大部分が削除されたものしか認識ができなくなります。

インシデントログ1 1999/██/██

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SCP-1224-JP-Jに侵食され破壊されたサイト-81J1

SCP-1224-JP-Jは「膨大な文書の短縮」「機密文書の暗号化3」「文書からは伝染しない」などの性質から、当初はThaumiel指定を受け利用されていました。1998年には担当研究員より異常性の喪失が報告され、Neutralized指定を受けています。
しかしその実態は、当時監視対象外であった地中根の急速な成長によりSCP-1224-JP-Jが収容違反し、担当者全員が影響を受けたために異常を認識できなくなっていたためだと判明しています。さらにサイト-81J1全体に影響範囲を広げたSCP-1224-JP-Jが他オブジェクトの収容プロトコルに影響を及ぼした結果、複数のオブジェクトの管理ミスを同時に発生させ収容違反を増長、収拾がつかなくなったサイト-81J1内の研究員が救援信号を送るも情報が改竄されたことにより失敗に終わっており、事後調査の結果、1998年██月にはサイト-81J1は壊滅していたと判明しています。サイト-81J1は比較的低脅威のオブジェクトを収容していたサイトであり、定期連絡が途絶えたことによる調査が入るまでこの事実は露呈しませんでした。
SCP-1224-JP-Jはこの事件で急速に成長しており、当時樹高4m・葉張り半径2mほどだったSCP-1224-JP-Jは、サイト-81J1の建物の高さであった12mを覆い尽くしていました。


ス  ジ   者向け  P 1224     報告書

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  P 1224     

アイ ム  :   P 1224     

オ   ク  ラ :  ha mi   (省略)d  eter

特別収容プロトコル:   P 1224 (省略) は高さ2 m×半径30m以上の広さ (省略)(省略) 生育 (省略) するため、合成オ  シン4(省略) 浸透させ、 (省略) クリ  の壁で囲ってください。1ヶ月に一度、 (省略) および  5 (省略) ください。その (省略) 亜熱帯 (省略) 収容プロ (省略) って ださい。
剪定作業   する作業員は (省略) 受け (省略)(省略) ロー  ション   して専用の作業員と (省略) してください。また  性の (省略) 収容プロトコル (省略) を喪失する (省略) ため、暴露者の (省略) 性に暴露した収容プロトコル (省略) を 報告 (省略) してください。 (省略) 受け (省略) でないことを判別するため、最低1名  の (省略) 受け 職員を収容サイト外で (省略) 受け メンバーに加えてください。

説明: P 1224 (省略) (学名:(省略)c oca   )です。 (省略) 最高 で12 (省略) 10mに及び、サイト-81J1跡地を覆うように生育しています。 P 1224 (省略) が虫食い に  されます。  P 1224 (省略) は通常の (省略) 300倍 (省略) に成長し、 (省略) ます。このことから  P 1224     は (省略) より (省略)(省略)(省略) となる や (省略) 根を伸ばし (省略)(省略)(省略) を伸ば (省略) せ 、 (省略) ます。
(省略)(省略) ぼし、  ストファイ (省略) などの (省略) タル (省略) や、 (省略) タに   し  。こ (省略)(省略) イン (省略) を摂食してい (省略) ます。こ (省略) って (省略) り インシデント  を (省略) 持っていると推測されています。

さらにSCP-1224-JP-Jは影響 (省略) した (省略) 認識にも影響 (省略) が確認 (省略) の影響に暴露した (省略) 影響下で (省略) 文章を (省略) 文章として認識できる (省略) 文章を (省略) 誤認することも確認され (省略) た  異常性に暴露する  文章を (省略) 「文章 (省略) が認識できない状態」に陥ります。この症状の深刻度は暴露時間によってステージⅠ、Ⅱ、Ⅲに分類されており、 (省略) Ⅲ  重 (省略)(省略) 大 分 (省略) しか認識ができなくなります。

インシデントログ1 1998/██/██

PIZZA.jpgは削除されました。

  P 1224    に 食さ    れたサ ト-    

  P 1224    は「膨大な (省略)(省略)(省略) からは伝染しない」などの性質から、当初はT au e 指定を受け利用されていました。2016年には担当研究員より  性の喪失が報告され、Ne tral e 指定を受けています。
しかしその実態は、 (省略) 象 であった 中根の  な  に (省略) が収容違反し、担当者全員が (省略)(省略) に異常を認識  なくなっていたためだと判明しています。さらにサイ (省略) が オ (省略) トコ に影響を及ぼした結果、複数のオ (省略)(省略) に発 (省略)(省略) していたと判明しています。サイ (省略)(省略) 脅威のオブジェクト (省略) であり、 (省略) たこ による調査 (省略) は  しませんでした。
P 1224 (省略) はこ (省略) おり、当時 (省略) 半径2mほどだった  P 1224 (省略) は、 (省略)(省略)(省略)



実験記録

<実験記録1 2000/██/██>
付記: ステージごとの暴露者の可読性テストのため、"管理者の言葉"を印刷した紙をSCP-1224-JP-J影響下に置きました。以下は改変前と改変後の文書です。

人類はこれまでにおよそ25万年もの歴史を歩んできた。しかしその歴史のうち特筆すべきは僅かこの4000年に過ぎない。

我々は25万年に渡って何をしていたのか? そのほとんどを、理解の埒外にあるものを恐れ、洞窟の中で小さな焚火を囲み身を寄せ合って過ごしていたのだ。それは太陽が昇る理由などではなく、人頭と岩の生えた巨大な鳥の群れに対してこそだった。そして我々はそのような存在を『神』と、あるいは『悪魔』と呼び、許しを乞い、救済の祈りを捧げた。

時は流れ、それらは次第に衰え、我々の数は多くに増えた。恐れるものは数を減らし、世界はより理に適ったものへとなり始めた。しかしそれでも、不可解なるものは決して消え去りはしなかった。まるで世界が不条理と不可能を必要としているかのように。

人類は恐怖から逃げ隠れていた時代に、逆戻りしてはならない。他に我々を守るものはいない、我々自身が立ち上がらねばならないのだ。
人類が健全で正常な世界で生きていけるように、他の人類が光の中で暮らす間、我々は暗闇の中に立ち、それと戦い、抑え込み、人々の目から遠ざけなければならない。

確保、収容、保護。
— ”管理者”

人類はこれまでに (省略) 25万年 の (省略) んでいた。しかし (省略) は か (省略) ない。

我々は (省略)(省略) んどを (省略) 恐れ、洞窟の中で (省略) 過ごしていたのだ。 (省略) 太陽が (省略) なく、 頭  生え (省略) て そだった。そして (省略)(省略) げた。

時は流れ、 (省略) 次第に (省略)(省略) ものは  減 (省略) ったもの (省略) の 決して消え去りはしなかった。まるで (省略) いるかのように。

  は (省略) げ  ていた   、(省略) ない (省略) ものは ない (省略) のだ。

(省略) 正常な (省略) 生きてい る うに、  人類が (省略)(省略) 闇の中に立ち、それと戦   え  、(省略) 目から(省略) ばな な 。

確保、収容、保護。
— ” (省略)


<実験記録2 2000/██/██>
付記: ステージⅡ 暴露者は前述の改変された文書を判読できませんでした。以下はコピーした改変後の"管理者の言葉"をSCP-1224-JP-J影響範囲内に持ち込み再度改変を行なった文書です。

(省略)(省略)

(省略)(省略)

(省略)(省略)(省略)

(省略)(省略)
(省略)(省略)

(前略)、(中略)、(後略) 。
— ” (省略)

追記: ステージⅡに到達した対象が上記の「すしくいねえ」というフレーズを"管理者の言葉"であると認識するようになりました。


<実験記録3 2000/██/██>
付記: 上記、ステージⅡ暴露者向けの実験記録を認識できない場合はステージⅢと見なし、下記のステージⅢ向けSCP-1224-JP-J報告書を参照してください。


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