アイテム番号: SCP-1228-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: パレスチナ国内で肉眼での観測が可能な彗星が発見された場合、観測圏到達の48時間前までに2才以下の男児全員をベツレヘム市外に移送してください。該当する男児の混乱を避けるために家族も一緒に回収し、隣市のドハイシャ市に建造した短期宿泊施設に移送してください。回収がSCP-1228-JPの出現に間に合わなかった場合も回収作業は続行しますが、その際対象者とSCP-1228-JPが接触しないようにしてください。SCP-1228-JPが消失したら対象者とその家族を戻し、目撃者含め関係者全員にクラスA記憶処理を施してください。被害にあった対象者はサイト-███の標準養護棟に収容し、年齢に見合った学習と1日6時間の自由時間、専用の衣服、許可される範囲での物品を与えてください。
説明: SCP-1228-JPはコーカソイドの女性の容姿をとり、古代ユダヤ地域における一般的な衣服を着用する人型実体です。SCP-1228-JPは外部からの物理的干渉が不可能です。またSCP-1228-JPはその時代の出現地域での言語を用いて会話することが可能です。現在はアラビア語を用います。SCP-1228-JPはパレスチナ国において肉眼で観測可能な彗星が接近するとベツレヘム市街の[編集済]地点に出現します。SCP-1228-JPはベツレヘム市に存在する2才以下の男児全員(以下対象者)の位置を把握しており、最も近くにいる対象者に向かいます。対象者のいる地点にたどり着くと、SCP-1228-JPは対象者の頭と足に手をかけ引っ張ります。この時対象者は負傷することなく頭部、胴体部、脚部が不自然に伸びます。SCP-1228-JPはすべての対象者を引き伸ばすと消失します。
SCP-1228-JPは██年に、当時のベツレヘム周辺で活動していた[削除済]という団体によって最初に確認されました。20██年までにSCP-1228-JPの出現が確認された回数は███回です。
補遺: 以下はSCP-1228-JPの被害にあった対象者の母親へのインタビュー記録です。
対象: ██████・████████
インタビュアー: エージェント・タカガキ
<録音開始(19██/██/██)>[重要度の低い会話のため割愛]
████████: あの人が息子に手をかけて、私が怒る暇もなく息子は[10秒間の沈黙]息子は、あの姿に。
エージェント・タカガキ: それで、あなたはSCP-1228-JPに対して何かアクションは起こしましたか。████████: はい、息子を取り上げた後に私はなんでこんなことするの、と言いました。そうしたら。
エージェント・タカガキ: そうしたら、なんと答えたのですか。
████████: これだけ大きければ、子どもには見えないでしょ、と。
[以降████████が泣き崩れ、インタビューは続行が困難になった]
<録音終了>