SCP-1252
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アイテム番号: SCP-1252

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1252は、指定の生命維持装置が十分収まるような大きさの通常ヒト型収容室に収容されます。SCP-1252は、治療スケジュール1252-Lで説明される要領に従って、医療職員チームから処置を受けます。SCP-1252が十分に消化機能を回復させるまで、治療スケジュール1252-Lで説明されるような要領で静脈を通じた栄養の供給が行われます。

SCP-1252は、"Suzie"あるいは"Susan May Fox"という人物が存命しておりかつ現在地元の小児向け病院で治療を受けている、ということを信じるよう仕向けられることになっています。職員は、SCP-1252がこの事を持ち出した際にはその認識を補強するよう務めることを勧告されます。職員はさらに、SCP-1252に対してSuzieが戻るまで我慢をするよう力説することを勧告されます。万が一SCP-1252が懐疑的な態度を見せた場合は、職員は虚偽の事実を維持し、リュウ博士に報告し更なる指示を求めてください。

説明: SCP-1252は思考能力を持った、成体で性別不詳の、およそ43キログラムの体重と1.78メートルの身長を持ったヒト型の生命体です。SCP-1252は筋肉、脂肪、骨や体組織などを少なくとも体重の半分の量だけ失っていると見られます。損傷のない部位は左腕、心臓、脳のみです。このような損傷を負っているにも関わらず、SCP-1252は発話することができます。

残りの体内組織の大半は、昆虫の羽のように見える物体で構築されており、この物体はSCP-1252の一部である間は構造的完全性を維持します。取り除かれると、この物体はすぐに分解し異常性のない鱗翅となります。SCP-1252の皮膚の約23%が、複数の種類のPapilionidae(アゲハチョウ)やLibellulidae(トンボ類)の羽によって構成されています。SCP-1252の左眼はClerodendrum ugandense(クレロデンドルム・ウガンデンセ)の花1に置き換わっています。この眼に視覚機能があるようには見られず、また瞬きも見られません。再生能力はありますが、SCP-1252は失われた皮膚やその他の体組織を完全に回復させることはできないと見られています;体重が43キログラムに到達すると、体組織や皮膚の回復はその時点で止まります。

SCP-1252の態度はきわめて協力的で、これは特別収容プロトコルに示されているような虚構を与えたことによる部分もあります。態度は協力的ですが、SCP-1252の正確な性質については未だ不明です。新たな情報や仮説はリュウ博士によって報告されることになっています。

補遺-1252-A: SCP-1252が以下のような要求を行いました:

  • 20██年3月21日: 鎮痛薬(健康状態が極めて悪いため、拒否)
  • 20██年3月25日: 様々な種類のキャンディー(健康状態が極めて悪いため、拒否)
  • 20██年4月1日: 外部の空気の利用(健康状態が極めて悪いため、拒否)
  • 20██年4月29日: 愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集2(承認; SCP-1252が引き続き協力的な態度を続けることが条件)
  • 20██年5月27日: 自己表現/娯楽を目的とした文房具(承認; SCP-1252が引き続き協力的な態度を続けることが条件)
  • 20██年10月10日: 配達される手紙の受け取り。およそ48時間後、手紙はSCP-1252の収容室の扉に配達されていました。手紙にはリターンアドレスは無く、薄青のインクでSusieの現状が記載してありました。SCP-1252が何故手紙のこと、また手紙の到着を知ったのかは判明していません(地面に異常な活動が有ったことは否定されています)。
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