アイテム番号: SCP-1255
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1255の全実例は密閉容器に入れ、-17℃を維持した冷凍庫で保存してください。SCP-1255実例を保存するすべての容器には摂食用ではないことを明記しなければなりません。職員がSCP-1255を摂食したことが判明した場合、直ちに医療スタッフに連絡し、SCP-1255-1への変異を防ぐために胃内容物の緊急排出を受けてください。
現在のところSCP-1255-1実例が93体収容されています。SCP-1255-1の生きた実例はサイト-06-3の太陽灯を備えた標準的な5×7mの収容チャンバーに収容されており、隔月でSCP-1255実例への検査を行ってください。SCP-1255-1実例には隔週で2リットルの水を与えてください。SCP-1255-1実例の実験はタップ博士の承認を得なければなりません。
要注意団体"アカツキ大農場"に対する調査は現在進行中です。
説明: SCP-1255は遺伝子学的にレッドグローブの変種に類似したVitis Vinifera1種です。SCP-1255実例はたいてい赤みを帯びたピンク色をしており、微細な種子を含んでいます。
SCP-1255の摂食により、対象(以下SCP-1255-1と呼称)はいわゆる"成長サイクル"2と定義される一連の物理的および精神的な変化を経験することになります。SCP-1255-1実例のMRIスキャンにより、SCP-1255内の種子が摂食時に胃壁の周辺組織に付着することが明らかになりました。種子は未知の酸性物質を放出し、SCP-1255-1に害を与えない程度に胃の繊維細胞を破壊することにより、種子は胃を出て血液中に侵入します。SCP-1255は、白血球を欺いてその種子が非異物として血流を通って移動することを可能にする遺伝子を保持しています。SCP-1255の種子はSCP-1255-1の静脈を通って脳に到達するまで移動します。SCP-1255はSCP-1255-1の脳内で発芽し、SCP-1255の拡散と生存を補助するために宿主の記憶および行動を変化させます。SCP-1255-1は1週間から1ヶ月の間にこれらの変化を経験します。成長サイクルは以下の段階で発生します。
- ステージ03: SCP-1255-1は吐き気および頭の痛みの症状を訴えます。
- ステージ1: SCP-1255-1は利用可能な最も近い光源4を求めようとする衝動を覚えるようになります。SCP-1255-1の静脈が皮膚上に現れるようになり、深緑色になります。
- ステージ2: SCP-1255-1は光源の下で緊張状態に移行します。SCP-1255-1の静脈はSCP-1255-1の皮膚から太く、ろう質のブドウのつるの形で伸びてきます。これらのブドウのつるはSCP-1255-1実例の周辺で成長するようになります。SCP-1255-1はもはや食物からのエネルギーを必要とせず、光合成からのエネルギーを得ることができるようになります。さらに、SCP-1255-1の爪は薄い木に変異します。この爪は人間の爪の100~1000倍の速度で成長を開始し、1日に3.0mまで成長することが可能です。
- ステージ3: SCP-1255-1から生成されたブドウのつるは、緑色の芽のような花を咲かせます。
- ステージ45: 花は成長してSCP-1255実例になります。
- ステージ5: 1kg以上のSCP-1255が結実すると、SCP-1255-1は意識を取り戻してSCP-1255実例の収穫を開始します。SCP-1255-1の爪はかご状に成長し、SCP-1255実例を保持するために使用されます。
- ステージ6: SCP-1255の全実例が収穫された後、SCP-1255-1を取り囲むブドウのつるはSCP-1255-1の体内へと後退し、健康的な青色に戻ります。また爪も健康的な人間の爪に戻り、再び正常な速度で成長するようになります。
成長サイクルが完了した後、SCP-1255-1はSCP-1255を摂食するよう近くにいる対象を説得することを試みるようになります。SCP-1255を配布している間にSCP-1255-1の近辺に誰もいない場合、SCP-1255-1は誰かが発見できるように、SCP-1255のバスケットを玄関先に置いていきます。紙が提供された場合、SCP-1255-1は次のようなメモを書くことが判明しました。
こんにちは!最近少し先のところに引っ越してきたので自己紹介したかったですけれども。私が来た時に家にいなかったので、お土産を玄関先に置いておくことにしました。私が育てました!
手元にある配布用のSCP-1255実例が残っていない場合、SCP-1255-1は成長サイクルに再び移行します。
SCP-1255-1の寿命は通常1年未満です。死亡時、SCP-1255-1は通常の人間の遺体の10倍の速度で分解し、遺体があった場所にはSCP-1255のつるが残ります。
補遺1255.1: SCP-1255はカリフォルニア州██████において、"人間と植物のハイブリッド"一家が地元の住宅で目撃されたとの報告を受け、機動部隊シータ-4 ("庭師")が派遣された後、最初に発見されました。成長サイクルの第4段階のSCP-1255-1の5実例が所在地の裏庭で発見されました。対象は、成人男性1名、成人女性1名、青年期の男性2名、および幼年女性1名から成るリベラ家と特定されました。
住宅の調査中、建物の台所からSCP-1255の入ったかごが発見されました。機動部隊シータ6はSCP-1255実例とSCP-1255-1実例のいくつかの果実の生育状況を直ちに照合しました。かごの近くから葉書が発見されました。表には"アカツキ大農場"と草書体で書かれていました。手紙の裏には以下のように書かれています。
おめでとうございます!
近隣のご家族の中から、あなたのお宅が一番最初に私たちの最新かつ最もジューシーな赤ブドウのお試しバスケットを楽しむ方々として選ばれました! あなた方が一番初めに味わうことになりますので、私たちと同じように新しく収穫されたブドウを初めに楽しんで頂けると幸いです!
敬具、
- アカツキ大農場
132レーズン大通りアカツキ大農場は消費者に健康的な食べ物を提供していると自負しております。アカツキ大農場は30年以上家族経営で運営されており、お客様にご満足して頂けなかったことはありません。もし私たちの商品にご満足いただけない場合は、1-800-DAWNまでご連絡ください8。
SCP-1255-1の5実例およびSCP-1255の容器はいずれも死傷者を出さずに回収されました。SCP-1255-1の目撃者にはAクラス記憶処理が施されました。