SCP-1264-JP
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SCP-1264-JPの写真

アイテム番号: SCP-1264-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1264-JPは現在サイト-8191の小型オブジェクト収容室にSCP-1264-JP-A、SCP-1264-JP-C-1、SCP-1264-JP-C-2と合同で収容されています。SCP-1264-JP-Aが変化した場合、職員は可能な範囲で変化したSCP-1264-JP-AをSCP-1264-JPに面会させて下さい。また、SCP-1264-JPの搬送時は黒いシートで包装し、外部の景色を認識させないようにして下さい。

インシデント1264-JP-1以前の特別収容プロトコル: SCP-1264-JPはサイト-8191最上階の天井の空いた中型オブジェクト収容室に収容されています。SCP-1264-JP収容室への入室時はSCP-1264-JPへ接触しないようにして下さい。また、民間の気象観測所には、一般人のSCP-1264-JPの影響の認知を防止するためサイト-8191を検閲した映像を与えて下さい。

説明: SCP-1264-JPは縦15.2cm、横22.8cmの黄色の背景と中央に赤色の唇が描かれた水彩画です。SCP-1264-JPは高度な知能を保持しています。また、SCP-1264-JPは未知の方法によって日本語を20~30代女性の音声で話すことが可能です。

SCP-1264-JPの異常性はオブジェクト自身が物質または事象(以下、SCP-1264-JP-Aと指定)に対して恋心を抱くことにより発生します。SCP-1264-JP-Aは自立した思考を保持するようになり、可能な範囲内でSCP-1264-JPに接近しようとします。SCP-1264-JP-Aとなる物質又は事象は青色をしている傾向が確認されています。

言語を話すことの不可能なSCP-1264-JP-Aとの会話を行う際には、SCP-1264-JPは物理的影響を受けない4×6cmの紙片(以下、SCP-1264-JP-Bと指定)を生成しSCP-1264-JP-Aへ射出します。また、帰還時のSCP-1264-JP-BにはSCP-1264-JPへの返事が日本語で書かれており、物理的影響を受けるようになることが判明しています。

SCP-1264-JPは20██/05/19に芸術品収集家として知られていたAWCY構成員██ ███氏が自宅に所有していました。しかし、自宅がGOC関連組織により焼失1したことから跡地を探査したところ、火災現場から███m離れた森林から発見されました。

インタビュー記録1264-JP-1
日時: 20██/06/11
対象: SCP-1264-JP
インタビュアー: 忽那博士


<記録開始>

忽那博士: こんにちは、SCP-1264-JP。もうここには慣れましたか?

SCP-1264-JP: ええ、忽那博士。今は何とかね。最初は暗くて狭いところに閉じ込められてるから監禁されてると思ってたわ。…全く、もっといい対応させてもらいたいわ。

忽那博士: それは出来かねますが、現状の状態に慣れているのであれば良かったです。では、今日は貴方に質問をしようと思うのですが、宜しいでしょうか?

SCP-1264-JP: ええ、いいわ。あ、その後貴方に少し知っててほしいことを話したいんだけど、いいわね?

忽那博士: ええ。では、SCP-1264-JP、貴方が火事に遭った事について教えてもらえますか?

SCP-1264-JP: ああ…、私には婚約している絵がいたんだけどね、火事で焼けてしまったの…それで…それで…[号泣]

忽那博士: …一旦、インタビューを中止します。カウンセラーを呼んできてください。

<インタビューは8分間中断されました>

忽那博士: SCP-1264-JP、大丈夫ですか?

SCP-1264-JP: あ、ええ、大丈夫。でも…しばらくはその話はしないでくれないかしら?

忽那博士: はい、分かりました。これからは気を付けます。

SCP-1264-JP: …あ、そうそう、貴方に話しとかないといけないことがあったわね。

忽那博士: 何ですか?是非、話してもらえれば。

SCP-1264-JP: [2秒間沈黙]実は…私、空くんと付き合っているのよ。

忽那博士: [5秒間沈黙]…すみません。空くんとは誰ですか?それよりも、付き合うとは…?

SCP-1264-JP: 空くんの事は忽那博士も知ってると思うわ…。あの子よ!とても青くて、大きな体の、分からないかしら?

忽那博士: 私には分かりません。まず、いつどこで付き合うことになったのですか?

SCP-1264-JP: 私が空くんと最初に出会ったのは森の中だったわね。空くんは私が悲しんでる時に雨を降らして慰めてくれたわ、もちろん空くんは優しい子だから、私を避けて降らしてくれるの。しかも、動物たちが私を傷つけようとすると、雷を降らせて追い払ってくれたりしたりもしてくれた、何回かそういうことがあって、私から猛アタックしたら付き合ってくれることになったのよ![溜め息]もう遠距離恋愛はもう沢山!早く空くんに会わせてほしいわあ!

忽那博士: 雨…雷…。あの、まさかですがSCP-1264-JP、あなたの言っている空くんって

<SCP-1264-JPへSCP-1264-JP-Bが帰還しました>

SCP-1264-JP: あ、返事来た。

SCP-1264-JP-Bの内容

今からそっちに行くよ。 空より

忽那博士: あの、SCP-1264-JP、そっちに来るとはどういうことですか?[ノイズにより音声解読は不可能]

<サイト-8191を最大瞬間風速104m/sの激しい暴風雨が襲撃、SCP-1264-JPと忽那博士が位置していたインタビュー室が破壊され、映像が2分中断しました>

忽那博士: [ノイズにより音声解読は不可能]…JP!SCP-1264-JP!大丈夫ですか?どこかに損傷などはありませんか?

SCP-1264-JP: …無いに決まってるでしょ、空くんが私にそんな乱暴なことするわけないわ。あ、改めて紹介するわね、上にいるのが空くん。私のカレよ。

忽那博士: [見上げる]…は、はい、分かりました。[待機していたエージェントからSCP-████-JPの収容違反が通告される]…え?本当ですか?はい、分かりました、すぐ向かいます。…えっと、私はこの後色々と用事がありますので、その後の話は今度させていただきませんか?

SCP-1264-JP: ええ、いいわ、また後でね。…空くんと話をしながら待ってるわ、忽那博士!

<記録終了>

終了報告書: このインタビューにより、20██/06/11時点でのSCP-1264-JP-Aは「空」であることが判明しました。また、SCP-1264-JP-Aとなった「空」が発生させた暴風雨によりサイト-8191の4%が損壊し、6名が死亡、51名が負傷、█体のオブジェクトが収容違反しました。このインシデントにより、SCP-1264-JPのオブジェクトクラスはKeterに指定されました。

インタビュー記録1264-JP-1終了後、サイト-8191を中心として大気層が1日毎██m下降していることが判明しました。その為に1日毎34Paずつ中心気圧が低下し、サイト-8191付近は日常的な暴風雨に遭遇するようになりました。但し、大気層の下降地点中心部から、半径5mの円形の部分のみは晴天となっています。

SCP-1264-JP-1となった「空」は、SCP-1264-JPに危害を加える生命体に対し雷を落下することが判明しています。現在までの落雷の被害者は、SCP-1264-JP付近に糞を落としたカラス1羽と収容室を清掃中にSCP-1264-JPに衝突したD-███です。

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