アイテム番号: SCP-1268
オブジェクトクラス: Safe-exsequi
特別収容プロトコル: SCP-1268は標準的なヒト型生物収容室に封じ込めし、定期的に食事を与えます。収容室は常に警備1名によって監視されます。
収容違反時には、保安職員は可能な限りSCP-1268を生きた状態で勾留する必要があります。しかし、職員がSCP-1268を差し迫ったリスクと見なした場合は、必要とされる任意の手段で処分することが許可されています。
説明: SCP-1268は茶色の目と黒髪を持つ、人種の不明確な人間男性の姿をしています。SCP-1268は基本的な運動機能と自己保全行動が可能ですが、意思疎通ができないようであり、感情やより高度な知性を感じさせるものを示していません。現時点では非知性体だと考えられています。しかしながら、階段・ドアノブ・エレベーターを利用する能力は示しています。
思うままに行動させた場合、SCP-1268は人間の大集団1に接近するまでは漫然と彷徨い歩きます。集団に遭遇すると、SCP-1268は群衆の中に入っていき、その中をゆっくりと移動します。この過程で、集団内の挙動は、以下のように予測可能な順序で変化していきます。
- 0-2分:効果は表れない。
- 2-7分:集団内の人々は目に見えて神経質になり、頻繁に周囲を見渡すと共に、SCP-1268が群衆内に入る前よりも速く動き始める。
- 7-14分:SCP-1268以外の人物が見当識障害や混乱を経験し始める。数人は積極的に集団から去ろうとするものの、大部分はそれまで参加していた活動を継続しようとする。
- 14分以上:集団内のほぼ全ての人物がパニックを起こし、あらゆる可能な手段を以てエリアを去ろうと試みる。この影響を受けた対象者は、自身と他人の安全性に対する懸念の明確な欠如を示している。SCP-1268が群衆の中にいなくなると異常効果は終了する。
SCP-1268の危険性は、集団の規模と密度、出口の近付きやすさと大きさに応じて変化します。平均して、SCP-1268の影響を受けた集団内人物のうち30%は、踏み付けにされるか対人暴力によって殺害されます。さらに35%は様々な重症度の傷害を被ります。SCP-1268は無傷のままで、事象に対する明白な反応を示しません。
補遺: 利用可能な映像を再評価した結果、群衆内に14分以上留まっている時のSCP-1268は笑っているように見えなくもない挙動を示すことが判明しました。