SCP-1284-JP
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「ザ・グランタワー本郷」

アイテム番号: SCP-1284-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1284-JPが存在する「ザ・グランタワー本郷」は、所有者から買い上げた後サイト-8144-hに指定されます。民間人のSCP-1284-JPへの接近及び侵入を防ぐために、マンションのエントランスに管理人に扮した警備員が1名、506号室、508号室に警備員が各1名配備されます。なお、506号室と508号室に配備された警備員は、2時間に1回目視によるSCP-1284-JP内部の観察を行ってください。この際、SCP-1284-JPに異常が認められた場合、即座にサイト-8144のSCP-1284-JP担当職員へ緊急連絡を行ってください。

また、SCP-1284-JP内には常時最低30機の空撮ドローンが配置されます。ドローンにより撮影された映像は、サイト-8144で2名以上のDクラス職員に24時間体制で監視させます。映像からSCP-1284-JPに異常が認められた場合も、上記と同様に担当職員へ緊急連絡を行ってください。

説明: SCP-1284-JPは、東京都文京区本郷█丁目███番地██号に立地している13階建てマンション「ザ・グランタワー本郷」(以下、サイト-8144-hと記述)の507号室内に存在する、異常な時空間領域です。SCP-1284-JPには、507号室の玄関のドア(以下、SCP-1284-JP-Aと記述)から進入することが可能です。SCP-1284-JPでは、基底世界の34日後の時点における東京23特別区内の状態が保たれています。また、SCP-1284-JPには同時点の東京都に存在する人工建造物及び植物とほぼ同形の、セメントコンクリート質の物質で構成された構造物群が存在し、その所在や構造などは基底世界のものと完全に一致しています。

SCP-1284-JP-Aは、高さ1.9m、幅0.8mの一般的なステンレス合金製の外見をしたドアで、サイト-8144-hに存在する他の玄関ドアとの外見上の差異は見受けられません。しかし、SCP-1284-JP-Aは極めて高い破壊耐性を有しているため、これまでSCP-1284-JP-Aはいかなる手段を用いてもサンプル採取などはできておらず、その組成は不明です。

SCP-1284-JPが存在するサイト-8144-hは、1992年12月13日に竣工しました。完成当初はSCP-1284-JP-A及び507号室に異常性は無かったことが、工事関係者やマンション所有者、当時の507号室入居者への聞き取り調査で判明しています。なお、サイト-8144-hにはSCP-1284-JP-Aのような極めて高い破壊耐性は無く、通常のコンクリート建造物と同様の解体方法で破壊することが可能であると推測されます。

SCP-1284-JP内部には、複数のクラスD人型霊的実体(以下、SCP-1284-JP-Bと記述)が直立した状態で存在しています。SCP-1284-JP-Bは、SCP-1284-JP内の不特定多数の地点に、不定期かつ瞬間的に出現します1。複数回にわたる調査により確認されたSCP-1284-JP-Bの総数は、SCP-1284-JPが発見された2015年6月7日から増加し続けており、本報告書の最終更新日である2017年10月31日現在まで、累計で209,557体に上っています。SCP-1284-JP-Bは、顔つきや体格などそれぞれの外観に多少の差異はあるものの、凡そモンゴロイド系のヒト(Homo sapiens)と共通の外見を有しています。なお、SCP-1284-JP-Bは歩行や会話などの自発的動作を行わず、接触不可能であるが故に外部からの物理的干渉を受け付けることが無いため、コミュニケーションや強制的な移動、サンプル採取など、SCP-1284-JP-B調査に関するあらゆる試みは失敗に終わっています(調査1284-JP-bを参照)。

調査報告書1284-JP: 調査は、SCP-1284-JP及びSCP-1284-JP-Bを対象として行われました。

調査1284-JP-a

実施日: 2015/6/18

対象: SCP-1284-JP

内容: SCP-1284-JPの領域範囲を調査するために、SCP-1284-JP内を複数の機動部隊に走査させる。

結果: 多少の誤差はあったものの、SCP-1284-JPの領域は基底世界の東京23特別区とほぼ一致することが判明した。ただし、SCP-1284-JPの領域外に出ることは不可能であった。このことから、SCP-1284-JP内外の境界には何らかの力が加わっているものと見られる。また、SCP-1284-JPでは2015年7月22日の状態が保たれていることが、複数の部隊からの報告で判明した。

付記: 領域外にもSCP-1284-JPと同様の光景が広がっており、富士山など遠方の物体が確認できることから、更なる調査が求められる。
なお、本調査中確認されたSCP-1284-JP-Bは計1,164体に上った。

調査1284-JP-b

実施日: 2015/6/23

対象: SCP-1284-JP-B-1

内容: SCP-1284-JP-B-1に対して、以下の調査を行う。

  1. 日本語をはじめとする複数の言語を用いて、口頭会話、手話、及び筆談によるSCP-1284-JP-B-1とのコミュニケーションを試みる。
  2. 手で押し引く、抱え上げるなどの方法で、SCP-1284-JP-B-1をその場から強制的に移動させる。
  3. 表面の皮膚組織や体内組織、衣服の一部からサンプルを採取する。

補足: SCP-1284-JP-B-1は30代のモンゴロイド系男性のような外見をしており、SCP-1284-JP内のSCP-1284-JP-Aから最も近い地点に存在。今回の調査にあたりSCP-1284-JP-B-1に指定された。

結果: 全て失敗。SCP-1284-JP-B-1はこちらからの呼びかけに反応せず、コミュニケーションを行うことは不可能であった。また、SCP-1284-JP-B-1へ接触することはできず、移動やサンプル採取などあらゆる物理的干渉も同じく不可能であると判断された。

付記: 他のSCP-1284-JP-Bのうち、無作為に選んだ2体(それぞれSCP-1284-JP-B-2、SCP-1284-JP-B-3に指定)にも同様の調査を行ったが、結果は同一内容であった。

補遺(2017/11/14): 2017年11月13日12時37分、SCP-1284-JP内の監視を行っていたDクラス職員からSCP-1284-JP担当職員の湯島博士に、「SCP-1284-JP-Bがとてつもない速さで増えている」との緊急連絡が入ったため、即座に湯島博士を含むサイト-8144職員ら10名がサイト-8144-hに駆け付けました。その後SCP-1284-JP内の調査を行ったところ、SCP-1284-JP-Bの急激な増加が確認されました。

同日、SCP-1284-JPの観察を担当していた、506号室に配備されている██警備員2及び508号室に配備されている███警備員に対して事情聴取が実施されましたが、有益な情報は得られませんでした。

なお、同調査において以下の文書が発見されています。

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SCP-1284-JP-B-1の足元に出現した文書

筆跡鑑定の結果、筆跡が以前の507号室の住人であった██ ██氏3のものと一致しました。文書は、SCP-1284-JP-B-1の足元に出現していたところを発見、回収されました。文書は霊的実体ではなく、市販のルーズリーフに同じく市販の油性ペンで書かれていることが回収後の組成分析により判明していますが、出現した理由についてはその一切が分かっていません。
なお、該当文書については特に異常性は確認できず、暫定的にAnomalousオブジェクト(AO-1284-JP)として2017年11月14日よりサイト-8144で保管されることが決定されています。

インシデントログ(20██/██/██): 2017年12月17日に発生した、インシデント「東京事変」により、サイト-8144-hの現況はその一切が不明です。現在では、「東京事変」による被害想定範囲やサイト-8144-hの破壊耐性等を鑑みた結果、サイト-8144-hは破壊された可能性が極めて高いと結論付けられています。なお、インシデント「東京事変」に関してはこちらを参照してください。

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