SCP-1292-JP
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アイテム番号: SCP-1292-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1292-JP実体群の出現と活動は妨害されてはなりません。SCP-1292-JPの活性化中は、変装した職員6名が常にSCP-1292-JP実体群を尾行します。尾行中の職員はSCP-1292-JP実体群に積極的な接触を行うべきではありません。しかし民間人がSCP-1292-JP実体群の活動を妨害するおそれがある場合、ただちにこれを穏当な手段で排除してください。必要があれば妨害要因の排除のために武力行使および記憶処理が許可されます。ただしこれはSCP-1292-JP-Aの知覚範囲外で行われる必要があります。

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SCP-1292-JP実体群(反ミーム特性除去済み)

説明: SCP-1292-JPは千葉県浦安市に存在する遊園地”東京ディズニーランド”において繰り返し発生する異常現象です。SCP-1292-JPの第1の異常性は、SCP-1292-JP-A, B, Cに分類される3つの人型実体の出現と消滅です。この人型実体群の出現がSCP-1292-JPの“活性化”、消滅が“非活性化”として定義されています。人型実体の出現および消滅は瞬間的に行われますが、これは反ミーム的特性あるいは記憶影響特性を示しており、現象を認識するには記憶補強剤の投与が必要となります。なおSCP-1292-JP実体群の行動の一様性から、SCP-1292-JPの収容においては出現および消滅の瞬間を認識する必要はありません。

SCP-1292-JPの第2の異常性は、出現したSCP-1292-JP-Aにおける「不愉快」の感情レベルが一定以上に高まった場合に発生すると考えられています。例えばSCP-1292-JP実体群が民間人とトラブルを起こした場合や、SCP-1292-JP実体同士で激しい口論が発生した場合などにおいてSCP-1292-JPの第2異常が発現します。SCP-1292-JPにおいてはこの第2異常の発生を収容違反として定義します。

SCP-1292-JPの収容違反が発生した場合、当該日付における遊園地内の遺失物の総数が0件になります。これは1日の来場者数が3万人を超える規模の施設としては、確率的および統計的にほぼありえない現象です。しかし「遺失物が0件である」という事実自体については異常性は確認されていません。このため、SCP-1292-JPの異常性の分析は「ごく低確率で発生しうる事象が、SCP-1292-JP-Aが不愉快だと感じた日に必ず発生する」という内容にとどまっています。

SCP-1292-JP実体群は収容開始以降、毎日同時刻に活性化しています。しかしSCP-1292-JP実体群は前日の記憶を有しておらず、毎日ほぼ同じ行動を繰り返します。SCP-1292-JP実体群の行動は遊園地の混雑具合や客層、天候などの外的要因によりわずかずつ変化しますが、その特性が変化することはありません。なお遊園地が自然災害の影響で休園した場合や貸切で運営されていた場合、SCP-1292-JPは活性化しませんでした。この結果から、遊園地の休業または貸切は、一時的にSCP-1292-JPの活性化を防ぐ有効な手段であると考えられています。SCP-1292-JP完全収容のための当該遊園地の営業停止処置は、収容における不確定要素の多さから延期されています。

SCP-1292-JP実体群はおおよそ次のタイムテーブルに沿った行動を毎日繰り返します。

<7:00> SCP-1292-JP実体群が出現。遊園地のチケットの購入行列に並ぶ。

<8:30> 行列の進行に合わせてSCP-1292-JP実体群も前進し、チケットを提出して入場する。1

<8:40> 各種アトラクションを利用する。2アトラクションの順番や選択には一定の嗜好が見られるものの、完全な規則性は判明していない。

<11:00> █████において昼食を摂る。外的要因がない限りメニューは██████、█████、████████で固定されている。

<11:25> アトラクション巡りを再開する。

<14:45> SCP-1292-JP-Bがトイレに携帯電話を置いたまま退室する。3分後にSCP-1292-JP-Bが戻り携帯電話を回収する。3

<15:10> パレードを鑑賞する。鑑賞位置は一定しない。

<18:05> █████において夕食を摂る。

<19:30> エレクトリカルパレードを鑑賞する。

<20:00> 遊園地から退場する。

<20:15> 駐車場内のランダムな位置でSCP-1292-JP-A~Cが消滅する。

SCP-1292-JP-Aは自称9歳の日本人女性を模した人型実体です。日本人女児としては標準的な成長度合いを示しており、外見および行動からは健康上の問題は認められません。SCP-1292-JP-AはSCP-1292-JPの主要構成要素であると考えられていますが、行動や発言からはSCP-1292-JPの異常性との関連が確認されていません。SCP-1292-JP-Aが自称する名前と居住地に対応する戸籍および人物は実在しましたが、SCP-1292-JP-Aとの直接の関連性は認められていません。SCP-1292-JP-Aに対応する人物は、20██年に養父の虐待が原因で死亡しています。

SCP-1292-JP-BおよびCはSCP-1292-JP-Aの両親として振る舞う人型実体です。SCP-1292-JP-A同様に標準的日本人としての特徴を示しており、SCP-1292-JP-Aとの関連性においても通常の家族関係であると考えられています。SCP-1292-JP-B,CはSCP-1292-JPの付属的構成要素ではありますが、SCP-1292-JP-Aの精神状態はSCP-1292-JP-B,Cの行動および状態に大きく作用されます。SCP-1292-JP-BおよびCもまた対応する実在人物が確認されていますが、直接の関連性は判明していません。SCP-1292-JP-BおよびCに対応する人物はSCP-1292-JP-Aに対応する人物の実父および実母であり、長女が7歳の時に交通事故により死亡しています。

追記: 20██年3月11日、自然災害によりSCP-1292-JPの収容違反が発生しました。遺失物件数は予想通り0件となりましたが、その他の異常性は認められませんでした。20██年3月25日、錯乱と記憶障害により精神科へ通院していた女性が、3月11日当日の来園者であったことが確認されました。対象は「自分の子供が3月12日以降いなくなった」と供述しており警察による捜査も開始されていますが、3月11日に来園した際の記憶が曖昧であり、詳細は判明していません。監視カメラの映像では、対象は入園時点ではベビーカーを伴っていましたが、退園の数十分前に撮影された映像以降はベビーカーを伴っていませんでした。退園時の対象に慌てている様子はなく、これについて公的には「自然災害の精神的ショックによる一時的健忘」が原因として説明されています。対象の子供の行方については、現在も警察と財団による合同捜査が進められています。

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