SCP-1296
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アイテム番号: SCP-1296

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1296の連絡先は現在管理アーカイブ11の中に保管してあります。SCP-1296がこの連絡先を使用することなしに現れることはないので、他のいかなる警備も必要でありません。

SCP-1296の全ての実験は遠隔実験エリア3にて現在は行われています。SCP-1296を使用した結果得られた全ての標本は、実験エリア内の生物保管室に収容されることになっており、回復後は処分され、文章CDP-BIO-EN-1で概説される標準的生物標本整理プロトコルに従い研究されることになっています。

財団管轄外でのSCP-1296との接触の報告は調査され、何が起きたか記録されることになっています。

説明: SCP-1296はDial-a-Llama1と識別されるサービスに属するヴォルガM24モデルの自動車です。車両自体は物理的なマイナーチェンジをみせています。手荷物バーは屋根の上に設置され、後部座席は取り除かれ、そして車両はトヨタ製と誤ってラベル付けされています。Dial-a-Llama社の連絡先と標語は車両の側面に描かれています。

提示された電話番号にかけてみると、電話発信者はただちにDial-a-Llamaの販売員(以降SCP-1296aと称します)と接触することができます。SCP-1296aの居所を探る、あるいは注文に関係しない情報を得る試みは、ともに失敗しました。

電話注文と配達の間に発信者が場所を移動しても、SCP-1296は発信者のいる場所に発注したものをもって二時間以内に出現します。SCP-1296の出現の最大範囲は不明ですが、車両が出現するだけの空間は必要とされます。SCP-1296を追跡する挑戦は失敗しました。SCP-1296が視界から去った後、車両に取り付けられたGPS装置はその機能を停止し、追跡することを完全に止めました。SCP-1296はいつも1人の運転手と2匹から8匹のラマと共に出現します。注文の費用は出現パターンに関係なく異なります。

インタビュー記録-01

以下の記録は2012年9月7日の実験の時に作成されました。

SCP-1296a: お電話有難うございますDial-a-Llamaです。ご用件をお伺いいたします。

█████████博士: あー、その、御社がなさることについて説明して頂けますかな?

SCP-1296a: お客様はラマをご所望ではないのでしょうか?Dial-a-Llamaはお客様にラマを提供いたしております。いつでもラマを、どこでもラマを。そう、名前のある場所ならどこでもです。

█████████博士: あーはいはい。分かりました。

SCP-1296a: ええ、私どもに電話して頂いたということは、お客様もラマが必要でラマをご注文なさりたいということでよろしいでしょうか?いえいえ難しい話ではございませんで。

█████████博士: そのー…そのラマはどこで捕まえてくるんでしょうか?

SCP-1296a: あの…お客様にはラマが必要ではないのでしょうか?これは20の扉2ではございませんでして。そうですねこれは2つの扉です。質問1、あなたはラマが欲しいですか?質問2、どんなラマがお望みですか?一つ目の質問がイイエならば、お客様がなぜ私共に電話なさっておられるかお聞きしてもよろしいでしょうか?

█████████博士: 経営者と話したいんですが。

SCP-1296a: いいえ、なりません。がっかりいたしました。お客様はラマが必要ではありませんのに、我々を悩ませていたのですね。さようならお元気で。

█████████博士: [溜息] 分かりました分かりました。ラマを買います。ラマを一頭、他に変なもの付けないでくれよ。

SCP-1296a: はいはい了解いたしました。45ドルになります。現金でお支払いただけますか?それともカードになさいますか?

█████████博士: 現金で。

SCP-1296a: ラマ配達員が2時間以内にお届けに上がります。ロバみたいな素敵な日々をお過ごしください。

インタビュー記録-02

以下の記録は2012年9月7日の配達の時に作成されました。SCP-1296の配達員はSCP-1296bと記録されます。

SCP-1296b: やあ。あんたがラマを注文した人だね?

█████████博士: ああ私だ。

SCP-1296b: 45ドルだよ。

█████████博士: [SCP-1296bに代金を支払いながら] もし可能ならば、あなたに2,3質問したいんだが…

SCP-1296b: 駄目だっていってるだろ。あんたもしつこいね。あんたがラマを注文した、俺たちはあんたにラマを届けた。エベレストの山頂からマリアナ海溝の底まで、あんたがラマを必要とするなら俺たちはラマを届ける。詮索は無しだ。あんたに渡せるのは奥の灰色のあれだけだ。

実験記録:

注文: ラマを3頭
配達時間: 3分
代金: 33ドル
結果: 2頭のメスと1頭のオスのラマ。標本に特殊な異例は見られなかった。

注文: 褐斑病が左側の上にある妊娠したメスのラマ1頭
配達時間: 17分
代金: 50ドル
結果: 注文内容と合致するラマが届いた。標本に特殊な異例は見られなかった。

注文: アルパカ(alpaca)を1頭
配達時間: 1時間43分
代金: 17ドル
結果: オスのラマ1頭。標本はアルパカの皮を張り付けられていた。より詳細な点検で、張り付けられていた部分が剥がれもとの部分が露わになった。

注文: ラマ僧(lama)を1人
配達時間: 1時間27分
代金: 200.02ドル
結果: ███ ██████の僧侶。対象は配達以前および途中の過程の記憶を有していなかった。対象は記憶処理をされ何事もなく解放された。

注文: ロボットのラマ1頭
配達時間: 1時間13分
代金: 3561.87ドル
結果: ラマの形状をしたオートマトンが1体。その振る舞いは生物のラマのそれと同一。

注文: SCP-1545
配達時間: 15秒
代金: なし
結果: 注文直後にSCP-1545が収容サイトから消失するのが確認された。SCP-1545は、死亡した人物2人を含んだ状態で15秒後に届けられた。後の検視で、彼らは死後24時間以内の身元不明の死者であることが確認された。SCP-1296は、およそ150km/hで配達域の前を車で通り過ぎながら二人目のSCP-1296bがSCP-1545を屋根から投げ出すことで配送された。SCP-1296が通り過ぎる際に、SCP-1296b-2の"そーれっ!こいつを受け取りな!"という掛け声を聞いた。

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