アイテム番号: SCP-1302
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1302-1はサイト-██の標準ベータレベル保管セルに収容されるものとします。財団職員はいかなる状況においてもSCP-1302-1を操作することは禁止されるものとします。クロステストの要請はSCP-1302直属の監督者(現在は█████博士)を通じて行うものとし、開始前にレベル4承認を受けなくてはなりません。 SCP-1302-2実例には異常な特性が認められた例はないため、通常通り破棄されるものとします。SCP-1302-3実例はイベント1302/アルファが確認されるまで、耐火観察室3842で確実に保管されなければなりません。SCP-1302に配属されるDクラス職員は標準的な月例終了を免除され、財団から名目上の週給が支給されるとともに、物資購入のための設備が提供されるものとします。 SCP-1302の影響は個人の金銭および資産と密接に関連があるため、通常のDクラスプロトコルによる実験は実施不可能です。
説明: SCP-1302-1は██████-████ブランドの電子ブラックジャック機で、エージェント█████によって財団の注目を向けられた後、20██/2/2にラスベガスの████████リゾートアンドカジノから回収されました。物理的に、SCP-1302-1が示す異常な特性は1つのみです。SCP-1302-1に投入された金銭は回収不可能です。分析は進行中ですが、未だ有意な結果は得られていません。その他の点においてSCP-1302-1は同型の機械と区別はできず、意図された方法で操作しない限りいかなる方法でも試験しても完全に問題ありません。
SCP-1302-1が操作された場合、その動作は他の電子ブラックジャックゲームと同一です。任意の額面のドル紙幣を投入することが可能で、賞金は████████リゾートアンドカジノの支払いチケット(SCP-1302-2)という形式で払い戻されます。化学分析によると、当該チケットは類似の機体から発行されたチケットと同一であることが確認されており、異常な特性は確認されていません。当該チケットは、SCP-1302-1との関連性の結果として生じた場合のみSCP-1302-2と呼称されます。
同型の標準機とは異なり、SCP-1302-1はクレジットメーターが0の場合に操作可能です。このような状況で賭けが成功すると、払戻金はクレジットメーターに転送され、通常通りさらなる賭けに使用したりSCP-1302-2の形で引き出したりすることが可能です。ただし賭けに負けた場合、クレジットメーターは賭け金の額に応じてマイナスになります。この上でプレイすることは可能であり、操作する人物はプラスの残高まで回収するか、よりマイナスの残高の負債を被ることになります。マイナスの残高はプラスの残高と同様の方法で引き出すことが可能ですが、SCP-1302-2実例の代わりに、中央に赤文字で引き出された残高以外に何も記載されていない黒色のチケット(SCP-1302-3)が印刷されます。SCP-1302-3は組成的に紙に類似した未知の物質で構成されています。 SCP-1302-3実例からはインク、染料、その他の着色剤は検出されていません。黒および赤の部分はいずれも化学的に同一であると見られていますが、着色の変化がどのように達成されるかは判明していません。SCP-1302-3実例は、操作している人物がクレジットメーターがマイナスの値である最中にSCP-1302-1近辺から離れようとした場合、自動的に生成されます。
SCP-1302-3実例が発行された人物は21日以内に、彼らの制御不能な出来事を通じ、印刷された数字の価値と同等の所有物の損失を被ります。損失は現在の場所や所有権に関係なく、SCP-1302-3が最初に発行された人物のみが経験します。十分な損失を被った場合、SCP-1302-3は「イベント1302/アルファ」として既知の自己燃焼を起こします。これを防止するためのあらゆる試行は、いかなる通常の手段においても消火不能のため失敗に終わっています。所有者の所有物の物質的価値を超えた金額が表示れているSCP-1302-3実例は、正確に21日後にイベント1302/ベータ1を発生させます。SCP-1302-3実例が発行された人々は、印刷された金額と並行して増大するように見える様々な心理的症状を体験しています。より小さな金額においては一般的に軽度の頭痛または全身倦怠感が生じますが、より大きな金額においては深刻な影響が認められます。一般的には、慢性不眠症、健忘症、精神病が挙げられます。重症度に関係なく、これらの状態からの自然回復はイベント1302/アルファ後に100%のケースで発生します。イベント1302/アルファ前にSCP-1302-3を破壊する試行は効果が得られないことが判明しており、これまでのところ結果としてイベント1302/オメガ2 が100%のケースで発生しています。このため、いかなる理由においてもSCP-1302-3実例を意図的に損傷することは固く禁じられています。この規則を遵守しなかった場合は終了処分の対象となります。
補遺1302-1: 実験ログ
ログ1302-1
監督者: ██████博士
操作者: D-84394
手順: 被験者には10ドルが支給され、SCP-1302-1に投入するように指示しました。被験者は指示された通りに実行します。被験者の申告によると、画面上のクレジットメーターには10.00ドルと表示されています。被験者に対し5ドルに1つベットするよう指示しました。被験者は指示された通りに実行し、画面上のクレジットメーターが15ドルと表示されているとと申告します。被験者対し、残高を引き出すよう指示しました。SCP-1302-2実例が確認されました。被験者に対し実験エリアを退出するように指示しました。実験は終了しました。SCP-1302-2は確保され、15ドルと記載されていることが確認された後、観察室1133に保管されました。D-84394へのインタビューは1ヶ月後(████/██/██)の予定です。
観察記録: 実験後のD-84394の観察からは異常は認められません。 実験後のSCP-1302-2の観察においても異常は認められません。
インタビュー: D-84394から異常は申告されません。
ログ1302/3
監督者: ██████博士
操作者: D-16434
手順: 被験者に対し、残高がマイナスになるまでSCP-1302-1を操作するよう指示しました。被験者は指示された通りに実行し、約2分後に画面上のクレジットメーターに-4ドルと表示されていると申告します。被験者に対し、残高を引き出すよう指示しました。SCP-1302-3実例が確認されました。被験者に対し、実験エリアを退出するよう指示しました。実験は終了しました。SCP-1302-3は確保され、「$4」と記載されていることが確認された後、耐火観察室3842に保管されました。D-16434へのインタビューは1ヶ月後(████/██/██)の予定です。
観察記録: 実験後のD-16434の観察からは異常は認められません。1806時間後の██/██/████にイベント1302/アルファが確認されました。
インタビュー: D-16434は月の初めに多少「風邪っぽい」と申告していますが、それ以外に有意な点はありません。レクリエーションエリア3の自動販売機が「25セント硬貨を飲み込み」続けているという苦情が確認されたため、メンテナンス部門に引き渡されました。
ログ1302-5
監督者: ██████博士
操作者: D-39409
手順: 被験者に対し、残高がおよそ-1500ドルになるまでSCP-1302-1を操作するよう指示しました。被験者は指示された通りに実行し、約15分後に画面上のクレジットメーターに-1380ドルと表示されていると申告します。被験者に対し、残高を引き出すよう指示しました。 SCP-1302-3実例が確認されました。被験者に対し、残高を引き出すよう指示しました。被験者に対し、実験エリアを退出するよう指示しました。実験は終了しました。SCP-1302-3は確保され、「$1380」と記載されていることが確認された後、耐火観察室3842に保管されました。D-39409へのインタビューは1ヶ月後(██/██/████)の予定です。
観察記録: 実験後のD-39409に対する観察によると、SCP-1302-1と接触して以降の約18日間、被験者が就寝することができず、一見して漫然と徘徊する傾向が認められます。 D-39409は18日目(████/██/██)に、レクリエーションエリア3から就寝区域6に████社製のラップトップを運搬中に転倒したことが記録されています。ラップトップは破損したことが確認されました。イベント1302/アルファはほぼ同時刻(2257時間後、████/██/██)に記録されました。
インタビュー: D-39409は最近まで体調不良および錯乱状態であったとを申告し、重要なことに、時折「なぜ自分がここにいるのか忘れてしまう」と述べました。同時期まで睡眠困難であったと申告しています。転倒について質問された際、D-39409はラップトップに与えてしまった損傷について不快感を表明しますが、その後「素晴らしい」と感じ、「あんな[罵倒語につき削除済]な実験を行って以来」、初めて快眠できたと感想を述べています。
ログ1302/8
監督者: ██████博士
操作者: D-03204
手順: 被験者に対し、残高が約-100,000ドルになるまでSCP-1302-1を操作するよう指示しました。被験者は不快感を表明し、「そんなの[罵倒語につき削除済]年かかる」とコメントします。指示を繰り返しました。被験者は応じたものの、約3時間後に実験を早く終了するようを要求し、画面上のクレジットメーターが-95,780ドルと表示されていると申告します。██████博士はこれを承認します。被験者に対し、残高を引き出すよう指示しました。SCP-1302-3実例が確認されました。被験者に対し、実験エリアを退出するよう指示しました。実験は終了しました。SCP-1302-3は確保され、「$95,780」と記載されていることが確認された後、耐火観察室3842に保管されました。D-03204へのインタビューは1ヶ月後(████/██/██)の予定です。
観察記録: 実験後のD-03024の観察では重大な心理的衰弱が認められます。 D-03204はD-45884を繰り返し鉛筆で刺突し、重度の出血と片目の失明を負わせた後に共用エリアから移送され、医療棟12の精神科セクションに拘束されました。D-03204は拘束後、全く支離滅裂な状態であったと記録されています。医療棟12の観察フィードは1230時間後の██/██/████に突如中断しました。実験からちょうど21日後のことです。5秒後に接続は復旧しました。 D-03204の痕跡や、争った形跡はありません。現場の医療関係者は、D-03204の周辺で瞬間的に光が存在しない一方で、互いの姿や部屋のその他の部分に関しては依然として視認可能であると申告します。医療部隊12の調査では追跡可能な異常特性は認められません。イベント1302/アルファはイベント1302/ベータ(1230時間、████/██/██)と正確に同時刻に記録されました。
インタビュー: N/A
ログ1302/11
監督者: ██████博士
操作者: D-11131
手順: 被験者に対し、███社製のライターが支給されます。被験者に対し、残高がマイナスになるまでSCP-1302-1を操作するよう指示しました。被験者は指示された通りに実行し、約3分後に画面上のクレジットメーターに-10ドルと表示されていると申告します。被験者に対し、残高を引き出すよう指示しました。SCP-1302-3実例が確認されました。被験者に対し、SCP-1302-3を燃やすよう指示しました。被験者は指示通りに実行しました。SCP-1302-3に着火してから約5秒後、██████研究助手のすぐ後ろに直径3メートルの完全に黒い球体が出現します。 [データ削除済]はD-11131に接近しますが、その際他の全職員を無視するようにすべての物理的障壁を通過して直進していきます。[データ削除済]。D-11131は失踪したと見做されました実験は終了しました。SCP-1302-3は確保され、「$10」と記載されていることが確認された後、耐火観察室3842に保管されました。
観察記録: イベント1302/アルファが████時間後の████/██/██に確認されました。要因は依然として不明です。
インタビュー: N/A
補遺1302-2:
████/██/██時点でSCP-1302によるすべての実験は禁止とし、すべての職員に対して再配置を実施した - O5-█。



