アイテム番号: SCP-1304
オブジェクトクラス: Euclid
ハロー
特別収容プロトコル: SCP-1304そのものを収容する方法が存在しないため、手順は全てのSCP-1304-1の発見、追跡、監視に焦点を置かなければなりません。大手出版社の編集部に潜伏するエージェントはSCP-1304の詳細について説明を受けると共に、それを含む、あるいはそれを含む続編に続く可能性があるあらゆる原稿の出版禁止または改変を行って下さい。SCP-1304の記述に含まれるキーワードは検索プロトコルのルーチンに追加されています。SCP-1304を含む作品が出版されたなら、行動は直ちにSCP-1304-1実体への関連事項の捜索に移行します。
6人のSCP-1304-1実体がサイト-17に収容されています。財団は現在、17人のSCP-1304-1実体を追跡しています。SCP-1304-1実体に対して、アップルバウム研究主任の事前承認無しではいかなる行動も取らないで下さい。
オレノコエガキコエルカ
説明: SCP-1304は、フィクションの登場人物を現実に転写させるための儀式殺人の方法です。既知のいかなる文化も直接の起源になっていないその儀式は、特定の条件下で、決まった順序を守って行わなければならない要求の長大なリストを含みます1。もし儀式が大手出版社から出版された2架空の物語の中で行われたなら、その物語の公式発売日から一週間以内に、儀式によって殺された登場人物の人生を可能な限り辿ることになる子供が生まれます。この子供がSCP-1304-1実体です。SCP-1304-1実体はどうやら、彼らが創造された状況を知らないようです。彼らが辿っている物語を見つけるか教えられた者は、それを奇妙な符合と考えます。どのように物語の登場人物の人生が現実に転写されるかについての更なる情報は、補遺SCP-1304-MF以下を参照して下さい。
オレニハ、オマエノコトガミエルノニ、フレルコトハデキナイ
SCP-1304-1の人生を物語の出来事とはっきり矛盾するように変えるあらゆる試みは、完全に失敗します。これはジューン・マーシャルの小説「我等の人生」の登場人物、ローレンス・ホップカーク3と同等の存在である、SCP-1304-1-27への財団の実験により広範に証明されています。例えば、ホップカークのペットの犬は、彼の7歳の誕生日に車に轢かれて死亡します。対応する日に、財団のエージェントがSCP-1304-1-27の家の半径3キロメートル全ての通りに非常線を配置し、加えて半径0.5キロメートル以内の全ての乗り物を一時的に動作不能にしました。しかし、これらの予防策と100人以上のエージェントの存在にも関わらず、一人の酔っ払った運転手が財団の非常線内に滑り込み、追跡を逃れ、記述に従ってSCP-1304-1-27の飼い犬を轢きました。大規模な尽力にも関わらず、より些細なSCP-1304-1-27の日常の行動(それらは小説の中で入念に描写されていました)さえ変えることはできませんでした。機器の故障、人的ミス、そしてただの偶然が組み合わさり、どんな変更も妨げられました。
物語の中の同等な人物とSCP-1304-1実体の一つの違いとしては、SCP-1304そのものの存在の欠落です。既知の全てのSCP-1304-1実体は、彼らがSCP-1304の儀式によって殺された時点を生き延びています。この時点を過ぎると、SCP-1304-1実体への直接介入が可能になります。エージェントがSCP-1304-1実体に取ってよい行動、取ってはいけない行動はアップルバウム研究主任、あるいはO5協議会の勧告を基準とします。全ての事例に対し、SCP-1304-1実体への監視は彼らの物語上の死亡時点まで続きます。
オレヲツレモドシテクレ、オレハソッチニカエリタイ
76の出版された物語がSCP-1304を含み、同数のそれに関連したSCP-1304-1実体がいます。彼らのうち、51人が死亡しており、6人がサイト-17に収容されており、17人が現在財団によって追跡されており、残り2人の所在が不明となっています。
オレハココニイルベキジャナインダ
財団はSCP-1304を含む物語を作成し、既存の出版社と財団のフロント企業から出版することで意図的にSCP-1304-1実体を作り出す試みを行いました。現在まで、これらの試みは成功していません。この方針での更なる実験は計画されていません。現在では、著者は自分で儀式を考案するか、自分でそれを考案した別の著者による、儀式を内包する本を読んで触発される必要があると理論付けられています。これらの試みに対する更なる情報か、出版された原稿に対する批評はアップルバウム研究主任に接触を取って下さい。