アイテム番号: SCP-1309
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 監視及び記録保持のためにサイト24がSCP-1309から東に7キロの地点に建設されています。当エリアへの無許可の立入りを発見した場合、それぞれ拘留、聴取の後、解放前にクラスB記憶処置を行なって下さい。
空間的な異常や当地の住民の行動も含め、SCP-1309における如何なる異変も継続的に監視される事となります。SCP-1309の住民に対して許可されるテスト及びインタビューは最小限に留められます。財団の職員やその目的に対し、継続的或いは出過ぎた関心を見せる住民にはクラスB記憶処置が施されます。SCP-1309の異常な性質がまだ完全には分かっていないため、職員がSCP-1309内で連続12時間以上過ごす事は禁じられています。
説明: SCP-1309はサウスダコタ州デューイ郡に属するクラインベルクの町ですが、住民はこの町はアームストロング郡1に属するのだと言います。SCP-1309の人口は約2300人です。友好的な気質の町の住民は、財団職員からの質問にも基本的に答えてくれます。生物学的な分析では、住民に異常は見られません。
SCP-1309は1920年代を繰り返す特定の期間の中に事実上閉じ込められています。長期的な観察から、各サイクルにおいて同じ出来事が繰り返されるという事ではなく、住民はサイクル内での記憶と経験を全て保持していると結論付けられました。当サイトのインタビューと併せた記録の分析では、期間の長さは1920年2月5日から1928年8月19日までの3289日です。サイクルがリセットされる際、空間的な、または一時的な異常として認識出来るものは検出されません。町の住民と暮らしとその年齢から予想される、各々の死去や出産が観測されています。
この記述の時点では、住民の日付の認識のみが各サイクルに共通する事象であり、また、SCP-1309では外部の全てのニュースはラジオ放送か新聞を通じて受け取ります。受け取られる新聞とラジオ放送はその期間内の文書資料と一致する物であり、正確な日付に繰り返されます。最初に異常現象が発生したのを実際の1928年8月19日と仮定すると、SCP-1309は8年間のサイクルを約10回経験しています。
SCP-1309は大部分を自給自足しています。但し、その物資が希少あるいは生産が難しい物であるとか、近場で入手出来る物である場合は、SCP-1309の境界に出現したトラックによって配送され、物資を提供し、トラックは反対側の境界で消滅します。一般的な配達物資の中には、地元紙以外の新聞、ブランド物の製品と食品、特定の原材料が含まれます。運転手に対する取り調べでは、彼らは何も知らず、異常性も無いと判断されました。
SCP-1309の住民が当地から離れようとした場合、彼らは町の境界で消滅し、即座に反対側の境界に出現する事が観測により分かりました。こうしてかき消えまた現れた住民に対する質問では、彼らは長期旅行から丁度今帰って来たのだと思っている事が分かりました。但し、SCP-1309の一般的な住民達は町の外へ旅立とうなどとは思ってもおらず、しばしばこの町の生活に満足しているのだと語ります。注意するようはっきりと促した時ですら、住民達に異常性を自覚している様子はありません。更なる詳細については添付文書を参照して下さい。
補遺1309-A
当サイトの史料の徹底的な調査により、SCP-1309の住民達は1920年代の複数回に亘り、社会政治的な規範から分岐していた事が判明した。重要な出来事について文書化した物を下に示す。入手可能なSCP-1309の記録の不規則性と不自然さにより、その出来事に関する正確な日付を述べる事は困難である。しかしながら出来事の暫定的な順序は確立している。