SCP-1313-JP
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SCP-1313-JPの一部。この画像は当オブジェクトの全体の70%未満を写したものである為、視認による影響はありません。

アイテム番号: SCP-1313-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1313-JPは、不透明な布で表面を覆った上で低脅威度物品保管ロッカーに保管してください。

実験などによるSCP-1313-JPの持ち出しには、少なくともレベル4以上のセキュリティクリアランスを保持する職員3名の許可が必要です。

SCP-1313-JPの影響により植物状態となった人間の付近において、メモ、及び写真が発見された場合、それらを回収し、サイト-81██内の研究資料室に保管してください。

[20██/██/██追記]現在まだ回収されていないSCP-1313-JPが存在すると考えられています。当該オブジェクトの影響を受けたと思われる人物が発見された場合、直ちにその身柄を確保し、財団の管理下においてください。

説明: SCP-1313-JPはサイズが606mm×606mmの油彩画です。人間がSCP-1313-JPの表面全体のうち70%以上の部分を視認することでその異常性は発現し、その人間(以下"対象"と表記)は視認回数に応じた影響を受けます。SCP-1313-JPの複製、映像、写真を通して視認した場合も同様の影響を受けることが確認されています。

SCP-1313-JPの視認回数に応じた対象への影響は以下の通りです。

視認回数 対象への影響
1回 平衡感覚が著しく低下し、直立、及び歩行が困難になる。
2回 前の影響に加え、心拍数が1時間かけて上昇していき、最終的に200bpm程度1まで上昇し、強い肉体的疲労感を感じるようになる。
3回 脳全体が、その質量と同量の絵具に置き換わる。この時、最低限の生命活動は行われてるが、その仕組みは不明で、実質的な植物状態に陥る。また、この間対象は異常空間(SCP-1313-JP-Aと指定)へ転移したことを体感するとされている。

これらの影響を記憶処理剤や医学的処置によって緩和、治療する試みはすべて失敗しています。

[20██/██/██追記]SCP-1313-JPの影響によって植物状態になった対象は、最終的に死亡します。この時、対象の周囲に複数枚のSCP-1313-JPが出現します(補遺2を参照)。

補遺1: SCP-1313-JPを最初に発見したエージェント・███が当該オブジェクトを3度視認したことにより植物状態になり、病院へ緊急搬送されました。それ以降、エージェント・███の右手にメモ、あるいは写真が握られるようにして出現するようになりました。

補遺2: メモ1313-7が回収されてから、約24時間後にエージェント・███の病室内で1枚のメモと、██枚のSCP-1313-JPに酷似した油彩画が回収されました。この時、エージェント・███の頭部の絵の具の消失、死亡が確認されました。

また、回収された油彩画には、SCP-1313-JPと同様の異常性が確認されました。このことから、現在財団が収容しているSCP-1313-JPが、別の実体によって出現したものである可能性があるとされ、オブジェクトクラスのEuclidへの再分類がなされました。

回収されたメモ
芸術家の世界を理解するのなら、同じくその創造に惑う必要がある。そこには上も下も横もない。また、常に変化をやめない世界を追い続けなくてはならない。1kmを走りきる程度の体力?足りない。

もしこれらに足る程度の人間なら頭で、脳で、世界を描き続けることが出来る。白紙のキャンバスより、芸術家の世界を理解し、創造する"脳"となれ。

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