SCP-1314
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scp1314.png

SCP-1314-Aの抜粋(ミーム災害を避けるために検閲されています)

アイテム番号: SCP-1314

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1314-Bの元の原稿は██████博士の事務室で明白な印をつけたA4マニラ封筒の中に収容します。SCP-1314-AとSCP-1314-Bのデジタルコピーはサイト-15、サイト-██、サイト-33、研究セクター-15にある標準隔離電子保管室に保存します。SCP-1314-Bのデジタルコピーは財団用インターネットに保存しないでください。6ヶ月毎に元のSCP-1314-Bは最高解像度でデジタルスキャンをし、保管状態に戻します。SCP-1314-Bの物理的書類は実験後に焼却します。SCP-1314で実験を実施する職員は1個のクラス-A記憶処理を緊急時に備えて携行することを義務付けられています。

説明: SCP-1314-Aはシミュレーションされた宇宙の物理的性質を表現した███個の数学方程式であり、その初期条件はSCP-1314-Bに記録されています。知性を持った生物がこれを読むと、SCP-1314-Aは露出した対象者の論理及び時空間に関する推論技術に依存するミーム効果を引き起こします。対象者が特別時間推論力指数(SRI)82点以上、論理推論力指数(LRI)93点以上の場合、対象者はSCP-1314-Bの原稿と標準的なミーム的強迫観念媒介者を探したいという欲求が植え付けられます。この効果はSCP-1314-Aから離れることで減少し、露出しないまま約8時間経過すると完全に無くなります。対象者がこれら条件を満たしていない場合、彼らは繰り返しSCP-1314-Aを見直し、82点と93点に達するまで、露出している間は1分毎にSRIが0.3点、LRIが0.1ずつ上昇します。この効果の減少は確認されておらず、永久的であると考えられています。

SCP-1314-Bは███個のミーム誘発要素が含まれた、16進数で██████文字の文字列です。露出すると、SCP-1314-BはSCP-1314-Aに露出した対象者の最後の状態に基づきミーム効果を引き起こします。露出してから8時間以上経過すると、対象者はSCP-1314-Aのコピーを特定したいという欲求が植え付けられ、8時間以上にわたって再び減衰します。対象者が再びSCP-1314-Aに露出すると、対象者は██分間深い集中状態に入り、この間にSCP-1314-Bに記録されている情報を解読します。SCP-1314-Bの解読の指示はミーム誘発要素に記録されています。SCP-1314-Bに露出後のSCP-1314-Aの露出に更なる効果はありません;この文書は異常現象に繋がる正しい命令であるとみなさなければなりません。

SCP-1314-AとSCP-1314-Bの連続的な露出の後、対象者はSCP-1314が表現する宇宙の精神的シミュレーションに対する強迫観念を報告します。この強迫観念は対象者の気をとても散らして必要な通常の仕事をできなくさせ、座って他の全ての仕事を考えるようにさせます。シミュレートされた宇宙は三次元で、別々の時間と空間の次元の下で動きます。光と空気はこの宇宙には存在しません。伝熱は修正されたカロリーの理論を通じてシミュレートされますが、重力と衝突はニュートン物理学に従ってシミュレートします。この宇宙内の物体はどれも球体か多面体で、球体は多面体より約3桁大きいです。多面体が316度以上の温度まで熱せされると、158度の温度の小さい2個の多面体に分裂します。球体は温度の上限がありません。この性質は29,000時間単位の後、シミュレーションの計算の複雑さを大幅に増加させ、この時9,200,000温度単位を超えた球体は別の球体の軌道を回る多面体の小惑星帯と衝突します。これは多面体の分裂を指数関数的に増加させます。

衝突事象が発生すると、対象者は何十万もの物体の経過を同時に精神的に追跡し続ける必要が有るために苦悩の徴候を示します。この時点の後、対象者は物体の追跡を維持するために以前の記憶を上書きし始めます。一旦この記憶領域を使い果たすと、この効果は脳のより重要な部分へと拡大します。30,300時間単位が経過した後に言葉を発する能力を維持していた対象者はいません。最終的に、対象者は無意識の筋肉制御を上書きし、仮死状態または心停止による死亡に至ります。

どの時点でもクラス-A記憶処理を施すと使用者の精神からシミュレーションを消し去り、通常は完全な回復を可能にします。しかし、SCP-1314の後期段階の効果により上書きされた記憶を回復させることはできません。

SCP-1314の元の原稿は[データ削除済]によってエージェント・████に郵送で送られてきました。彼女が3日欠勤した後、エージェント・██████が彼女の失踪を調査するために派遣されました。発見時、エージェント・████は効果の後期段階にまで進行しており、計算を遅延させるためにクロスワードと精神的運動を実施していて、エージェント・██████がSCP-1314を収容すると、予防策としてクラス-Aとクラス-B記憶処理をエージェント・████に施しました。彼女の回復直後、エージェント・████はエージェント・██████を伴って[データ削除済]に向かい、更なる危険性ミーム媒介の配布を防止しました。試験的な分析の後、SCP-1314-Aの物理的コピーは不要であると判断し、デジタルスキャンを行った後に元の原稿は処分しました。

補遺: 無関係な実験に使用するD-クラス職員の論理的、時空間的推論技術を増加させるためにSCP-1314-Aを利用することを要請します。 – █████████博士

承認。 –O5-█

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