SCP-132-ARC
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SCP-132

アイテム番号: SCP-132

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-132はサイト-19の地下8kmに位置する4m×3mの部屋に収容されます。部屋の壁には、SCP-148を12mm以上裏打ちして下さい。室内には標準的な生活家電や家具を含め、同様にテレビ(ケーブル無し)、ビデオデッキ、DVDプレーヤーを含むいくつかの贅沢品も置いて下さい。SCP-132には文献やCD、ビデオカセット、およびDVDからなる娯楽の適度な選択権が与えられています。これら娯楽の形態は、SCP-132の収容前に発売された物に限られます。SCP-132は、レベル2/132-███-███と他の有資格者とのコミュニケーション専用に設計されたコンピュータ端末へのアクセス権を持っています。

部屋の南壁は、地上へのアクセスを行う高速エレベーターに繋がるドアを備えています。SCP-132は6時間ごとに1回、栄養摂取や経過観察のために地上にアクセスする必要があります。SCP-132には24時間中で2回分まで、これを拒否し延期する事が許可されています。SCP-132にはまた、レベル1以上の職員1人の監督下で一時的な外出を許可されています。SCP-132と対話を行う全担当者に対しては、何らかの現代におけるトラウマ的な個人的問題を抱えていないかどうかを判定する評価を行って下さい。濃い流体がSCP-132の目、鼻、口から滲み出始めた時は、承認を得た担当者が検査を行う機会を決定した場合を除き、すぐに収容室へ護送して下さい。

概要: SCP-132は20代前半~半ばのパラオ民族の女性で、身長は約152cm、体重は約52kgです。SCP-132は自身のSCP識別名である「ドロレス」と呼ばれる事を好むとされています。SCP-132は平均的な知性を持ち、そのIQは113です。SCP-132は英語とパラオ語に堪能であり、限定的に日本語も話す事が出来ます。SCP-132は通常の人間の全ての基本的な生活手段(飲食、睡眠等)が必要です。SCP-132は食道消化性潰瘍疾患と診断されていますが、それ以外は完全に健康です。

SCP-132は何事もなく他のヒトから離された時、心理学的に安寧を得る傾向を持っています。しかし他人が直接面前に存在している場合には、SCP-132は彼らの現在の正または負の感情を累積的に吸収します。SCP-132は明らかにこれらの能力を制御する事が出来ません。この「吸収の影響」を受ける半径は不明です。効果範囲は7800kmに達する旨が記録されていますが、高度や深度を含めた距離に比例して効果は減衰していきます。

地球上における活気付いている人々よりも遥かに多い数の苦しむ人々が原因で、負の感情が正の感情を上回っています。SCP-148が影響外の人間に対し、効果からの遮断を促す事が判明しています。この感情吸収の間、SCP-132は顔中の穴から濃厚で粘性のある液体を分泌します。CATスキャンではこの液体が咽頭に由来する事が判明しましたが、根本の起源は未だ不明です。液体の分泌量は、どれほど大幅に負の感情が正の感情を上回るかに依存しています。

分析によれば、この液体は40%が体液(唾液、血液、胆汁、細胞質)から、残りの大半がpH2.3の未知の黒色酸から構成されています。当然ながら、SCP-132はこの物質が「顔の内側が熱くなる」旨を訴えます。SCP-132の感情吸収の他の症状として、偏頭痛、うつ病、疼痛、吐き気、痙攣、心気症、偏執病、事実に基づくビジョンであることが実証されている幻覚が含まれます。そのビジョンの内容の殆どが、大量の死者を伴う過去および現在の状況です。これらの症状の重症度は、SCP-132の感情に負の影響を与える度合いに応じて変化します。

補遺-132-01: SCP-132の部屋への、補強したSCP-148の導入に成功しています。[補遺-148を参照]。SCP-132には良く効果が現れており、もはや症状を抑えるための薬を積極的に服用する必要はありません。

補遺-132-02: SCP-132は能力の精神的な調整を要求しました。要求は承認されました。超心理学精神科医の有資格者の取得が保留されています。

文書#132-1: SCP-132の発見および収容に関する文書。

SCP-132は198█年にパラオの[データ削除]で生まれ、人生の大半を出生地で過ごしました。彼女は、物心付いた時からこの吸収能力を体得していたと伝えられています。SCP-132は200█年、パラオの[データ削除]へ休暇で来ていたエージェント・████-████████に発見され、遭遇したSCP-132は奇妙な挙動を示しました。興味を持ったエージェント・████-████████はSCP-132に近づき、彼女の容態について尋ねました。彼女の特別収容手順の保証が締結された際、彼はSCP-132に対し、彼女の能力を抑制する事を約束し財団への服従を勧めました。彼女は早急に同意しました。エージェント・████-████████がSCP-132の収容の為に行った職業倫理に反するアプローチ[品行についての検索コードはプロトコル-XIIを参照して下さい]が原因で、彼はその後終了されました。

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