SCP-1322-JP
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アイテム番号: SCP-1322-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1322-JP個体はエリア-81JHの標準人型収容室に収容されます。1日に1度、メンテナンスが実施されます。

説明: SCP-1322-JPは奇跡論的な施術を施された人間です。大脳の活動は停止しており意味のある活動は行いませんが、自律的に行動しているように見えます。また、SCP-1322-JPは摘出されるまで臓器の腐敗が発生しません。SCP-1322-JPは不明な宛先から送付されるチラシを所持している人物が大多数であることが確認されています。チラシは傾向として、北米を中心に悪魔工学や錬金術に関する知識はあるものの、それらの分野に対して精通していない人物に向けて送付されます。

SCP-1322-JPはカナダにおいてライアン・H・リー氏がSCP-1322-JPとなっている状態で、山林にて灯油をかけられ炎上しているところを山林の所有者が発見したことで財団の知ることとなりました。ライアン・H・リー氏は全身に火傷を負い、臓器の大部分を損失しているにも関わらず活動可能であることが確認されました。ライアン・H・リー氏の自宅を調査した結果、「ポルックス延命財団」と記載されたチラシが発見されました。以下は日本語訳されたチラシの内容です。

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亡くなられた方のその後をサポートいたします。

現在の医療技術では治せない病気も、治せるようになる日が来るはず。持病を抱えていらっしゃる方、老衰による死亡が気になる方、当社のクライオニクス1をご利用しませんか?あなたが死亡したその時点からクライオニクスを開始し、いつか訪れる不老不死技術が開発されたその日に蘇生いたします。蘇生について不安をお持ちですか?当社では独自にプロメテウス研究所職員とコンタクトをとり、その特殊な技術を習得、そして完全な蘇生が可能となっております!既に死亡している人物でも遺体の状態が良好であれば契約可能です!お気軽にご利用ください! 【カナダ本社担当顧問 ロバート・ホーイ】

当社顧問担当ロバート・ホーイ氏はカナダ出身で、IFSA認定スーパーバイザー/クライオニクスライセンスを取得しており、北米で20年にわたるクライオニクス施術の実績があります。
当社は、お客様皆様方により満足いただけるサービスを提供していきます。


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お客様の声

・私は以前AIDSと宣告され当時は治療法もなく、このまま死を待つだけだと知らされました。そのとき救いの手を差し伸べてくれたのが、「ポルックス延命財団」でした。私はこのまま死を待つだけならば未来に治療法ができたときに賭けようと思い、彼らに命を預けることにしました。結果、現在になってこうして蘇り、投薬などの治療は必要であるものの日常生活を送れるようになりました。本当に感謝しています。【ノンヘレ・ロペス 29歳 女性】

・私はガンを患いました。全身に転移しているそうです。現在では治療する方法はありませんが、いつか治療法が確立するその時に目覚めさせてもらおうと思い、「ポルックス延命財団」を頼りました。今までは死ぬことが怖くて仕方なかったのですが、今では死ぬことになんの恐怖もありません。これから冷凍保存を実施してもらう予定です。【ヘンリー・T・ディアス 61歳 男性】

[以下、免責事項が小さな文字で大量に記載されている。]2

チラシには住所3が記載されており、そこで交渉人と待ち合わせを行います。チラシを送付された人物以外が指定された住所に向かった場合、交渉人は現れません。チラシを受けとった人物を特定し、交渉人を捕らえ尋問することに成功しましたが、複数の雇い主を仲介していたため有益な情報を得ることはできませんでした。交渉人は機密保持のため財団にて捕縛されています。

補遺: 「ポルックス延命財団」を名乗る書類が契約を行ったとされる人物の親族の元へ送付されたことが確認されました。書類が送付された人物には記憶処理が施されました。以下は契約を行ったとされる束原 忠和氏の親族の元に送付された書類の内容です。

 


束原 忠和親族様







お知らせ







謹啓、時下益々ご清祥のことお慶び申し上げます。
平素から格別のご厚情とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。


弊社は平成28年の設立以来、主にご遺体のクライオニクスを行って参りましたが、資金繰りの悪化により今後の営業の見通しが立たず、本日、破産手続開始の申し立てを行いました。また、本日午前9時、破産手続開始決定を受け、アナベル・デニー弁護士が破産管理人として選任されております。これにより、弊社財産の管理処分権限はアナベル・デニー弁護士に専属することとなります。


破産手続開始により、弊社は営業を停止することになりますため、お客様にお申し込みをいただいております、クライオニクスの管理を今後行うことが不可能となります。弊社からクライオニクスをご契約いただいたお客様につきましては、ご遺体の返却にて対応させていただきます。


これまでに皆様から賜りましたご厚情に対し心より感謝申し上げるとともに、ご迷惑をおかけする結果となりましたことを深くお詫び申し上げる次第でございます。
皆様の今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。












代表取締役会長:有村 香澄

この後、書類が送付された人物に対して、SCP-1322-JPとなった契約者が送付される事案が発生しました4。交渉人を捕らえ尋問したことにより「ポルックス延命財団」について捜査している組織の存在を知り、計画的に倒産という処置をとったものではないかと推測されています。SCP-1322-JPが送付されてきた人物については記憶処理が施され、送付されたSCP-1322-JPは研究のため回収されました。また、「ポルックス延命財団」はカナダを拠点とする組織と思われていましたが、代表取締役の氏名から「広域指定暴力団東栄會直系"有村組"」との関連性があるものとされ、日本での調査が開始されました。

その後の有村組への調査において、放棄された施設が千葉県木更津市にて発見されました。有村組は既に撤退済みであり、資料や組員は発見することができませんでしたが、遺体の冷凍保存装置のみが発見されました。冷凍保存装置を検査したところ、人体を保存するのに適した温度5を保つことは不可能であることが確認されています。そのため遺体は粗雑な管理をされており、契約による現金の回収及び臓器の売買のみを目的としていたものと想定されています。また、北米において有村組と現地のマフィアの繋がりが確認されており、同様の施設があるものとみて調査が進められています。

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