SCP-1338-RU
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アイテム番号: SCP-1338-RU

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1338-RUはサイト-█の標準的なヒト型生物収容室に収容されます。SCP-1338-RUの観察は監視カメラを通してのみ実施すべきです。異常性の発現に際してSCP-1338-RUが重傷を負うことが無いように、ハリネズミの写真1枚を常時SCP-1338-RUの付近に配置します。SCP-1338-RUは衛生状態を自分自身で維持しなければいけません — 髭剃り、爪切りなどの活動は全て特別に用意された壺の上で行い、内容物を毎月1回焼却処分する必要があります。

説明: SCP-1338-RUは27歳の白人男性であり、身長198cmに対して体重56kgという重度の体重不足です。

身体検査によって、小さな穿刺傷を普通の人間よりも早く治癒する能力を除けば、SCP-1338-RUに肉体的な異常性は無いと示されています。SCP-1338-RUの主な異常性は、対象を少なくとも45秒間目視した人物に影響するミーム的な効果です。この効果はSCP-1338-RUを直接観察した時のみ発現しますが、最低6cm幅の身体の断片によっても引き起こされます。これは対象から採取した幾つかの皮膚サンプルを繋ぎ合わせて実験を行った際に判明しました。

影響者、以下SCP-1338-RU-1は、SCP-1338-RUに対してハリネズミを投げ付けたいという強い衝動に駆られます。ハリネズミの種類や特徴は重要視されないらしく、例としてSCP-1338-RU-1個体はハリネズミの死骸の他、ハリネズミを描写した印刷写真や模型などを、その素材に関係なく使用します。ハリネズミやその画像を発見できない場合、SCP-1338-RU-1個体は空中にハリネズミの輪郭を描いてからSCP-1338-RUに投げる身振りを真似ます。SCP-1338-RU-1個体がハリネズミを命中させると、この効果は停止し、再び異常性が発現するまでSCP-1338-RUを観察することが可能になります。

補遺1: SCP-1338-RUへのインタビュー

質問者: クライニコフ博士

回答者: SCP-1338-RU

序: オブジェクトの異常効果に誤って曝露するのを防ぐため、クライニコフ博士はミラーガラスの反射面側にいる。

記録開始

クライニコフ博士: SCP-1338-RU、まず最初に本名を教えていただけますか?

SCP-1338-RU: まずどうして俺を単語と数字の組み合わせで呼ぶのかを説明しろ。

クライニコフ博士: 必要な措置です。本名を教えてください。

SCP-1338-RU: (溜め息) ████████ █████ ██████。

クライニコフ博士: ありがとうございます。あなたが初めて… その異常性に気付いた時のことを覚えていますか?

SCP-1338-RU: 数ヶ月前だったかな… そうだ、大体その頃だ。

クライニコフ博士: 成程。具体的にどうして異常性が発現したかの心当たりは?

SCP-1338-RU: あー… なぁ、ちょっと聞くが、あんたたちはグリーンピースとかそういう動物権利活動家とは違うよな? 何か言ったせいで責められるのは御免だ。

クライニコフ博士: 大丈夫です、我々はそれらの組織には属していません。信用していただいて結構。

SCP-1338-RU: ふざけやがって… まぁいい、このクソのせいで失う物なんか何も残ってない。俺と友達はよく賭けをするんだが、中でもダーツ競技が好きだった。ある日、俺たちは… 仲間内でのダーツに新しいルールを付け加えた。ダーツ盤にハリネズミを投げて遊ぶんだ。楽しかったぜ、動物を痛めつけるのが好きな奴らが結構カネを落としていった。でもその後、俺の家は全焼しちまった。きっとグリーンピースのせいだ… 畜生… とにかくその後から一連の事件が起き始めた。多分何か繋がりがあると思う。

クライニコフ博士: 分かりました、ありがとうございます。

結: 後ほど、SCP-1338-RUは自らの収容措置について、医療棟に収容されていることも含めて、簡潔かつ非脅迫的な説明を受けた。

事案1338-A: ██/██/██、財団の天体望遠鏡“ 永遠 ”Вечнаяは地球に接近する大型天体を検知しました。より綿密な観測の結果、この天体は数千匹のハリネズミの死骸で構成された隕石であると判明しました。隕石は高速で地球大気中に突入し、数分後にサイト-█近隣の空き地に落下してほぼ完全に崩壊しました。質量の大部分は大気中を降下する過程で失われていましたが、保存状態は概ね良好でした — この理由は未だ不明です。ハリネズミの死骸は落下後の主塊から容易に分離可能であり、如何なる異常性も帯びていませんでした。特別収容プロトコルの改定が進行中です。

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