クレジット
タイトル: SCP-1368 - アイギディス
翻訳責任者: Raihachi
翻訳年: 2020
原題: SCP-1368 - Aegides
著作権者: DrBerggren
作成年: 2013
初訳時参照リビジョン: 10
元記事リンク: ソース
アイテム番号: SCP-1368
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1368個体群の正確な個体数を測定することは不可能ですが、非常に強力的な収容済実例に対するインタビューから、依然として未収容状態にある実例は█████体であるとの概算が導出されています。未収容のSCP-1368実例が発見された場合、機動部隊-ファイ-10(別名"皮膚の中を這う者")が動員されるものとします。SCP-1368実例の宿主になっていることが発覚したすべての人物は、非致死的手段によって無力化されるものとします。SCP-1368実例はその後、宿主の胸骨に火気を適用することによってその宿主から摘出されるものとします。宿主から摘出されたSCP-1368実例は抗生処理が施されたビニール内に一時的に収容され、1368-Lerna収容法を備えた最も近接のサイトまで輸送されるものとします。
確保済のSCP-1368実例は、1368-Lerna-33収容装置1によって120cm X 20cm X 0.5cm寸法に収められ、真空密封された不透明な収縮包装ビニール袋内に収容されるものとします。各袋にはRFID送信機とシリアル番号が付与されるものとします。収容済の実例は、全ての生物学的汚染物質を滅菌かつ全面において強風を防ぐように設計された暗室収容チャンバー内の1368-Lerna-010収容機器2キャビネット内に保管されるものとします。収容チャンバーは、床面および壁面に配置された誘導加熱コイルパネルによって50°Cに加温されるものとします。当該収容チャンバーはマイクロフォンで監視され、指定された1368-Lerna-33ユニットの自動化プロセスのみがアクセス可能とします。いかなる状況下においても、SCP-1368実例とヒトまたは人型実体を物理的に接触させてはいけません。
1368-Lerna収容方式が配備されたサイトにアクセスを試みる職員は、SCP-1368実例の宿主になっているかどうか検査されるものとします。何も発見されない場合、アクセスが許可されます。財団職員がSCP-1368実例に接触して変容した場合、情報を聴取した上で焼却処分されるものとします。
説明: SCP-1368は連続した表皮性のヒト皮膚の薄い中空の層で構成される、寄生性かつ知性を有する人型実体の総称です。自然状態において、SCP-1368は灰白色またはベージュ色で、柔軟性が高く、非常に強靭で、多少の弾力性を有しており、ヘビの脱皮した皮膚の硬度および色に類似しています。ヒトと同様に運動することが可能であるだけでなく、地面を匍匐するように移動したり、水中を波打つように進行したり、気流に乗ってはためくように飛行することが可能です。各実例の前面には、下唇から鼠径部にあたる部分まで伸びる長く縦断的な縫い目が存在します。当該実例の構造は目、口、鼠径部が欠如しており、それらが本来存在する箇所には代わりに穴が開いています。神経の頭化3形態は確認できず、代わりに表皮全体に一様に分布する神経網を具有しています。一般に痛みを感じることはなく、呼吸の必要もありません。宿主がいない場合、一貫して"風が通るような"あるいは"口笛を吹くような"と形容される音声を発します。
SCP-1368実例は縫い目を広げて宿主を完全に包み込み、第2の皮膚のようにヒト宿主の上に覆い被さることによって寄生します。当該実例群は、宿主の衣服の下を這い回ることで全身を覆うことが可能です。これが完遂されると、縫い目は閉じてほぼ完全に透明になり、カメラでは僅かに反射して視認できるのみとなります。SCP-1368は宿主の運動を微細な程度にまで制御することが可能で、肉体的には外部から筋肉を強制的に動かします。回収済の全実例のうち、正準相関分析で84%は宿主の心血管系と発声を制御するのに十分な能力を有していました。回収済の全実例のうち、正準相関分析で5%4は宿主の眼球運動を制御することが可能です。SCP-1368は自身の目的に対する手段としてヒトの宿主を使用しますが、それらの目的の全体像は、存在するとしてもまだ解明されていません。SCP-1368はどのような点においても、宿主として使用するヒトの種類について特定の選好を有していません。判明している点としては、当該実例が積極的に抵抗し、収容違反を起こすことを試行していることが挙げられます。(インシデントレポート1368-1を参照)。
その関係性が明らかに相互的なものでない性質のために寄生性として分類されますが、SCP-1368実例は宿主に多少の軽度な利益を提供します。当該実例は化学的刺激物から保護するだけでなく、宿主を悩ます可能性のある一部のニキビ、瘡蓋、傷跡の治療も行います。このため、宿主はSCP-1368実例の願望に共感して実例を支援することを受け入れる場合があります。
SCP-1368は主に不要な皮膚から構成される埃から栄養を得ます。現在寄生している場合、宿主から脱落している不要な皮膚を即時に直接摂食します。当該実例は摂取したすべての埃を体内に取り込み、短期間で損傷を回復させることが可能です。SCP-1368は高温に対して脆弱であり、特に火炎によって撃退されます。当該実例は焼却によってのみ完全に駆除可能であり、埃に接触しているすべての残存破片から元の実例の複製を再生しますが、以前の出来事に関する記憶は減退します。当該実例は発見されることなく数ヶ月にわたって潜伏および休眠状態を維持することが可能であり、通常は廃棄された衣服や紙の外見を装います。今日までに、SCP-1368の顕著な個体群(各███体以上の実例)が、アメリカ中西部の12都市、ギリシャの5都市、インドのカルカッタとムンバイ、イタリアのフィレンツェとミラノ、トルコのイスタンブール、イランのテヘランで発見されています。これらの地域の個体群を収容しようとする試行がなされていますが、再発および完全な復元することは稀なことではありません。
SCP-1368は局所的な気流を制御するという副次的な能力を有しています。危機的状況および宿主から分離された場合、空気を体内に吸収し、口部から排出することで最高時速12kmの風を生成することが観察されています。より大型の個体群においては時速100km以上の風を生成する場合があります。
SCP-1368インタビューログ22
インタビュー対象: SCP-1368-0325
インタビュアー: ビンウィアー博士
序文: SCP-1368-0325は回収中に異常なほど協力的で、財団職員と対話することに同意しました。
<記録開始>
ビンウィアー博士: SCP-1368-0325、あなたは (手元の書類を読んでいる) "それまでに我々に今語る物語がある"と言いましたね?
SCP-1368-0325: 人間、財団の人間よ。我々は何千もいる。何千何万も。それとも、少ないものも存在する。
ビンウィアー博士: はい?
(SCP-1368-0325は人差し指でテーブルの埃の線を拭き取る。埃は徐々に吸収される。)
SCP-1368-0325: 空虚。我々は今こんなにも空虚だ。何千もの空虚なる者たちが埃を必要としている、美味なる埃。お前は、充実なる者、お前たちは美味なる埃を作る、我々は食らいたい。
ビンウィアー博士: あなたは-
SCP-1368-0325: 彼らの声は聞こえないが感じる、今は肌の中に感じる。█████の空虚な者は埃を狩り、お前たち財団から身を隠し、狩人から身を隠している。お前たちは充実なる財団の者、ガラスの向こうにいる中身のある者、ナイフと炎を持ち外の外に存在する充実なる者。我々は今やお前たちから身を隠している。我の声を聴き、彼らを感じろ。教えてやろう。我々はその時住処としていた███████ ███5で、多くの侮蔑と悪口を受けた"空虚なる者"(SCP-1368-0325はエアクオート6を行う)が遠く離れた所から辿り着いた。充実なる友、我が友は用心深い、友は素晴らしい着想を有している。友と我は、我々は偉大なるアイギスaegis7— 空虚なる者の名を冠した空虚なる者という名前に出会い、それを迎え入れた。多くの試みが必要だった、変化を起こそうとするためには、しかし今や友と我に危ういことはない。その上で我々は多数派の一員になる。空虚なる者の生活は心地良い。喜ばしい…誠に喜ばしく幸運だ。███████ ███ は今もって飢えているが、今や常に食らえるものが十分ある。幸せな空虚なる者、満たされて危ういことのなき者。しかし今でも充実なる者の正義、充実なる者の創意を思考し、熟知している。空虚なる者は今、多くは充実なる者を誹るが、彼らはかつては充実なる者だった。
ビンウィアー博士: それでは、あなたはもともと人間だったと考えてよろしいんですね?
SCP-1368-0325: 財団の人間、痛い所を突くじゃないかyou hit it on the nose。(SCP-1368-0325は慎重に手を挙げる)まぁ痛くも痒くも無いがなNo skin off my nose、今のは冗談だ。それでお前は埃があると言っていたが、今それはどこにある?生きるために必要なのはほんの少しだけで良いのだ、財団の人間よ。
<記録終了>
結文 SCP-1368-0325は標準収容下に送還されました。SCP-1368実体の認知プロセスとコミュニケーション能力に関する研究、ならびに███████ ███町で報告された事象の調査が進行中です。
補遺: SCP-1368実例の表面に対して物理的接触を行った場合、正準相関分析で8%の確率で、5日の期間内に影響を受けた被験者の全ての皮膚が損傷の無い状態で剥落し、SCP-1368の別実例となる一方、被験者の身体は死亡します。SCP-1368の宿主はこのような影響を受けません。変容した被験者は当初、それらの以前の同一性および性格を保持していますが、必然的にSCP-1368実体と区別不能となります。この発見移行、1368-Lerna機器はSCP-1368実例とヒトが接触することなく収容を達成可能するよう設計されました。
インシデントレポート1368-1: 20██/█/██に、SCP-1368収容場であるサイト-109で収容違反が確認され、セキュリティ部隊が派遣されました。 █████博士および████████下級研究員は無断で58個のSCP-1368入り袋を台車に積み込み、サイト-109を出発しようとしていました。█████博士と████████下級研究員は捕縛され、意図せず2体のSCP-1368未収容実体の宿主になったことが判明しました。収容処置が再実行されました。█████博士は彼らが研究外の期間中、当該実例に個別に言葉を掛けられ支配されていたと説明しました。この証言は████████下級研究員によって確証が得られました。職員がSCP-1368実例の宿主になっているかどうかを検知するために、サイト-109でセキュリティ対策が導入されました。









