| アイテム番号: SCP-139 |
レベル4/139 |
| 収容クラス: eparch |
secret |
図1.1.トピカ駅にいるサックス; 9番線、第3モニター、第1ビュー、15:04:58。(ホバーで拡大)
特別収容プロトコル: [収容一時停止中。]
説明: SCP-139は、かつて財団に雇用されていたセキュリティスペシャリストのルシアン・サックスの失踪に対する指定です。サックスはSCP-139の発生まで、特殊蘇生方法論に関してサイト-97でコンサルタントとして活動していました。
SCP-139はその発生[1]後に直面した持続的な情報災害、及び1978年4月4日以降のSCP-139に関する情報の遮断という両方の点から、異常と見做されています。サイト-97の最善の努力にも拘わらず、サックスの過去や現在の所在も、死体の位置も判明していません。異次元への移動も疑われていますが、確証されていません。
調査努力の結果がほとんど決定的でないため、SCP-139に関与している可能性のある主な容疑者は特定されていません。そのため、SCP-139は現在未解決事件と見做されており[2]、無期限に継続すると予想されています。
イベントタイムライン:
1978年3月5日
サックスはサイト-97に出勤時刻を記録し、正面玄関での職員との雑談を断る。オフィスに入り、残りの勤務時間中に退出しない。
12時間にわたり、サックスは奇跡論の機能、世界的なレイ・ライン活動、利用可能な"道"と"ノック"技術に関する42件のSCiPNETエントリを問い合わせる。この無意味な活動は、その模範的な生産的記録と反しており、サイト-97職員の間で懸念が生じる。センサーエージェントが適切に派遣される。
サックスが退社記録をしてオールバニ郊外の自宅に到着するまで、更なる異常は発生しない。午後10時45分までに、恐らく発見されることを避けるため、徒歩で自宅から退去し、市の境界を出る。
3月6日
バスと電車の紙切符の追跡から、サックスは約2千キロメートル移動し、午後12時15分にカンザス州トピカに到着したことが示唆されている。注目すべき点として、インタビューを受けた民間人は、この18時間について語る際に時折サックスを「あの裏切者」と説明した。[3]
3月7日 – 4月4日
トピカ以降、切符の追跡は途絶え、その後一か月のサックスの位置についての報告は一層不定期的になる。サックスがレンタルしていたと考えられる車が、ユタ州ソルトレイクシティとテキサス州ラボックで、それぞれ3月10日と3月15日に目撃されるが、両都市の間でフロントガラスと右端のテールランプが粉砕されていた。アリゾナ州ツーソンで、駐在所が浮浪の疑いでサックスを抵抗逃走事件に関与させたことが、サックスの最後の記録となった。[4]
4月4日、ツーソンUSPS[5]に組み込まれていたセンサーエージェントが、以下の手紙をメールプールから削除した。
今私を追っている者たちへ
お前たちが憎い。
お前たちのしてきたことが、お前たちの私にしていることが、そして他の逃げた人たちにお前たちがしたと考えられることが憎い。絵画の目にレンズが見えることが、持ち物に奇妙な指紋が付いていることが憎い。職業柄興味はあるが、お前には本当に参ってしまう。
私が最初に逃げたという訳じゃない。だが最初に自由になるのは私かもしれない。
私はカメラや指紋のない、お前たちの追ってこれない場所へ行く。続いてるうちは楽しかったが、お前たちはこれを取り逃がしたんだ。それからすぐに私は戻ってくるが、その時お前たちはもっとどうしようもなく逃がすことになる。
とにかく、手はいつだって私のような人々を歓迎してくれているんだ。
Footnotes
1. 以下に組み立てられたタイムラインを参照。
2. サイト-97科学捜査委員会による決定。
3. それにも拘らず、サイト-97でのサックスの雇用に関する機密データの漏洩は発見されなかった。
4. この警察報告書は4月3日午前3時48分に提出され、最後に文書化されたルシアン・サックスの公衆による目撃事例と考えられている。
5. 訳注: USPS: アメリカ合衆国郵便公社。
