SCP-1390
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SCP-1390の実体を含んでいないSCP-1390-1対象物。SCP-1390-2対象者の第三段階の類似性が[編集済]

アイテム番号: SCP-1390

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 全てのSCP-1390の試料を含む文書と付属報告書はサイト-77にある標準金庫に収容します。サイト-73はギリシャ共和国の海岸から██████島全域までを包囲し、現在は核実験施設の用地として偽装します。島沿岸近くで発見された一般人はその場で保安職員によって確保され、SCP-1390の情報について尋問した後、クラス-B記憶処理を施し、本土へと送り返します。

SCP-1390-1の実体は一覧化し、その後直ぐに焼却します。対象物で見られるSCP-1390の試料は高脅威ミーム災害として分類し、SCP-1390-2のみが閲覧することができます。

機動部隊イプシロン-13(別名"文法警察")をSCP-1390-1が発見された考古学的発掘が行われている地域、またはSCP-1390-2が目撃された地域へと派遣します。機動部隊Ε-13は必要に応じてSCP-1390-2対象者にクラス-B記憶処理の処置、または処分が許可されています。財団工作員はSCP-1390を研究している主要大学の考古学部と言語学部を監視します。

SCP-1390研究のあらゆる試みは言語技能について特別に選抜したD-クラス翻訳者によって実施します。これら研究員は毎月の処分処置を免除されます。彼らにはSCP-1390-1対象物の一覧とSCP-1390研究の複写への無条件でのアクセスが認められています。D-クラス翻訳者は毎週1回送られてくるSCP-1390の文章例を用いずに、調査結果を詳細に報告しなければなりません。対象者は感染の第三段階に達する前に処分します。第三段階に達した全対象者は指数関数的に増加した認識災害として見なします。事案-1390-1により、財団研究員が直接SCP-1390を研究してはいけません。

事案-1390-2により、世界政府が発行した全資料をSCP-1390の為に監視します。全ての結果はサイト-73に送付します。これら地域で発見したSCP-1390-2の実体は処分し、サイト-73で検死を実施します。これらSCP-1390-2対象者がSCP-1390-1対象物と接触した場合、特別収容処置は即座に修正します。

説明: SCP-1390は文法構造であり、████島の████████文明のみが使用していた死語です。民族の大移動が記録されていない一方、SCP-1390を含んだ人工物であるSCP-1390-1はモンゴル高原、パキスタン西部のヒンドゥークシュ山脈、アペニン山脈、ブラジル沿岸部等の様々な地域で発見されています。研究は[データ削除済]を示唆しています。(文書-1390-A参照、要Level5セキュリティクリアランス)SCP-1390-1対象物は同時代の地中海文明に創られた芸術作品と類似しています。SCP-1390-1対象物自体には異常性が無く、したがってSafeとして分類することができます。

SCP-1390-2の実体はSCP-1390の構文的構造への接触または意味のある知識を通じて造られます。SCP-1390に露出した対象者のうち、60%は関心を持ち始め、この言語の構文の解読と研究に対してほとんど執着します。この対象者のうち、95%は徴候の後期段階まで進行し、この時正式にSCP-1390-2として分類されます。SCP-1390感染は言語のメカニズムに対する関心を示す対象者で率が増加し、█つ以上の言語に堪能な対象者ではより進行を加速します。

SCP-1390感染の第一段階は誤った文法に対する嫌悪感の増加として現れます。以前文法上の誤りに対して無関心だった対象者は、誤りに対して強く反応します。この段階は無害で、対象者はその周囲の文法を修正しようとします。この段階のSCP-1390-2対象者は文法を修正する際に満足感を報告します。第一段階の対象者で実施したCT-スキャンによる分析で麻薬使用時と類似した電子、神経反応が示されました。文法修正の必要は次第に強くなりますが、否定されると簡潔に撤回します。第一段階は██日から██年続きます。第一段階の終盤に近づくと、SCP-1390-2対象者は背中、腿、顔に翼が生えたと主張します。第一段階で実施された全ての検死において翼の発達の徴候は示されませんでした。

第二段階で、SCP-1390と異なる全ての言語と文法は"誤り"と見なされます。SCP-1390-2が他の言語を聞く、または読むと"教会の糞のようだ"と表現し、ある事例では"[彼女]の目と舌は神の火のようだ。"と言いました。対象者はSCP-1390以外の意思疎通を拒みますが、この言語で意思疎通を行うと最大限の安堵を感じ、これを精神災害として見なします。この段階のSCP-1390-2対象者は他人を感染させる傾向があるため、処分します。感染の第二段階の対象者は誤った文法を聞くと歓喜の欠如を表現します。第二段階の対象者は非常に興奮しやすく、第二段階は█から█日間のみ続きます。第二段階で実施された全ての検死において翼の発達の徴候は示されませんでした。

第三段階で、対象は自身の性別をSCP-1390にのみ記録されている2つの文法上の性別のうちの1つとして言及する傾向にあります。このSCP-1390-2対象者の性別において性の選択を決定する要素はありません。第三段階は[データ削除済]。(第三段階のSCP-1390-2対象者の身体的および異常の特性は文書-1390-Bを参照してください。)

SCP-1390-2対象者の第二、第三段階は認識災害を示すため、SCP-1390感染の第三段階以上の進行があるかは現在不明です。

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