アイテム番号: SCP-1392
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1392はSafeアイテム保管室391内のロッカー139に保管してください。従業員は現場の医師の紹介で治療要請を提出することができます。承認された場合、SCP-1392の使用は医療専門家によって管理および厳重に監視されます。負帰還出血の場合、神経性損傷を防ぐために輸血をできるだけ早く完了してください。
説明: SCP-1392は19世紀後半に製造された骨董品の乱切機1です。オブジェクトは主に真鍮で構成され、黒檀のハンドルと鋼鉄製の外科用刃が付いています。真鍮製と黒檀製の部品は道具の年代を考慮すると優れた修理が施されています。一般的な乱切機と同様に器具の溝がついている側を皮膚に押し当て、ばね機構を解放することによって作動します。器具の小さな刃は溝を通して押し出され、引っ込む前に皮膚に切開します。
当器具の異常性は使用時に表れます。当オブジェクトはヒポクラテス医学理論と一致する様式で機能することが判明しており、この理論の下で放血により治療可能な疾患に使用された場合、病因学的で症状に基づいた治癒特性を示します。病気の治癒に必要な治療の回数は治療対象の病気の重症度に比例するとみられています
補遺1392-01: 実験期間中の2013/04/04に、D-02842の処置中であった看護師に対象が失神するまで瀉血するよう指示しました。目的はオブジェクトの効果の上限を見つけることでした。対象は錯乱およびめまいを覚え、最終的に意識を失いました。看護師は直ちに治療を中止して止血を試みました。包帯と凝固剤は効果がなく、看護師は小さな傷を縫合してサイトの医師を呼びました。医師が到着したときには皮下血腫が形成されており、傷口を再び切開する必要がありました。現場の医師がD-02842の血圧を確認したところ、70から40で維持されていました。これによりSCP-1392の効果は失われつつあった血液と同じ量の血液を置換しているということが判明しました。負帰還出血が際限なく続くと判断されるまで、被験者はこの状態で5時間放置されました。D-02842に輸血したところ効果は消失しました。長期間にわたる脳への血流不足によって不可逆的な脳損傷が発生したため、被験者は終了されました。負帰還閾値についてさらに実験したところ、クラスIIとクラスIII大量出血の間に影響が生じることが判明しました。SCP‐1392の効果は深部静脈または動脈出血について同じレベルを維持できないようです。
回収記録: 財団が当オブジェクトに関する情報を受けたのは████ █████博士が彼の患者に関する論文を発表したときです。 █████ █████は26歳でHIV陽性と診断され、ウィルスと最近発症した結核の発作について彼の主治医である█████博士に相談していました。交際相手である█████の要望により、彼は「より自然な治療」のために地元の自然療法家の元を尋ねました。自然療法家█████ █████は乱切機を所有しており、 █████氏を2週間で治療することに成功しました。主治医に再度診察してもらったところ、潜伏感染も認められませんでした。しかしながら、この治療法では彼のHIV/AIDSは治癒しませんでした。財団は改修を装って███████女史の診療所を閉鎖し、彼女の備品を押収して拘留しました。彼女は技術、教育、備品の供給元について質問されました。彼女には異常性は見られず、要注意団体と関係を持たないことが判明しためクラスB記憶処理を受け解放されました。