SCP-1403
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-1403

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1403の全ての実体は2.5cmの鉛の遮蔽物で建設された部屋に収容されます。SCP-1403の部屋に入る全ての職員は試験条件下にあるDクラスを除き、放射線防護服と標準的な線量計バッヂを常時身に着けなければなりません。

SCP-1403の各実体は標準的な9ボルトのバッテリーにつながれ、バッテリーは2週間ごとに交換されます。タンパク質・アミノ酸の溶液は週ごとに交換されます。

説明: SCP-1403の実体は、規格外の設計の電球の中に収納された一般的な金魚に類似した31127体の生物を含みます。それぞれの基部は二重接点のバヨネット式の設計ですが、フィラメントを欠いています。これらの基部はバルブから外すことができ、バルブの中身に接触することを可能にします。各オブジェクトのバルブの中身は、この生物の栄養摂取と呼吸に必要な、約120mlのタンパク質・アミノ酸・水の溶液です。これらのバルブは規格外の設計であることを除いてどのような異常もありません。初めSCP-1403の全ての実体は各バルブに収納された状態で発見され、それらに理想的な容器として定義されました。SCP-1403の実体は食事をしたり老廃物を生じない代わり、彼らの棲んでいる水に電流が通り抜けるとき栄養物を受け取るようです。

SCP-1403の全ての実体は雌であり、通常の金魚との交配の試みは失敗しています。

この生物はバルブを外すことでオブジェクトから取り除くことができますが、代わりの電流の源やタンパク質の供給がない限り約5日間の後に餓死します。解剖によってこの生物は一般的な金魚ではないことが分かっています。彼らは消化管を持たず、その場所にはこの生物のための栄養物を電流から生成する器官が存在します。二酸化炭素と水の混合物に電流を通すことによってグルコースを生成します。この生物は鰓を通して環境から直接タンパク質を血液へと濾し取ります。このプロセスで生じる老廃物は非常に僅かです。

SCP-1403の実体が電流に繋がれたとき更なる目に見える異常性を示します。この生物はオレンジに該当する可視スペクトル部分の電磁波を放射します。電流が1アンペアを超える時、電磁波は紫外線スペクトルに入り始めます。

電流の振幅が大きくなるにつれて、放射線は徐々により強烈かつ高周波数になり、最終的には電磁放射線スペクトルの上流部を通り抜けます。4アンペアでは放射線はX線の波長に、6アンペアでガンマ線の波長に入ります。5アンペアでは、生じる放射線は1~2グレイを超え、人間に有害たり得ます。SCP-1403の実体を3アンペア以上の電流に晒す際には厳重な注意がなされるべきです。このやり方で生じる放射線はSCP-1403にいかなる害も与えませんが、外部の源から生み出される放射線に対しては脆弱であることが実験で示されています。

補遺: 回収ログ1403: SCP-1403は初め、19██年██月██日、テキサス州██████の█████ペットショップへの財団による手入れにおいて発見されました。店の記録にSCP-1403の概要に合った製品に言及するものはありませんでした。店はSCP-1403の10実体を標準的な電気コンセントに繋いで展示していました。突然の電力の上昇によって10体全てが放射線の強い突発を生じました。手入れの結果、6人の深刻な負傷者と3人の死者が生じました。

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