SCP-1405-JP
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入口付近の様子

アイテム番号: SCP-1405-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1405-JPは財団フロント団体「ひまわりクリーンプロジェクト・ウェールズ支部」が所有し、フェンスで封鎖されています。

201█/█/██追加項目: SCP-1405-JPの周辺地域はカバーストーリー「雪崩対策工事」で封鎖されています。活性化中のSCP-1405-JP内で行動する職員は、突発的な吹雪に備えて下さい。監視カメラの映像・音声は全て記録し、研究本部で分析されます。

説明: SCP-1405-JPはイギリス、ウェールズ、グウィネズ州、██████市に位置する植物園です。SCP-1405-JPの異常性は園内に約30cm以上の積雪があると活性化します。なお、人工雪では活性化しませんでした。

活性化中のSCP-1405-JPに積もった雪は約1時間かけて徐々に変形し、植物に酷似した形状の結晶体を多数生成します(以下SCP-1405-JP-1と呼称)。茎に該当する部分の長さは約10cm~30cmで、必ず開花状態を象っています。SCP-1405-JP-1は水分子が高密度で凝縮されており、高い耐久性を持ちます。SCP-1405-JP-1が雪で覆われた場合、その表面上から新たなSCP-1405-JP-1が生成されます。

SCP-1405-JP-1実例(クリックで拡大):

全実例の分析結果は別紙SCP-1405-JP-1分析レポートを参照して下さい。

SCP-1405-JPは201█/█/█、植物園職員からの「園内が雪でできた花に覆われている」という通報により発見されました。植物園は財団フロント団体「ひまわりクリーンプロジェクト・ウェールズ支部」が買い取り、カバーストーリー「経営難による売却」が適用されました。植物園職員には記憶処理が行われ、再就職先の斡旋等の援助が行われました。

以下はSCP-1405-JPの元所有者である故ジェームズ・マクミラン氏1の遺品から発見された手紙です。古風なウェールズ語で書かれており、差出人の名前、住所らしき語句も見られますが、いずれも特定はできていません。氏の遺族からの聞き取りでも、差出人に繋がる情報は得られませんでした。便箋、封蝋2、インクには未知の植物由来の素材が用いられており、現在分析中です。

SCP-1405-JP関連資料-α:

親愛なるサー・マクミランへ。

お久しぶりです、いかがお過ごしでしょうか。こちらでも木々が葉を散らし始め、リスたちは冬ごもりの支度を始めました。間もなく霜の兄弟たちが王国全土を白く染めることでしょう。

今年もサーのお花畑のおかげで、素晴らしいドレスが仕上がりました。お体さえ良ければ、ぜひ宮廷の舞踏会にご招待致したかったのですが。ご覧頂きたかった、バラやユリやヒナゲシのドレスをまとった貴婦人たちのダンスを。あたかもオーロラが地上に舞い降りたかのようでした。

ところで、ヘン・ワズ大使から聞いたのですが、冬になるとお花畑のお客が減ってお困りでおられるとか。そこで霜の兄弟たちに相談したところ、サーのお花畑に冬にしか咲かない花を咲かせようと提案してくれました。これを冬の間の呼び物にできないでしょうか?

オークとトネリコとサンザシの木に賭けて、サーへのご恩返しは国民一同の宿願でした。首尾良く運ぶことを祈っております。それでは、くれぐれもお体にお気を付けて。

枯葉の月、2の日、ハイウェル城の私室にて
サーの忠実なる友、グウェンドリエン王妃より


 
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