SCP-1411-JP
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アイテム番号: SCP-1411-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1411-JPは、サイト-81██内の鍵付きチャンバーに収容してください。担当者は平日の15:30、土日の10:00に、SCP-1411-JPに記載されている内容を確認してください。記載内容の変更が必要と判断される場合は、SCP-1411-JPの責任者へ連絡の上、指示を受けてください。SCP-1411-JP-aがチャンバーの外へ出る場合は、追跡用のドローンを稼動させてください。
また、SCP-1411-JPの責任者は月に1度██高等学校の校則の内容を確認するようにしてください。

説明: SCP-1411-JPは、山形県立██高等学校に存在していた90×270×3cmの部活動連絡黒板です。白線で24個のスペースが区切られ、スペースの上部には部活動名を記載する欄があります。平日の15:30、土日の10:00になるとSCP-1411-JPに活動予定(以下、予定)が出現します。この予定が出現する瞬間は、あらゆる方法を用いても確認することができません。この予定は、部活動名の欄に「全部」と書かれたスペースにのみ出現し、「~を全部~する」という形で書かれます。SCP-1411-JPが当初設置されていた██高等学校には、「全部」という名の部が存在していないことが確認されています。予定が記載されてから数分後、SCP-1411-JPのある部屋に人型実体(以下、SCP-1411-JP-a)が出現します。最大で██体のSCP-1411-JP-aが同時に出現することが観測されています。SCP-1411-JP-aは自身を「全部に所属する部員」と認識しており、SCP-1411-JPに書かれた予定を部活動の一環として行います。SCP-1411-JP-aの外見、能力は通常の人間と大差がなく会話も可能ですが、SCP-1411-JP-aへの攻撃は透過し、障壁はすり抜けます。そのため、現在までSCP-1411-JP-aの収容及び行動の妨害は成功しておりません。SCP-1411-JP-aは、予定が完遂されるまで活動を続けますが、18:30になると活動を停止しその場から消滅します。SCP-1411-JP-aにはいわゆる「部長」の役割を果たしている個体(以下、SCP-1411-JP-a-1)が存在しており、予定の決定やSCP-1411-JP-aへの指示は、SCP-1411-JP-a-1が中心になって行っています。

以下は、SCP-1411-JP-aが行う活動の観察記録及び映像記録です。

活動時間内にSCP-1411-JP-a-1へのインタビューを試みました。以下がその内容です。


補遺1: SCP-1411-JP-aの行動に対して妨害実験が行われました。

観察記録34 - 日付2010/5/23

予定内容: 「持っているボールペンを全部折る」
付記1: この予定は10:00に出現しました。また、この日は日曜日です。
付記2: SCP-1411-JPの行動を妨害する実験を並行して行いました。
結果: チャンバー内にDクラス職員を入れ、SCP-1411-JP-aの出現後、その行動を妨害するように指示した。10:02にSCP-1411-JP-aが3体出現。所持していたボールペンを雄たけびを上げながら破壊し始めた。Dクラス職員は妨害を開始。Dクラス職員が行った攻撃は全て透過し、SCP-1411-JP-a本体もDクラス職員の体を透過した。
SCP-1411-JP-aが47本目のボールペンを折って粉々にしたところで、SCP-1411-JP-a-1が本日の活動の終了を宣告。掛け声を上げながら太陽に向かって走りだした。10:58にSCP-1411-JP-aはその場から消失した。なお、破壊したボールペンの破片も、SCP-1411-JP-aの消失と同時刻に消失した。

分析: SCP-1411-JPへの妨害は全て失敗しました。警戒が必要です。-砂川研究員

この実験でSCP-1411-JP-aの行動を妨害することは極めて困難であることが分かりました。これを受け、オブジェクトクラスはEuclidに指定されました。


補遺2: SCP-1411-JPに予定が発生する前に、砂川研究員が予定を書き込んだところ、その予定が活動内容となりました。以下はその観察記録です。

観察記録43 - 日付2010/6/1

予定内容: 「█████4を全部読む」
結果: SCP-1411-JP-aは違和感を覚えることなく予定を遂行した。

分析: 「~を全部~する」という構文であるならば SCP-1411-JPに書き込むことが可能でした。さらにその予定は正式なものと認められるようです。オブジェクトクラス変更を検討すべきです。-砂川研究員

このことからSCP-1411-JP及びSCP-1411-JP-aは外部からの干渉が可能であることが分かりました。そのため、現在keterへの変更が検討されています。変更は見送られました。詳細は事案記録-1411-JPを参照してください。

当該事案についてSCP-1411-JP-a-1へのインタビューが行われました。

これを受けて、オブジェクトクラス変更の見送りと共に、特別収容プロトコルが一部変更されました。

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