アイテム番号: SCP-1416
オブジェクトクラス: Safe
SCP-1416-1は以前はSCP-1416と指定されていた異常オブジェクトでしたが、20██年██月██日時点では財団の所有下にないことが発覚しました。従って、以下の特別収容プロトコルはSCP-1416-1の実験中に生成されたSCP-1416-2残存サンプルのうち、20██年██月██日から20██年██月██日の間に生成されたものにのみ適用されます。
特別収容プロトコル: SCP-1416-2の調合物は、セクター-25の保安棟-Cに存在する標準的な冷蔵保管ユニット内で、鮮明なラベル付き気密容器に保管されるものとします。SCP-1416-2の残存供給量が非常に限られていること、および以前の実験で生じた未解決のセキュリティ問題により、さらなる実験の提案はセクター管理官に書面で提出されるものとします。
説明: SCP-1416は現在、SCP-1416-1を使用して生成された14種類の冷蔵された液体物質(SCP-1416-2として指定済)で構成されているサンプルですが、SCP-1416-1は既に収容下にありません。化学的には、各サンプルは純粋な蒸留水、SCP-1416-1由来の微量なミネラル、ヒト組織試料由来の生体物質で構成されています。現存するサンプルの完全な目録は後述します(補遺-1416-01を参照)。
高等霊長類がSCP-1416-2を摂取すると、非常に不規則な脳活動が1~3秒間にわたって誘発され、脳波検査では顕著なガンマ波の周期的変動として記録されます。被験者に尋問した場合、ほとんど例外なく、この期間にSCP-1416-2サンプルを調合するために組織が使用された人物の全生涯を体験したと主張し、その期間は主観的には数10年に及ぶとしています。被験者はさらに提供者の人物に関連するそれまで認知されていなかった相当量の情報を伝達することが可能ですが、被験者はその体験中に自分の本当の身元については記憶がなかったと述べています。
補遺-1416-01:
| SCP-1416-2抽出番号 | 作成日時 | 組織/提供者 | 備考 |
| 1416-2-1 | 不明 | 人差し指/男性、コーカソイド系、30~40代 | 収容前のSCP-1416-1内から発見された組織 - 実験的に正常な状態で採取された可能性は低い。 |
| 1416-2-2 | 20██年██月██日 | 末節骨/男性、黒人アフリカ系、26歳 | 提供者には精神衛生上の問題があり、加重強姦で終身刑の裁量判決を受けている - Dクラス被験者はこの抽出物を投与された後、提供者の犯罪者等級と一致する非定型的行動を示すことが指摘されている。 |
| 1416-2-3 | 20██年██月██日 | 中節骨/男性、黒人系アフリカ人、26歳 | '' '' |
| 1416-2-4 | 20██年██月██日 | 基節骨/男性、黒人系アフリカ人、26歳 | '' '' |
| 1416-2-5 | 20██年██月██日 | 中節骨/男性、白人系イギリス人、55歳 | 被験者は複数の殺人により198█年██月██日に有罪判決を受けた。被験者から採取した1416-2サンプルの試験より、これは事実ではないことが指摘された。 |
| 1416-2-6 | 20██年██月██日 | 中節骨/男性、白人系イギリス人、55歳 | '' '' |
| 1416-2-7 | 20██年██月██日 | 23mgの生検/女性、パキスタン人、23歳 | 被験者は生検採取前にSCP-1416-2を投与されていた - この種類の抽出物は「入れ子構造の」経験を捕捉するのに有効であると判断されたが、しばしば見当識障害1や同一性混乱を誘発することもある。 |
| 1416-2-8 | 20██年██月██日 | 23mgの生検/雄、オランウータン、5歳 | この種の他のサンプルでは、ガンマ波活動を誘発する効力はないことが示されている。 |
| 1416-2-9 | 20██年██月██日 | 25mgの生検/男性、白人系イギリス人、28歳および25mgの生検/男性、パキスタン人、33歳 | この種の他の混合サンプルは体験の混乱および不完全性を引き起こすが、未だ限定的な価値は有していると思われる。 |
| 1416-2-10 | 20██年██月██日 | 17mgの生検/男性、白人系イギリス人、N/A | 死産児で、有効なサンプル - サリー州███████ ████病院からのドナー組織。この種のサンプルの注目すべき点として、はるかに長期間を体験するサンプルよりも、客観的に短期間のガンマ波活動を誘発しないことが挙げられる。 |
| 1416-2-11 | 20██年██月██日 | 基節骨/男性、コーカソイド系、50~60代 | 紀元前4,000年頃の保存された死体からのドナー組織。この種の他のサンプルは効力があることが証明されている。 |
| 1416-2-12 | 20██年██月██日 | 指/男性、白人と黒人の混血カリブ族、36歳 | 対象は要注意団体マーシャル・カーター&ダークの協力者である嫌疑があった。他にも2つの余剰サンプルがこの被験者から作成されたが、その後破棄された。 |
| 1416-2-13 | 20██年██月██日 | 25mgの生検/女性、中国人、27歳 | チェン下級研究員から提供された生検。以下のバーカー博士の声明文を参照。 |
| 1416-2-14 | 20██年██月██日 | 17mgの生検/████、█████ ███████、██ | ██-██の順に分類される。 |
インシデントレポート1416-████-1:
20██年██月██日、1416-2を摂取することによって変換された記憶の保持力および正確性をより十分に検証するために、リンダ・チェン下級研究員によって考案された実験手順がバーカー博士によって承認されました。この手順は、チェン研究員から提供されたパンチ生検2から複数の1416-2抽出物をし、それらをDクラス被験者に投与することを伴うものでした。
実験に際して、被験者が施設やその他の特別収容プロトコルに関する機密情報を取得する可能性を考慮に入れたリスク評価が提示されました。チェン下級研究員はEuclidやKeterクラス、あるいはミームオブジェクトとの関わりがなかった点が実験提案の承認に大きな役割を果たしたと考えられています。
元ベルマーシュ刑務所の収容者でD-3127は、チェン下級研究員の生検から生成された1416-2サンプルを投与され、著しく異常な反応を示しました。被験者は自分は実はチェン下級研究員であると主張し、以前にサンプルを投与した人物こそが現在D-3127になっていると強く確信していました。彼はSCP-1416が提供者と被験者の間で意識を転移させるという理論を展開しましたが、これはオブジェクトの使用方法に関する既存の理論に反しています。
セクター管理官はD-3127が妄想を抱いているか、あるいは意図的に財団スタッフを欺こうとしている可能性が高いが、意識転移が発生した可能性を排除するため、D-3127とチェン下級研究員の両方にプロトコル552-ヘップバーンを適用せざるを得ないと指示しました。最終的に、D-3127が高レベルの尋問を受けた際の作話症および回避の兆候が、同レベルの強迫下にあったチェン下級研究員には見られなかったため、意識転移は行われなかったと結論付けられました。
プロトコル終了後のチェン下級研究員に対し、6ヶ月間の有給休暇が許可されました。彼女の帰国後、医療部門スタッフは彼女が復職の準備ができているという証明を却下したため、彼女は財団に関する業務を辞することを選択しました。
私はDクラス被験者がこのような方法で施設のセキュリティを操作しようとする試みを予見できなかったこと、およびプロトコル552-ヘップバーンの一環として精神認識論的な尋問を受けた後にチェン下級研究員が被ったその後の精神学的問題について全責任を負います。残念ながら、インシデント1416-████-1の直後に行われたかもしれないSCP-1416-1の許可された、あるいは許可されていない使用についてコメントすることはできませんし、オブジェクトの消失を調査しているセキュリティスタッフを指揮系統に再度配属させなければなりません。- バーカー博士
補遺-1416-02:
ニールセン下級研究員による20██年██月██日時点の保安棟-Cアイテムの標準棚卸によると、SCP-1416-1が収容されていると記録されている収容ロッカーは実際には空であったことが判明しました。CCTVとアクセスログの調査および再点検が行われましたが、例外的な状況のため、このデータの多くは通常のセクターのセキュリティを超えたレベルとして分類されます。任意のスタッフが最後にオブジェクトを確認したポイントを再構築する試行がこの時点より行われており、これにはSCP-1416-2の実験を通して主観的に体験した生活に関する宣誓供述書の収集が含まれています。
元セクター25下級研究員であるリンダ・チェンは、連絡を受けた際、宣誓供述書の代わりに以下の声明文を提出することを選択しました。
私はこの件を公表したいです。もし私がそんなことをしてしまったとしたら、ハンマーを手に取り粉々に叩き壊したでしょう、皆さんの目の前で。それが唯一の方法だと思って間違いないです。私はこのことについて考える時間が大いにありました。それが存在する限り、あなたは自分が誰なのか確かではありません。あなたはあなたかもしれません。あるいは未来の自分の人生を体験している他人かもしれません。そして、あなたはこう疑問に思い始めるでしょう、どちらにせよ関係ないのでは?皆さんが分かるただ一つのことは、誰かが死ぬのを見たら、それはあなたではないということです。私はD-3127の遺体を彼らが部屋から運び出した後に見ました。それが私が、別の私のカップを飲んでいる彼でないと知る唯一の方法です。もっと悪いことに、誰かが彼を1杯を飲んで、彼が私を1杯を飲む体験をしています。お分かりですか?ティーポットの死を見るまで、分かることは何一つとしてないのです。



