SCP-1417-JP
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SCP-1417-JPの自宅で発見されたSCP-1417-JP-A

アイテム番号: SCP-1417-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1417-JPは遺体保管チャンバーに冷凍保存されています。遺体保管チャンバーとその保管庫にはスクラントン現実錨が備え付けられ、ヒューム値を基準値に保ってください。1か月に1度、一般的な遺体保管プロトコルに従って、腐敗や実験以外での損傷の確認とSCP-1417-JP-Aの出現が発生していないか確認を行ってください。SCP-1417-JP-Aは現在1丁のみが低危険度保管庫に収容されています。新たにSCP-1417-JPの実験を行う場合、担当者の許可を得る必要があります。

説明: SCP-1417-JPは限定的な現実改変能力を持つ日本人男性(享年13歳)の遺体です。SCP-1417-JPの特異性は自らの肉体が損傷した際にSCP-1417-JP-Aと呼ばれる実体を出現させることにあります。発見された経緯や後の調査からSCP-1417-JPの特異性は生前から有していたものと結論が出ています。
SCP-1417-JP-Aは███社から販売している玩具の火薬銃1に酷似した実体です。材質はプラスチックで構成されており、構造は市販されている火薬銃と一致しています。火薬をセットするシリンダー部分は溶接されたかのように固着しており、市販されているもののように開くことは出来ません。SCP-1417-JPの状態によりSCP-1417-JP-Aの出現する箇所は変わり、衣服などを着用した場合は衣服のポケットなどに出現し、衣服などを着用していない場合、SCP-1417-JPの右手のひらに出現します。SCP-1417-JP-Aは引き金を引くか、分解・または破壊すると瞬時に消失します。消失するのはSCP-1417-JP-Aの構成部品のみで、GPSの設置による消失先の特定には失敗しています。SCP-1417-JP-Aは引き金を引くことでシリンダー内の火薬が燃焼し、銃口から火花が飛び散ると同時に不可視の銃弾が銃口から発射されます。銃弾は物体に着弾し、静止した瞬間にSCP-1417-JP-A構成部品と同じように消失します2

██県███市における中学生殺害事件において、SCP-1417-JPは発見されました。事件は隅田█(当時13歳)の「クラスメイトが銃で人を撃った」という旨の通報により判明しました。通報内容を察知したエージェントから近隣サイトへ報告があり、状況を把握した財団が警察内外への情報規制を行い調査を開始しました。銃撃を受けた被害者はSCP-1417-JP(本名:園倉██)と谷野██(当時14歳)です。SCP-1417-JPは頭部を撃ち抜かれ即死、谷野██は太腿の大動脈を撃ちぬかれ失血死していました。遺体や現場からは銃弾が見つからなかったことや証言から犯行にはSCP-1417-JP-Aが使用されたと考えられています。加害者である枷井███(当時13歳)は所持している携帯電話のGPSから位置を特定され、市内の竹林で確保されました。SCP-1417-JPの住居の捜索では、自室の机の引き出しからSCP-1417-JP‐Aが17丁発見されました。被害者両名の死因に関してはカバーストーリー「階段からの転落死」が適用され、遺族と関係各所への記憶処理が行われました。遺族へは死因などの偽装を行った複製の遺体が引き渡されました。

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