SCP-1422-RU
評価: +3+x

CONFIDENTIAL
[アーカイブ化待ち]
要記憶/再現禁止
認可取消済


現実改変


情報災害性


ロジカルパラドックス


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Class:


活性条件: 特定要素の付加
SCP-1422-RU
活性条件: 特定要素の付加


SCP-1422-RU

クラス: Keter (元Thaumiel)

特別収容プロトコル: 財団の取り組みは、宇宙ステーションおよびデータ中継衛生の軌道角度を補正することにより、それらがSCP-1422-RU領域と重なることがないようにすることを主眼とします。当オブジェクトを使用することは、地球を取り巻く状況の如何によらず、また地球に何らかのハザード源が迫っている場合においても、固く禁じられています。

現在、有数の財団下部組織が、既知のSCP-1422-RU実例と知的生命体とが接触を図れるような手段を恒久的に無効化すべく、その方法を合同で模索しています。

説明: SCP-1422-RUはトーラス構造の異常空間で、これを形成する周の径は〜20mであり、外気圏域で地球の赤道を覆っています。類似の空間構造体は既知のMクラス1の諸惑星の周囲にも見られ、推定によればこれらは、当該諸惑星にとって不可分な一要素であって、ある特定の進化段階に達した知的生命体の自然形成に干渉してきたものとされています。

SCP-1422-RU圏内に存在する思考能力を有する実体は、トーラス構造の内側の円環内に存在する諸概念に対し、それら概念の種々のアスペクトをどのように知覚したかに基づいて影響を及ぼし得ます2。かかるプロセスが存在するため、「任意の物体、出来事、現象に関する情報が伝達された」という事実は、当該惑星上に激甚な現実改変をもたらすものであり、情報発信主体が伝達した思考に応じて概念 (コンセプト) が物理的に具現化することになります。かかる改変の強度および安定性は、伝達されたデータのサイズよりも、当該の思考能力を有する情報発信主体がSCP-1422-RU内に連続して滞在した時間の長さにより強く依存しています。そのため、コンセプチュアル・マニフェステーション・プロセス中に当該惑星がその公転系を一周し切ると、現実改変は不可逆的になり、かつ、知的種族の線形的歴史 (リニア・ヒストリー) に強固に定着するものと見られます。

コンセプチュアル・マニフェステーションに関わる空間の体積が比較的小さいことから、たとえ宇宙探査の段階にまで文明が発展し、当アノマリーとの必然的あるいは偶発的な接触があったとしても、長時間当該領域に滞在することはほぼ不可能であり、したがって、現実性に対する決定的に有意な影響が発生する可能性は最小限度に留められています。

当ドキュメントには “アーカイブ化待ち” タグが付与されています。

本件と関連する記事:

  • 2023年付 B.E.-1071: 回収されたデータ
  • クラッシュレポートSCP-2000 N9: あなたの干渉を必要としています

    • _

    05.23
    財団はSCP-1001-RU1の根源的なリスクが存在する概念的側面につき、それに追加または改変を行うことで同アイテムが呈する影響を抑制するための、SCP-1422-RUとの接触に関する指針の立案に着手しました。
    これに成功した場合、策定されたプロトコルは、既に開始してしまったKクラス事象を発見した際に、これを未然回避または遅延させるという用途にピンポイントで適用できることにもなり得ます。

    第一次コントロールド・コンセプチュアル・マニフェステーション用の情報発信主体を乗せたカプセルの発射軌道を計算したのち、財団はFoundation B.E.-1071タイプの宇宙船の残骸を発見しました。そこから採取された部品のシリアルナンバーは、既存のモデルとは一致していませんでした。

    地球の諸軌道上の宇宙塵にみられる█████████と呼ばれる斑入物をスキャニングすることで、当該船舶に搭載されていたコンピュータおよび直近の航行ログの大部分の復旧が可能となりました。目標地点を除くすべてのデータは自動的に暗号化されていました。抽出された座標に向けて、財団により、知的文明とのコンタクトを求めるための標準的な要請書が発信されました。

    シグナル受信にかかると予想される時間は〜8ヶ月です。これに鑑み、第一次コントロールド・コンセプチュアル・マニフェステーションを2年延期することが決議されました。

    07.24
    Earth-4側の財団から応答がありました。この応答には、前述の船舶に搭載されていたコンピュータの航行ログの暗号化を解除するためのキーが含まれていました。受信日から判断して、財団は2028年に3展開中の█K-シナリオから文明を救助する目的で、植民プログラムの緊急発動を余儀なくされたものと思われます。まずThaumiel-複合体が複数発射されました。その後、残された少数の標準型輸送船に乗船し、専門人員が出航することになるはずでした。

    SCP-1422-RU空間において発見された宇宙船は出航に際して破損しており、そのため地球の外気圏域を突破することができませんでした。以下に掲載するログは、ブライト/ザーションヒト科製造機 (BZHR) オペレーターであるユーリー・パーリ (Юлий Пари) 博士による、当該の破損を経て唯一保存されていた音声日誌の断片です。

    あなたが閲覧しているこのログには、ユーリー・パーリのコンセプチュアル・マニフェステーション・プロセスにまつわる記録が含まれています。

    2023年以降のB.E.-1071に関する完全なデータファイルを閲覧されたい場合、目録管理者名義でこのドキュメントを開いてください。

    覚書: 記録のうち破損している箇所は “[…]” で示されています。コンセプチュアル・マニフェステーションの最中であると考えられる期間において、ユーリー・パーリ博士は発語を継続していましたが、それはありふれたモチーフを際限なく口ずさみ続けているようでもあり、連続的で順序立った計算をしているようでもあり、あるいは自分自身と “言葉遊び” をしているようでもありました4


    [ログ開始]

    こちらユーリー・トーマス・パーリ、私は…… 私は博士でありBZHRのオペレーターでもある。そして私は父親だ。これ以外のことといえば、地球上に広がっているあの世界終焉だけが、私にとってただ一つの意味ある事物だ。それは今この時も、絶え間なくすべてを破壊している    人々が意味づけしうる、すべてをだ    そのせいで現実性の残り滓さえ砕け散りつつあり、そこにあった意味と意味との結合も破綻しつつある。今は…… 私たち、博士たちでもあり、父親たちでもあり、従業員たちでもある私たちは、今はまだ出来事と出来事とのつながりを保ち、作ることができる    私たちは走った、逃げ出した、なぜならそれは緩慢であったから。私と同じ、あの命たちは、他の者たちを他のいくつかの地球で再生するのだ。

    [沈黙]

    もし私がここに長居するなら、考えることなどすべきでない、パニックになるのは得策ではない。私に似たいくつもの存在が、あそこでは、はるか下方ではまだ生き永らえている    それはつまり私には彼らについて考えることはできないということだ。生存できた者たちを私が台無しにしてしまうかもしれないのだ。

    […]

    ついに言葉が消えなくなった! 私は自分の記録装置を何度も何度も起動しているから、その中に何があるのかも全部わかっている。地球上の知識を飲み込んでいるあの存在は、そこまではその食指を伸ばしていないか、あるいは静止している。静止しているのだ! 私は父親だ、私は博士だ [激しい溜息]、それがこの私と、あの、私に似た命たちに相応しい定義だ。

    […]

    なぜかわからないが、私自身はまだ私でいられている    もうとっくに2週間以上が経ったというのに。体内の器官も動いている    だが焼きたてのクロワッサンを思ってみても、それら内臓が反応を返すことはない。透明な壁越しに見える地球はまるでひとつの目のようだ    それは私の顔面にも2つ付いている。私に似たあの命たちには、生命活動に必要なあらゆるものが2つ1組で付いている。私は2つ1組の父親だ、2つ1組は私にも付いている。意味と意味との結合を作るにも、2つ1組というものが必要だ。地球には2つ1組というものがない    それが2つ1組というものを破壊してしまったら、どうなってしまうのだろう?

    […]

    青いひとつの目    それはかつて私を見ていたが、今は視線を移し、今はどこか別の方向を見ている目。私も視線を移した、それに気づいた背中が私に話しかけ始めた。あの頃私はこの手でそれを黙らせようとしていたが、しかし今、私は数え上げようとしている    その背中に、2つ1組がいくつあるのかを。

    […]

    私というものが何者であるのか余すことなく記録しなければならない、なぜなら私は普通で正常だから。私と同じ、あの命たちは、他の者たちを他のいくつかの地球で再生しなければならない。今、私に残されたのは私たちの地球だけ    その現状は私にはわからない、しかしそれでもあの星はまだ青い    私と同じ、あの命たちは、あそこで生きていくことができる。私のミッションは、適切な定義を見つけること。私にはそれができる、なぜなら私は博士だから。

    […]

    私は柔らかく、私の中には固いものがある。柔らかいものは固いものから区別されていて、私は固いものを自分の前に、2つ1組で配置している。柔らかいものはいくつもの不透明な壁のように香りを放っている。

    […]

    ひとつの目が再び私の方を見ている。私もそちらを見返すだろう、だが自分自身を見つめることはやめないだろう。

    […]

    無くしてしまった    私が終わっていく場所を。そしていくつもの壁が始まりだした [ひたひたとした足音]。パニックに陥らないようにするのが精一杯だ、言葉の力で境界を探している。

    […]

    見つけた [軋み音]。もう二度と無くさない。

    […]

    目。私は疲れてしまった、だが目が見ている限り、私も見続けるのだ。

    […]

    私は今もなお私に他ならない。

    […]

    私は今もなお私に他ならない。

    […]

    私は今もなお私に他ならない。

    […]

    私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。私は今もなお私に他ならない。

    [2920時間、はっきりとした呼吸音が聞こえない中で「私は今もなお私に他ならない」というフレーズが記録され続ける]

    [5840時間、記録からは、おそらく宇宙船の外壁にあたる宇宙塵によるものと思われるコツンコツンという打音が稀に聞き取れるのみである]

    目が覚めた。私はもう私ではない。

    [記録終了]


    発見された宇宙船の部品の大半にはユーリー・パーリ由来の生体物質が存在していたにもかかわらず、彼の遺体片は最後まで見つかることはありませんでした。


    リストに戻る。


      • _

      財団の資産は今現在においては、ヒトとSCP-1422-RUとの意図的かつ長期的なコンタクトを確実に実行不可能するために投入されています。しかしコンセプチュアル・マニフェステーションを (意図的であるかどうかは問わず) 実行してきた知性が、この先の未来においても “安定” 的であるかは保証できません。したがって将来的には、SCP-1422-RUはNeutralizeされるべきでしょう。





和訳注


ライセンス / 引用


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