以下はSCP-1425が出版された2005年4月22日から公式にイベント1425の終了が宣言された2005年5月11日までに発生した出来事です。
第1日(4/22 月曜日): SCP-1425の第二版が3ヶ所で同時に完成しました。テキサス州[編集済み]にある[編集済み]出版の主印刷所、それよりも小さいメイン州[編集済み]の印刷所、第三支部であるイングランド、[編集済み]の印刷所です。最初の二つの印刷所からはアメリカ全土の書店へと、第三の印刷所からは英国諸島へSCP-1425は出荷されました。回収された文書によると、初版は第五教会のメンバーやその家族へと個人的に譲渡されました。
第8日(4/29 月曜日): テレビ司会者████████ ███████(オペレーション・スターゲイザー・プロトコル(Operation Stargazer protocol)により姓名は保留中)の昼のトークショー“████████”の毎月のコーナー"読書サークル"スペシャルが放送されました。このエピソードの全てがSCP-1425の宣伝に充てられました。司会者は、星のシグナルは「(彼女の)世界を揺さぶ」り「あなたはほとんど瞬間的に変化を感じるだろう」と主張しました。31分時点でゲスト(ヒュー・ローリー)は司会者の成功は本のアドバイスのおかげなのかと冗談を言います。彼は「誰もあなたを嫌わないといいね」と付け加えました。司会者が「クソ(Fuck)、例の穴を見つけちゃったわ」と返す四秒前に手の中のSCP-1425を見ていました。このくだりは西海岸に放送された録画分では無音にされましたが、生放送では無検閲であるように見えます。テレビにおける卑語について多くの論争が巻き起こりました。次週のSCP-1425の売上は50倍に跳ね上がりました。
第12日(5/3 金曜日): 精神病の報告がアメリカ合衆国南西部において増加を始めます。カリフォルニア州オーハイにて、ボイヤー(Boyar)一家(45歳の父、50歳の母、24歳の娘)が、異言、暴力、妄想的振る舞いの三つを同時に発症したことでオーハイ精神病院に収容されました。この三人は家から数マイル離れた路地で、大声で周囲の環境について話し合っていました。目撃者の証言によると、「私はこれ以上建物がまっすぐ並ばないほうが好きだな」、「私がうまく出来るようになったら、必要な時にあなたの舌を縫いつけてやるのに」という発言を立ち聞きしたそうです。通行人がボイヤー一家に近づくと、母親が「これじゃ外に出ていないみたい」と発言し、父親がポケットナイフで通行人に襲いかかりました。地方警察機構が通報を受け警官が到着した時、24歳の娘は、目撃者の証言によると「意味不明な叫び」(SCP-1425の第10章にかかれていた文章に類似したものだと推測)を通行人に対して発しており、父と母は通行人を拘束していたそうです。通行人は彼らの発言を繰り返すよう強要されていました。通行人が句読点を誤ると、父親が彼の顔面に長い四本の切り傷を刻み、正方形を描いていました。三人は逮捕され、通行人は打撲症とひどい創傷の治療のために病院へ搬送されました。
第13日(5/4 土曜日): 財団のエージェントは、ボイヤー一家の事件を調査した結果、彼らの爆発的な行動と星のシグナルというタイトルの本に潜在的な関連性があると判断しました。ボイヤー一家のコピーだけではなく、地域の書店に陳列されていたものも実験のため没収されました。
二週間にわたって星のシグナルが市場に流通していたにもかかわらず、批判的な書評やその他の分析的報告が新聞、テレビに載ることがなく、およそ80%のネット上の書評もウェブサイトの管理者によって削除されたという点に研究者は注目しています。SCP-1425の精神変容作用の一部により、出版物による公の場での議論は妨害されたこと、同様に有名人による推奨も、後に第五教会による故意の行為だと判断されています。
第14日(5/5 日曜日): 財団の研究者達の研究により、星のシグナルと最近の精神病院への入院と不合理な行動による逮捕の増加が関連していることが証明されました。ほとんどすべての影響を受けたことによる症候群は非暴力的なものでした。しかし、全ての特定されたケースで、異様で妄想的な声明と解読不能で子音の多い言語を話す共通のパターンが含まれています。徹底的な分析の後に、星のシグナルは異常な認知災害であると分類され、SCP-1425に指定されました。研究者たちにより、以下の警告がサイト管理者に行われました。第一の警告は、星のシグナルがSCP指定を受けたことにより、財団は極めて大きな封じ込め違反を経験しつつあるということです。
第二の警告は、第19日 (5/10 金曜日)に症状の突出が起こると研究者たちは予測したということです。この予測は、以下の根拠から成り立ちます。テレビ番組[編集済み]の"読書サークル"の放送によれば、SCP-1425は厳格な読み方(月曜日に読み始め、二週間もの間、平日は毎日一章ずつ読み進めなくてはならない)が要求されます。異常現象の発現はSCP-1425の全ての文章を対象者が読み終えた時に起こるとするのならば、放送が行われた4/29 月曜日に本を購入し読みはじめた読者が、5/10 金曜日にプログラムを完了することになるということです。
第15日(5/6 月曜日): 収容サイト40に属する財団の研究者、O5司令部の指揮下にあるエージェント、それに加え財団の小部門であるCMA(Communication Moderation Agency,報道調整局)、EID([編集済み])は可能な限り多くのSCP-1425の実例を回収し、収容し、破壊するプロセスの配置を行いました。この計画は、へびつかい座プロトコルと指定されました。処置は即座に実行に移されました。以下がその処置です。
- [編集済み]出版は第五教会のフロント企業であると判断し、制圧されました。テキサス州、メイン州、イングランド(England)の印刷所にMTFシータ-11"Wranglers(論争者)"、MTFガンマ-4"Money Lenders(消費者金融)"、MTFラムダ-21"Cave-dweller(洞窟の住人)"が派遣されました。全ての機動部隊は武装抵抗を受け、交戦状態に入るも、機動部隊に殉職者は出ませんでした。SCP-1425の出版は終了しました。カリフォルニア州[編集済み]の出版社の本社は、MTFファイ-1"Hostile Takeover(敵対的買収)"によって徴発されます。
- 国際的なリコールが発せられました。以下は、EID諜報部による作戦行動です。まず、出版社から、第11章が落丁していること、そして第10章には多数の誤植があるとのプレスリリースを発表しました。購入者は星のシグナルを返本することで25ドルのインセンティブが支払われます。アメリカおよびイギリスの書店はSCP-1425の回収に応じました。以上が功を奏したため、財団のエージェントによって星のシグナルを報道管制(Blackout)せずに済みました。
- CMAは、SCP-1425に関連する異常が発生していないかどうか、全ての全国放送(特にネットワークテレビ)をモニターします。いかなる異常も、機密扱いの手段によって削除されることになっています。
- [以降の行動は編集済み]
さらに、最初の放送である昼のトークショー“████████”(この番組がSCP-1425の更なる販売促進につながった)がへびつかい座プロトコルにより差し止められました。テレビ司会者████████ ███████がベック(Beck)というミュージシャンをインタビューします。18分時点で以下のインシデントが発生しました。
████████: 私は、あなたが非常にスピリチュアルな方であると聞いています。このことがあなたの仕事に影響していますか?
ベック: ああ、むしろ影響を受けてないといけない。アレは全てに影響を与えるんだ。私がそれを地面に押さえつけようとしてもね。"そうしようと試みる"っていうのが重点なんだ。[笑って] なぜそうしなきゃいけないのかというと……そうだな、それは"教えにを実践する"という精神性と呼んでもいい。君たちには絶対にできないだろうな。アレは―
████████: [画面外でゲストをさえぎって] 何か断言するなんてことが私たちに出来るでしょうか? [カメラアングルが████████の顔のアップに切り替わる。司会者は視聴者を直接見つめている] 落ち着いて下さい。いい気分になって、深呼吸をして。その男が言ったことを思い出せ。三つ目で星が消えるかも。でも五つ目で世界が死ぬ。ウジを産み付けられた虫のように。 [ゲストに向き直って] 何の話でしたっけ?
ベック: よくわからないけど……ああ、思い出した。君は有名人と話をしてたんだ。
████████: そうでしたね。私が聞きたかったのは、あなたもご存知のように████████ █████ が最近亡くなられましたよね。 [観客が悲しげに溜息をつく] これはあなたに影響を与えましたか?
ベック: 言うまでもないことだよ。僕たちはずっと一緒だと思ってる。 [観客の喝采]
ネット局は財団の接触を受け、公式声明として████████が「過労であるということ」を発表し、その回は録画されない事になりました。████████を一箇所に引き止めておくことは出来ませんでした。
第16日(5/7 火曜日): 12日目以来、ボイヤー一家のそれに類似した振る舞いが数ダース公式に報告されました。その不可解な精神病はテレビ、インターネット、新聞や一般市民に"オーハイ症候群"と呼ばれるようになりました。オーハイ症候群患者に対する実験の結果、クラスB記憶処理を適切に行うことが効果的であると証明しました。
以下は、へびつかい座プロトコルによって差し止められた内容です。
24時間ニュースネットワーク、███で、評論家████████ ██████と下院議員[編集済み]のインタビューが行われました。インタビューの内容は決して実際には起こらなかった事件が話題になっていました。例えば、議員は1921年のインドの革命について、「ボストン虐殺よりも短いが、その十倍の血が流れた」と言及しています。以下はインタビューの終了までの写しです。
インタビュアー: 御存知の通り、もし何かが起こらなかったと十分強く願えば、そのことが実際には起こらなかったと信じている人々が世の中にはいます。
下院議員: そして、彼らは正しい。あなたもご存知のようにね。
インタビュアー: その量についての問題ですよ。わかってるでしょう? 彼らはそこまで強く願う必要はない。それには大量のカモ(sucker)が必要です。
下院議員: それは両方に言えることですよ。私のアシスタントたちはガンジーが公開自殺したかどうか私に教えることが出来ないということに気づきました。彼らは本当に思い出せないのです。これはひどい教育が行われているというような問題ではありません。大学時代は完全に当時何が起きたのかわかっていたのだから。
インタビュアー: 彼らに機械小妖精(machine elves)について尋ねてみて下さい。どれだけたくさんの名前をつけたやら。
下院議員: そこですか? いえ、彼らも自分たちの両親を殺したDeroという名前は付けられないでしょう。
インタビュアー: [笑い] ねえ、なぜあなたの首相をまだ食べさせていないんですか?
下院議員: 一週間ください。 [笑い] まあ、金曜日までには食べさせておきますよ。
インタビュアー: あなたと会うのはいつだって素晴らしいですね。もし来週外側に居られるのだったら、また戻ってきてくださいね。
下院議員: [笑い] ありがとう。お言葉に甘えさせていただきます。
インタビュアー: とにかく、戻りましょう‥‥ █████? [インタビュアーの副司会が目に見えて不快そうにしている] 予定通りだよな?
第17日(5/8 水曜日): リコールは順調に進行しました。およそ200,000冊のSCP-1425が没収され焼却処分されました。さらに、星のシグナルの複製が国内のテロリスト集団のテロ攻撃によりリシンにより汚染されているという発表を行いました。
様々なオーハイ症候群の対象者が財団によって集められ、管理された一連のクラスB記憶処理が処方されました。症状が急激に低下した対象者は精神病院へと戻されました。財団は、CDCとNHSに対して、病気が寄生生物に寄るものだと表現した部分的に偽造されたプレゼンテーションを行い、オーハイ症候群による被害を受けた患者を治療する許可をCDCとNHSから受けました。いくつかの国際的なケースが報告されていますが、これらはあまりにまばらであったため、追跡は困難です。
以下はへびつかい座プロトコルにより差し止められた放送です。これは、ノースカロライナの公共放送の子供向け番組「ペッピーの裏庭」です。司会の、うさぎの扮装をしたペッピーと呼ばれる男性が、セットのなかに半円形に座った子どもたちと話しています。
ペッピー: みんな!次のお客さんを知ったらきっと驚くよ。知ってることを何でも教えてくれるピエロと、何でも出してくれるお皿だ! こんなお客さんを嫌いな人なんていないよね!
プロデューサー: [画面外] 今日はゲストなんていないんだよ、ペッピー。
ペッピー: [プロデューサーの方を見て] それなら僕らは何をするんだい?
プロデューサー: 今回は工作の回だよ。
ペッピー: ほんとかい? ごめんね、ちょっと気が散っちゃった。みんな!こっちを見て! これから寝転がってる人からろうそくを作る方法を教えるよ!
プロデューサー: <判別不能>
ペッピー: 僕は何を持ってるかな? 何も持ってないよね! そんなに固くならないで!
プロデューサー: カット!
第18日(5/9 木曜日): SCP-1425の没収率が下がり始めました。読み続けている読者のほとんどがSCP-1425の提案の影響下に有り、彼らには文書を放棄する意志はありませんでした。アメリカの沿岸全域の大都市やブリテン島の都市と同様に、合衆国南部の財団施設近辺の町、"南部第五信徒"として知られる分派の根付いた町では、防護服を身にまとったエージェントたちが戸別に訪れました。これには、星のシグナルがリシン粉末によって汚染されているというカバーストーリーが用いられました。占拠された家に住んでいた対象者で、SCP-1425の影響を適度に受け、エージェントに抵抗した者は僅かな割合でした。彼らには物理的な強制力を伴うSCP-1425の没収作業が行われました。アメリカでは、第18日から第19日の個人介入作戦の間に、SCP-1425の影響を受けて、へびつかい座プロトコルの継続を妨害したことを理由に9人の対象者が処分されました。英国で起きた同様の事象は4件だけです。ブリテン島では第五教会の影響力はより少ないため、SCP-1425はほぼ完全に根絶されたものと考えられています。
以下の事象は合衆国政府によりすみやかに隠蔽されました。
三人の上院議員 [姓名編集済み] がジョージ・W・ブッシュ大統領をFBIへ通報しようとしました。公式記録によると、その上院議員(the legislative officials)は、ブッシュ大統領は「ひと月前に処刑され」ているため「詐称者」であると主張しました。その上院議員は、テレビで処刑が生中継されるのを「確かに撮った」と示唆します。彼ら三人の主張は一致していて、中継された処刑はコメディアンのダナ・カーヴィ司会で執り行われ、「彼(ブッシュ?)の指を彼に無理やり食べさせたのがツカミのネタ(opening sketch)だったはずだ」と主張しています。
以下はへびつかい座プロトコルによって差し止められた放送です。5/9の有名タレント番組、「アメリカン・アイドル」の放送は完全に削除されました。約十分間のCMと予備説明の後、司会のライアン・シークレストが最初のアイドル候補を紹介した所で止まりました。以下がその写しです。
シークレスト: さあ、残念な本題に入りましょう。 みなさんは覚えているはずです。先週の一位の歌手、彼が彼のスタイルであの歌――ポーラ[審判員のポーラ・アブドゥル]、泣いてるのかい?
アブドゥル: [その審査員は手で顔を覆っている。彼女の声は震えている]病気かもしれない。
シークレスト: レディース・アンド・ジェントルメン。ポーラにとってはずいぶん長い一週間だったみたいですね。[観客の笑い声] 何か問題が起きたと思ってるのかな?
アブドゥル: 私は……あなたは行かなくちゃいけないと……いえ、番組を続けなくちゃいけないわ。
コーウェル: [サイモン・コーウェル。この番組の別の審査員。ポーラの左に座っている] いやいや、私たちはこの事について聞きたいね。
アブドゥル: 私は……それが起きてると思うの。
シークレスト: ポーラが私たちを見ることができない今こそ、私はみなさんにこの事をお知らせしたい。彼女の幻視は一匹の猫のように屠殺されている世界によって隠されている。それはその生肉が冷めるのを待ちたくないが故に、生きた空洞が吸い込む胃袋のように地球に空く。生きたまま火葬されたかのように彼らの歯は溶ける。[司会はカメラの方を見る] 来てくれジム、彼女の痛みを撮るんだ。私達には後々のためにそれが必要になるだろう。[観客の多くが笑う]
[ポーラ・アブドゥルは痙攣しているかのような動きで首を後ろに捻ると体をおこす。彼女の口は大きく開かれ、黒く濃い煙が前へ吹き出し始める]
シークレスト: そして君も行くんだ、ランディ。[言及されているのは左にいる三人目のパネリスト、ランディ・ジャクソン] 深呼吸をして。君は地獄で彼女と一緒になることができる。
ジャクソン: そういうクソは自分の家ですることにするよ。ライアン(シークレスト)、マスクを外すんだ。もう今は私達でさえ放送に乗ってはいないよ。
シークレスト: これかい?[司会者は自分の頬を左手で引っ張る] これは本物だよ。奴らがこれを外そうとするなら切り取らなきゃいけないだろうね。君はあの言葉で生きているんだろ。違うか?
ジャクソン: 私はその言葉で生きているよ。
[この後、司会も審判員も観客も全員が二分間沈黙する。その後、シークレスト、コーウェル、ジャクソンはポーラを模倣して、スタジオ内に彼らの口から煙を吹き上げる。この時点では観客は音声で判別できるような反応は示さない。この後、カメラは審判員たちを映し続け、時折恐怖で凍りついたりすすり泣いていたりする観客のクロースアップが散発的に見られる。これはこの回の終了まで続いた]
第19日(5/10 金曜日): へびつかい座プロトコルを執行する努力は頂点を迎えます。オーハイ症候群の行動予測もここで天頂へと達します。財団のパトロールで文書で概説された「煙を追いかける」オーハイ症候群患者(ドキュメント 1425-A参照)が路上でも見られるようになりました。この事件は食物性寄生虫に因るものだと報道されました。そして、個人は財団が記憶処理治療を行う地元の病院へと、個々人で報告するよう命令されました。合衆国でで400人、ブリテン島で300人がクラスB記憶処理を受けました。注意:このブリテン島での数字は2005年5/10以前の努力が事前に考えられていたよりも効果的でなかったことを意味します。更なる疑問点を書くことは推奨されます。
以下は、へびつかい座プロトコルによって差し止められた放送です。昼のトークショー“████████”を、司会の████████ ███████は、この回を司会者だけで撮影しました。スタジオは暗く、明らかに観客が存在しません。司会者は、照明のために灯されたろうそくを持っています。二つのカメラが使われていますが、未知の方法でそれらは運用されています。一つのカメラは███████を撮るよう彼女の向かいの席にセットされ、もう一つは彼女の直接目の前にあります。
███████は視聴者に挨拶をします。彼女の顔は下から蝋燭の灯に照らされています。彼女の顔は紅潮して化粧が落ち、彼女が直前まで泣いていたことを示しています。彼女が単調な声で説明を始めると、スタジオの明かりが落ちます。彼女が「ここにあるものを見たくない」ため、これは彼女の望んだ行為です。彼女は、彼女がデイヴ・シャペル(Dave Chappelle)だと主張する人物にインタビューを始めます。しかし、彼は見えず、彼が座っていると主張される椅子もありません。さらに、彼女の質問にはいかなる音声による返答も聞き取ることができません。彼女は返答を聞いたかのように反応しますが、時々、急に笑い始めたり涙を拭ったりして反応を中断することがあります。話題は平凡なもの(コント(sketch)シリーズ、シャペルズ・ショウの最新シリーズについて)からより異常な話題、例えばSCP-1425に書かれている天体現象や[削除済み]まで多岐にわたります。20分時点で、███████は直接カメラに向かって話し始めますが、黒い手袋を着けた手に後ろから口を抑えつけられて発言が遮られます。抑えられた悲鳴が司会者から発せられると、彼女は座っていた座席から後ろへと引きずられ、蝋燭の灯は画面外から消されました。███████の生放送していたこの番組が実際に起こっていると考えた財団のエージェントがスタジオに到着したのはこの事件から6分後でした。スタジオは完全に空であり、いかなる直前の活動の痕跡も見つかりませんでした。
第20日(5/11 土曜日)以降: 第五教会の手に直接握られているものを除いて、██以下のSCP-1425が社会に存在していると考えられます。その翌週までに、200人以上のオーハイ症候群の患者が回復し、解放されました。そして、24名の有名人たちが、このSCP-1425事件の最中の奇行について謝罪を申し出ました。注意して欲しいのは、テレビ放送された事件に巻き込まれた全ての個人が、事件の最中の記憶が無いと主張していることです。これにはスタッフや観客も含まれます。オーハイ症候群として扱われた対象者の継続監視は、外見に表れる長期的な影響が無いことを示しています。へびつかい座プロトコルは最終段階に入りました。第一段階は、SCP-1425関連事象の国際的な監視の継続と[編集済み]を含みます。それ以降、一つの放送だけがプロトコルにより差し止められました。それは、英国の(British)有名人ニュース番組が放送した場面で、ヘンリー皇太子[データ削除]は5/10の放送と一致しました。第二段階はシステマチックな星のシグナル、オーハイ症候群、そして全ての関連する事象を公的記録及び正史から排除することからなります。SCP-1425に関連する全てのフィルム、印刷物、記録が根絶されました。記録処理プログラム1425-LETHEが[データ削除]。財団の目的に対する脅威の一つとして第五教会を無力化するための手段が計画段階に入っています。この作戦は後にオペレーション・スターゲイザーとして指定されることとなっています。(オペレーション・スターゲイザー文書を参照)