アイテム番号: SCP-1428
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1428-1は現在エリア-108に収容されており、1.5m×2m×1.5mの焼却設備の中のタングステン製の檻にいます。設備の壁は3枚の層で造られています:内側の層は厚さ30cmの耐火性のコンクリート、間の層は厚さ15cmの鉛、外側の層は厚さ10cmのコンクリートから成ります。
SCP-1428-1は一日3回(午前0時0分、午前8時0分、午後4時0分)、30分間にわたり摂氏400℃の温度で焼却されることになっています。どのような状況下でも収容室への侵入及びSCP-1428-1に直接物理的接触をしてはいけません。設備の修理、移動は遠隔操作の無人機によって行われます。
部屋にはSCP-1428-1の受動状態を検知する線量計が備えられています;発生した場合、予備処置扶桑-Aが実行されます。
SCP-1428-2は異常活動のため監視を維持し、現場は電気フェンスで囲まれることになっています。現場への接近または侵入を試みる一般人は拘留し、尋問し、クラス-A記憶処置が施されます。像の3本目の腕が動くまたは再生した場合、職員は報告することになっています。5人以上のD-クラス職員を現場に待機させ、予備処置扶桑-Aの実行に備えます。
説明: SCP-1428-1は外見上はハシブトガラス (Corvus macrorhynchos) に似た生物です。三つ足で生殖器または肛門がありません。活性状態に入るまで3番目の足は体に押し込まれています。食事、睡眠、呼吸が必要なく、年も取らず、高温1及び放射線への長期露出による身体的有害作用から害を受けません。SCP-1428-1とのコミュニケーションは観察されず、知性は不明です。
SCP-1428-1は3つの状態を持っています:不活性、受動、活性。
- 不活性では上述以外にその他異常は示されません。
- 受動状態は強さを変化させるガンマ線の放射により特徴付けられます。時間に対する放射線量にはっきりとした一貫性はなく、通常5から90W/m2ですが、時折150W/m2に達することもあります。運動量は1から1.5MeVです。
- 活性状態の間、SCP-1428-1は強さが指数関数的に増加するガンマ線バーストと相まって、太陽コロナと一致するプラズマと熱エネルギーを生成します(運動量20MeVの放射線量340W/m2が記録されました)。活性状態の熱効果はほんの一瞬しか持続せず、SCP-1428-1のすぐ傍に限定されますが、放出の純粋な規模は常に壊滅的な被害を齎します。
活性状態を受け、SCP-1428-1は太陽放射に似た極光性の帯を放射します。この帯には観察した人間に対して衝動的な影響を誘発させ、オーロラの起点に接近させようとします。影響を受けた対象は外刺激に対して完全に無反応になり、オーロラに近づく以外の行動をしません。活性状態が終わっても帯はおよそ丸一日残ります。
SCP-1428-1は受動状態から活性状態を循環させますが、不活性から直接活性に変化することはありません(攻撃を受けない限り)。活性状態は約2~3ヶ月に1度発生します。それぞれの活性状態での強さと直近の不活性状態の長さには直接の関係があります。更にSCP-1428-1の循環は不活性になっても元に戻りません:2~3ヶ月不活性だったあとに受動になると、即座に活性状態に入る可能性があります。
SCP-1428-1が受動状態の間、3ヶ月(中央値)に一度活性状態に入ります。外部から摂氏約400度以上の燃焼に曝された場合、不活性状態に戻ります。SCP-1428-1と物理的接触が出来る間、物理的損害(焼却以外)の試みは活性状態に入る結果となります。
SCP-1428-2はSCP-1428-1が発見された現場の北北西██kmの中国███████に位置する寺院及び廟です。現場はほぼ████土木工学で造られており、地域に一貫性のない宗教的文書と図解が含まれています。最大の矛盾は人間の生贄儀式と、[編集済]で知られる実体の存在です。この実体は3本腕の人型で、現場の至るところにある多くの図解の中で表現されています。図解の殆どは実体の肩に乗せられるSCP-1428-1の様を表現しています。
0.5m×1.5m×0.5mの[編集済]の翡翠の像が現場の中心にあり、実体はそれぞれの手に像を1つ持っています:地球、太陽、一部が焼けた2[データ削除済]。これは翡翠ではなく本物で、最低[編集済]年経過しているにもかかわらず腐敗の徴候を示しません。更に、生物学的には死亡していますが、摂氏30℃の温度を発し、僅かな運動が確認されました。時折、視界に入り話すように口を開いた個人に対して凝視します。
回収した複数の文書と僅かな実験の解析後、SCP-1428-2への人間の生贄がSCP-1428-1の次の活性状態の強さを減らすことが確認されました。生贄をすると、[データ削除済]は静かに笑うような身振りを始め、火傷箇所は手順によって殺された数の比率で再生します。
補遺[1428-001]: 予備処置扶桑-A:SCP-1428-1焼却の強さは摂氏800℃まで増加されます。SCP-1428-1が30秒以内に不活性状態に戻らなければ、SCP-1428-2に収容されているD-クラス職員一人をSCP-1428-2への生贄とします。必要に応じて、後続の職員を生贄とします。
補遺[1428-002]: [編集済]、像の3本目の腕は自発的に方向を変え、およそエリア-108の方向に固定されました。事案以降位置の移動はなく、それ以外の異常も報告されませんでした。