実験1430-01
対象: W██████博士
期間: 20分
結果: W██████博士は霊長類神経学およびミーム理論について簡単に説明したが、これは彼女が大学在学中における卒業論文のテーマであった。研究者からの要請によりSCP-1430を進んで手放したが、「7年前にこのような自信を持っていたかった」とコメントしている。
実験1430-02
対象: Y████博士
期間: 45分
結果: 対象はSCP財団での在職期間とSCP-███、███、████および███の研究の詳細を含め、どのようにしてそれを獲得したのかを説明するのに時間を費やした。45分経過後、研究員からSCP-1430を下に置くよう求められた際、対象は最初に抵抗し、「どのように自分が[編集済]したかさえ分からなかった」と主張したが、繰り返しの口頭命令の後に手放した。その後、対象は機密情報を公然と際限なく議論したことに著しく苦痛を表明した。テープは破棄され、実験を見た必要なセキュリティクリアランス以下の人物にはAクラス記憶処理が施された。Y████博士は懲戒されなかった。
実験1430-05
対象: エージェント・H██████
期間: 2時間47分
追加情報: エージェント・H██████は基準外の手続きでSCP財団に紹介された。出自により、彼は9歳以上の正式な教育を受けたことがない。
結果: エージェント・H██████は戦闘演習と訓練の知識だけでなく、非常に不利な戦闘中の状況で生き残った経験について長時間発話した。1時間42分後、対象はメソジスト教会についての知識、それが彼の生存にどのように関係しているかに触れ、それを観察している研究員を勧誘した。2時間半後には、メソジスト教会の話が対象の唯一の話題になった。SCP-1430を下に置くよう求められた際も対象は無反応のままで、何度も指示を受けた後も発話を続けた。セキュリティチームは対象を実験チャンバーから強制的に退出させるよう指示した。対象は把持していたオブジェクトを取り上げられることに対して積極的かつ暴力的に抵抗し、4名の男性グループと戦闘したにもかかわらず発話を続けた。対象者がオブジェクトとの接触を止めるとすぐに(手首を殴られた結果として)、彼はそれまでの口論を覚えていないと主張し、自らの状況にかなりの混乱を表明した。エージェント・H██████は後に自分はメソジスト教会とは何の関係もなく、実際にはロシア正教で厳格に育てられたことを明らかにした。
実験1430-09
対象: D-25102
期間: 1時間
追加情報: 対象のD-25102は口腔癌の拡大を防ぐために11年前に舌と声帯を外科的に切除した結果、完全に話すことができない状態である。
結果: D-25102は予想されていた手話(彼が進んで使用する言語)を使用しようとしないが、その代わりに唇で言葉を口にし始め、口の中の筋肉および喉頭に残っている筋肉を屈曲させた。対象は中止を命じられる前に、1時間継続させた。対象はSCP-1430を解放した後に大きな動揺を表明し、対象は再び彼自身の声を聞くことができ、前述の期間中に喫煙の危険性について話していたと主張した。口唇読解能力のある数名のボランティアによって対象の主張を裏付けることができた。
実験1430-13
対象: D-12405
期間: 5時間
結果: 実験は最初の数時間は通常通り進行した。対象は最初にマルチ商法の開始および実行について発話し、1時間32分のスピーチの後、メソジスト教の牧師に対して実行され成功した電子メール詐欺について言及した。(注: 対象のファイルによると被害者は牧師あるいはいかなるキリスト教の教義の信者でもなかったが、記載されているものとほぼ同じ詐欺の罪状が示されていた)。3時間後、対象は完全にメソジズムの話題を発話しており、特に聞き手に対しては更なる指導のために████████牧師(故人)を紹介している。3時間47分後、対象の語りは予期せぬ逸脱を見せ、もはや聴衆に指導を求めるように指示するのではなく、むしろ自傷行為あるいはその他の平凡な行為に対する暴力的な処罰を主張しており、メソジストの教義とは大きく異なるようになった。4時間23分後には、対象によって説明された宗教的行為はもはや[データ削除済]から刻まれた寺院で行われている詳細な人間の生贄を含む、すべての知られている現存するあるいはかつて存在した宗教とも類似するものではなかった。セキュリティチームが実験チャンバーに立入りSCP-1430を手放すよう指示された際、対象は最初は物理的に接触するまで反応しなかったが、接触時点で直ちに激昂し、SCP-1430を手放すことに激しく抵抗した。アーティファクトを強制的に落とした後、対象は意識不明の状態で倒れ医療室28-Nに搬送された。D-12405は現在植物状態にあり、脳卒中患者と一致する脳活動を示している。
実験1430-17
対象: D-13742
期間: ██日4時間15分
結果: D-13742は実験中、水分補給および食事を与えられたままにするためのIV点滴を投与されていた。
実験は最初の数時間は予想通りに進行した。対象は高級車のホットワイヤリングに関する知識を詳細に話し、その後メソジストの教義やこれまでの対象が説明した未知の宗教について予想通りのパターンに陥った。10〜11時間の連続曝露の後、対象の声帯は被験者の声が理解するのがより困難になるにつれて、明らかに緊張を示すようになった。同様に、対象の唇および口元に軽度の切り傷などが見られ、 偶発的な咬傷であることが疑われる。この時点で、対象は未知の宗教の信者の日常的な儀式を説明していると考えられている。23時間後の連続曝露の後、D-13742は事実上理解不能となった。対象の声は完全に失われており、口と唇の損傷により読唇術は事実上使用不可となった。姿勢は直立した状態を維持するためにSCP-1430に大きく依存していることを示している。対象は時折咳をしたり吐血したりした。連続曝露から██時間後、対象はほぼ完全な疲労の兆候を示し、意識を失う寸前となった。その後、正確に██時間██分██秒で被験者は直ちに直立不動となり、わずか数秒前に示したいかなる疲労も示さず、対象の口と喉の明白な損傷にもかかわらず、未知の言語で明瞭な大声で発話した。対象の声は、180dBの防音性があると評価されている実験チャンバー外に聞こえた。保安チームは実験チャンバーに立入って対象に発砲するよう指示された。[データ削除済]収容プロトコルが[データ削除済]37分後に実行され、高火薬を同時に使用した。爆発物の残留物の層を除いたところ、SCP-1430は損傷を受けていなかった。対象であるD-13742は終了した。
注: 実験1430-17インシデントの後、SCP-1430の実験はサイト管理官によって停止された。