SCP-1436
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アイテム番号: SCP-1436

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1436は4×4×5mの環境制御された鳥類飼育檻に封じ込めされます、SCP-1436の栄養のため、この飼育檻にはイラクの森に典型的な植物や生きた昆虫も収容します。現在の活性化手順のため、囲いは絶縁性であるべきであり、囲いに入る全ての職員は絶縁スーツを着用しなければなりません。

現在の活性化手順は、大気条件に依存する疑似乱数ジェネレータに基づいて、SCP-1436を殺害するのに十分な8000ボルトのパルスを放出するようプログラムされた機器が、SCP-1436に取り付けられている事を必要とします。機器はサイクルごとに3週間で再接続します。これらの条件が満たされ、SCP-1436の外部にパルスが放出される確率は、1万日に1日です。機器は再接続時に機能していることを確認しなければならず、SCP-1436のサイクルの第二段階の間は毎日検査する必要があります。

SCP-1436がサイト常備の弾頭を保管している場所に収容されることは決して無いようにしてください。

説明: SCP-1436はハチクイ類に似た特徴を持つ種族未特定の雄の鳥であり、翼幅46cmです。SCP-1436の習性は食虫性の鳥類に典型的であり、自種の他個体と意思疎通するためのものと特定されている鳴き声を発します。現時点ではSCP-1436の種の他個体は発見・特定されていません。

SCP-1436は、急速に胚から成鳥へと成熟し、死んで腐敗するというサイクルを繰り返しています。SCP-1436の体が完全に分解されると、卵が出現してSCP-1436は再びサイクルの成長段階へ突入します。各サイクルは平均して2ヶ月続き、そのうち成長段階は通常1ヶ月半です。この最初の段階では、SCP-1436は、急激な成長にも拘らず、その時点における年齢の平均的な鳥類より多くの食料を必要としません。SCP-1436の体の内部イメージングは、対象の急速な成長率以外には、全く異常な特徴や生体プロセスを示していません。SCP-1436が完全に成熟すると老化が停止し、サイクルの第二段階に入る前に、平均して3日間この状態を保ちます。

サイクルの第二段階に入ったSCP-1436は、自身の死に繋がる確率操作を行います。この段階におけるSCP-1436の周辺エリアでは、SCP-1436にとって危険な事象が発生します。これら事象は常に物理的に発生し得るものですが、分析はSCP-1436事象の大部分が、極端なまでに起こりそうもない出来事だった事を示しています。第二段階開始時の事象はサイクル後半のものよりも遥かに局地的です。サイクル後半の事象は、この効果がSCP-1436を殺すために複雑な因果連鎖を引き起こすことが可能だと示します。財団によるSCP-1436回収前に起こった最後のサイクルは、█████の███████████動物園で鳥小屋の構造崩壊を招き、致命傷18名、負傷者32名を出しました。動物園の記録では、SCP-1436が第二段階を約2週間維持しており、SCP-1436に関連した幾つかの事故が、徐々に大規模になりつつ発生していたことが示されています。SCP-1436は意識的にこれらの事象を招いてはいないようであり、第二段階で自衛行為を取り続けています。

第二段階と類似した効果により、第二段階事象を除く全ての直接的な行為は、第一・第二どちらの段階においてもSCP-1436の殺傷を妨害されます。これまでの所、実験でSCP-1436を殺すことには失敗しています。最近の実験は拳銃の失火に終わり、研究者は負傷、拳銃も使用不能になりました。

第二段階事象がSCP-1436殺害に成功した場合、SCP-1436は通常、20時間で骨も含めて完全に分解されます。SCP-1436が完全に分解されると、死骸の位置には関係なく、死亡した地点に卵が再出現します。SCP-1436の遺伝的特質はサイクル間で変化しないことが判明しています。実験によって、SCP-1436は以前のサイクルで交流した職員とオブジェクトを識別できることが示されました。

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