SCP-1458
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-1458

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1458とその現在の宿主(SCP-1458-1に指定)は2体の対象を収容できるように改造された標準人型実体収容ユニットに収容してください。小児科医が通常の医療スタッフに加えて待機することになっています。SCP-1458-1が終了し、SCP-1458が非協力的になったり安全な収容に対するリスクをもたらす場合には、SCP-1458に別の適切な宿主を提供するための偶発的な措置の検討も可能です。SCP‐1458とSCP‐1458‐1の分離は、両対象のストレスと怒りを軽減するために最小限に止めてください。SCP-1458を研究する全職員はその影響について認知してください。物品や食物に関する要望は承認を受けた現主任研究員に伝えてください。

説明: SCP-1458は退化した腕を持ち、下半身の終端がヒレのような付属器官となっている人型実体です。この生物は人間の女性に近い発声能力を持ち、IQは132です。この生物の主な異常性は母親または両親のどちらを亡くした3歳から16歳の対象が直接視認した際に発現します。条件を満たしSCP-1458の影響下に置かれた任意の対象は、自分の母親の容姿に関する既存の記憶がその生物に置換されます。これは同時に複数の対象を影響下に置くことが可能ですが、すべての対象がその存在から引き離されない限り穏やかな状態のままですが、対象は影響下に残りSCP-1458の元に戻ろうとします。

SCP-1458は影響下にある対象に食事を与え、遊び、教育しようとします。行おうとする教育は通常、古代史を中心に行われます。SCP-1458-1は回収時に影響下にあった唯一の子供であり、[編集済]という名前の対象の記録がないこと、および対象の存在下ではSCP-1458が協力的で穏やかな行動をとるため、SCP-1458-1には特別な指示がない限りはSCP-1458の元に預けられることになりました。

当影響を知らされた人物は嫌悪感を引き起こしますが、その影響を知らされていない人物はその生物について、顔や体が変形し傷ついた女性の人間の姿として見ます。質問された場合、対象によって説明は異なりますが、SCP-1458によって記憶影響を受けた対象も同様に、SCP-1458は全て人間の女性であると説明します。この生物は[編集済]のショッピングモールで防犯カメラに捉えられた後に[編集済]で発見されました。尋問を受けたSCP-1458は研究者たちに、█年もの間[編集済]の町に住んでおり、普段はSCP-1458-1に食料品店で買い物をさせていたと回答しました。電子機器を介してSCP-1458を見ている人々には影響が出ず、質問された際にSCP-1458は現代技術に対する嫌悪感を研究員に訴えました。

インタビューSCP-1458 7

インタビュー対象: SCP-1458

インタビュアー: ███████研究員

序文: インタビューはSCP-1458の出所を明らかにするために行われました。███████研究員はまた、その影響下にある被験者に対するSCP-1458の意図を明らかにするよう指示されました。研究員は以前にSCP-1458と接触したことがあって打ち解けた関係になっています。

<記録開始>

███████研究員: あなたは何者ですか?

SCP-1458: 私の名前は[編集済]、リビアの王の娘として生まれたわ。

███████研究員: あなたは生まれつきそのような見た目なんですか?

SCP-1458: いいえ、呪われてこうなったのよ。私がまだ若くて純真だった頃、私は偉大で力強い男と恋に落ちたけれど、彼はすでに彼と同じくらい力強い女と結婚していたの。それを知った彼の奥さんは残酷な復讐として私の子供たちをさらい、怒りのあまり皆殺しにしたの。その後私はかつて愛した男からの贈り物として見ての通り歪んだ身体に変えられたわ。

███████研究員: 子供たち?いったい誰のことですか?

SCP-1458: 子供たち?彼らは何も悪くなかったの。私のせいで彼女は彼らを殺したの。

注: インタビューのこの時点でSCP-1458は低い調子の唸り声を発声し始めました。

SCP-1458: 私は子供たちを産んだのに、私のせいで彼らは死んじゃったの。私の男への愛は身勝手すぎて彼らが亡くなるまで彼らのことを忘れるところだったわ。私は悲しみを抱えて死にました。私は彼らを見ているという想像を止めるために自分の目を潰そうとしたの。彼は私をこのようにしてなだめようとし、そして私が彼女の子供たちに厳しい復讐をさせるのを許したんです。

███████研究員: 復讐?一体何のことですか?

SCP-1458: 私は彼女の子供たちを大勢殺しました。大勢の親が子供を残して去っていったわ。彼らには私が感じた痛みを感じてほしかったけれど、私のようには感じなかったの。私は彼らにとっては訳も分からず殺してしまった。私の子供たちは私のせいで死んでいったのに、私は純粋な怒りで子供たちを殺してしまったの。私の怒りは彼女よりひどくなっていったわ。

注: この時点で唸り声はより大きくより攻撃的になります。

███████研究員: 落ち着いてください、SCP-1458。彼女とは何者ですか?

SCP-1458: 彼女はすべてを引き起こした女で私は彼女の子孫を見つけ始めたわ。

注: この時点でSCP-1458は話すのを止めて5秒ほど笑いました。

SCP-1458: でも彼らは今や私の子供であり私は彼らを生かしておくつもりよ。

███████研究員: 彼女の子供たちとは何者ですか?

<外部要因によりインタビュー終了>

終了報告書: インタビューが終わる前、SCP-1458は子供たちの名前を叫び始めました。調査したところ、すべての学名が、当該生物が発した名前は生物の主な影響を受ける既知の基準を満たしていることが判明しました。警備員の警告にもかかわらず、対象は発声を止めなかったため沈静化されました。このイベントの後、SCP-1458は24時間内に行われたすべての要求を無視しました。

補遺1: インタビューSCP-1458-7後、SCP-1458はそれらを引き起こした原因を判断するために、行動や精神状態の急激な変化がないかどうかを注意深く監視されることになりました。

補遺2: SCP-1458-1には明らかにテレパシーや精神影響効果が見られるため、 効果が影響下にある子供に限定されない場合には注意が必要です。

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