クレジット
タイトル: SCP-1461 - ワームの館
翻訳責任者: Raihachi
翻訳年: 2020
原題: SCP-1461 - House of the Worm
著作権者: SnakeoilSage
作成年: 2013
初訳時参照リビジョン: 19
元記事リンク: ソース
収容以前のSCP-1461
アイテム番号: SCP-1461
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: サイト-6がSCP-1461の周辺に建設されています。機動部隊ラムダ-30("何たること")がサイト-6のセキュリティを強化するために常駐しています。SCP-1461からのすべての異常行動はレベル4監督者に報告され、その監督者の判断でA4-7デイブレイク手順を実行します(サイト-6標準手順ガイドを参照)。SCP-1461に立入るすべての工作員は完全NBCA(核Nuclear、生物Biological、化学Chemical、異常Chemical)防護服の着用および武装護衛すべきものとします。SCP-1461は"壊れた神の教会"として知られる組織の最優先ターゲットと考えられており、当該組織は19██年以降から██にSCP-1461への侵入および立入りを試行しています。
説明: SCP-1461は地下室を備えたイギリス領主の邸宅(1890年頃)です。財団が注目したのは1941年11月のことで、当該住居および地下施設が消失し、11日間の行方不明期間を経て再出現しました。SCP-1461の地上部分は2階建ての住居で、12部屋の寝室、4部屋のバスルーム、3部屋の書斎、メインホワイエ/舞踏室、図書室、キッチン、および食料貯蔵室を備えた地下室があります。これらの部屋のほとんどは、財団が取得する以前に簡素なバラックに改造されており、カルト教団の住居であったと考えられています。サイト-6のスタッフは当該構造を補強し、利用可能な空間を監視室および警備部隊向けに使用しています。邸宅自体に起因する異常活動はこれまでに発生していません。
地下施設は邸宅の地下を通じて立入ることが可能です。地下施設のレイアウトおよび大きさは、施設の異常性および敵対的実体が要因となり未だに正確な測定はされていません。施設は主にコンクリート、鉄、真鍮で構成されていますが、何点か新奇的かつ/あるいは未知の材料も使用されています。施設のレイアウトは非論理的な通路および建築物に続いています。例えば、出入口が強固な壁や開けた亀裂に通じていたり、階段が何もない空間に向かって上昇したりしています。施設内の至る箇所で広範囲に及ぶ損傷が確認されています。特定の区域は陥没しており、財団の拡張元素周期表のどこにも存在しない未確認の灰色の砂岩で満たされています。この施設にはまた、活性化または無力化した異常な人工物が多数存在します(目録文書I-1461-Current参照)。この施設の不規則なレイアウトおよび人工物がSCP-1461が消失する前から存在していたのか、あるいは消失している間に齎されたのかは不明です。
地下施設は可動式の機械装置、歯車仕掛け、ピストン、蒸気管、および冷却管などが広範囲に配置されており、これらは適切な安全対策がなされていないため非常に危険です。これらの機械類は、有機物に対して非常に高い腐食性を有するだけでなく、冷却剤や潤滑剤としても機能する黒色の粘液状物質を吐出する、方策的に配置されたノズルによって維持されています。一部区域からは強いガンマ線およびX線が放出されているようであり、記録された最高値で毎秒75カウントを記録しています。この放射線の発生源は、いずれの機械装置も放射性部品で構成されていたり、内蔵したりしているように見受けられないため不明です。
SCP-1461には約57体の人型実体(元財団職員7名を含む)が存在し、SCP-1461-1として指定されています。これらの実体は未知のプロセスにより、SCP-1461の現時点では未発見区域において粗雑な機械的移植組織が増強されています。SCP-1461-1の各実例は独自に強化されており、それらの間にほとんど統一性はありません。大部分は手に金属製の歯と鉤爪状の突起が増強されており、致命的な至近距離戦闘能力を提供します。その他の増強内容として、対象の骨に無造作に接合された鉄製ボルト、脊柱の厳重な強度補強、1つ以上の臓器が同等の人工装具で置換されていることが挙げられます。SCP-1461-1は高次脳機能を有しておらず、いかなる自己意識も保持していないため、完全にイヌ程度の本能と知性で行動しているように見受けられます。実例は1~2単位のグループで密集しており、簡易的に潜伏することや防御が可能な巣を作り、お互いから摘出した食物や侵入してきた財団職員から食物を収集することを試行します。すべてのSCP-1461-1実例は非常に敵対的であると見做されています。
SCP-1461自体がSCP-1461-1を"統率"している可能性があると仮定されています。施設内の至る箇所に存在する伝声管機構が大きな金属音を発し、SCP-1461-1を退避させる様子が観察されています。他の遭遇事例では、血液であると特定された金属臭が換気システムを通過し、SCP-1461-1が指示された場所に誘導されています。SCP-1461が現在財団職員が占有している地域に対して嗅覚標識を付与する頻度と精度は、ある種の敵対的な知的存在による誘導を示唆しています。
少なくともSCP-1461-1の4実例は追加の増強を受け、食道と肺がSCP-1461-1自身の動作によって駆動する蓄音機に置換されています。これらの蓄音機は宗教的な象徴性を拡散させる一連の繰り返し音声を発しますが、その作成者あるいは目的についての手掛かりは得られていません。
補遺: 1941年の記録によると、この邸宅は█████ ██████氏およびその家族によって所有されていました。第一次世界大戦の退役軍人であった██████氏はソンムの戦いで負傷し、終戦直前にロンドンの病院に移送されました。彼の経験は深刻な心理的影響を与え、社会に対する虚無的な見方を与えたと見られています。彼は何らかの方法で世界を終結させるか、世界から逃れることを意図してSCP-1461を建設しました。さらなる情報は、SCP-1461内から回収された彼の日記から推定することが可能です(証拠要約V2008-5参照)。██████氏はこの課題を補助する目的で50~100人程度の従事者を有していたと考えられており、その大部分は最終的にSCP-1461を信奉するカルト教団に再編成されました。SCP-1461が消失した際に、未確認の数の信者が██████氏と彼の妻、および2名の子供とともに存在していました。現在までに所在が判明している人物は6名のみです。
SCP-1461が再実体化した直後、財団エージェントがサイトを封鎖する前に身元不明の人物らがSCP-1461に侵入しました。これらの人物は██████氏の信者の構成員で、SCP-1461が消失した際には現場にいなかったと考えられています。彼らは依然として目録化および回収されていない多くの異常な遺物を持ち出すことに成功しました。
目録化された異常部屋の部分的リスト
財団職員が発見した12の地下階層のうち、そのレイアウトが適切に製図されているの箇所は75%に留まり、さらに下層には不明の数の階層が存在すると考えられています。各地下階層には、掘削、建造および保管用の部屋だけでなく、SafeまたはEuclidレベルの異常性質および/または人工物を有する部屋が存在しています。SCP-1461の異常部屋の完全なリストは、資料I-1461-Currentを参照してください。
ゲル製造所(地下3階): 未確認の灰色の砂岩をガラスに融解し、小型缶で成形し、様々な新奇的な化学物質から成る緑色の粘性ゲルを充填する自動化工場。これらの容器の中には、地球上のいかなるものとも一致しないDNAパターンを有する完全に成形された歯や臓器を含有するものもあります。ほとんどの容器は不活性化しており、中身は腐敗しています。ゲル製造機自体は崩落により壊滅状態となっています。
パイプホール(地下4階): 真鍮、鉄、銅、金、竹、彫刻済の翡翠、および[データ削除済]などを素材とする約2,450本のパイプが並ぶ廊下。パイプから何らかの物質が汲み上げられている音が明瞭に聞こえますが、その出所や行き先は不明です。
"工場出荷"(地下7階): 大型で、大小さまざまな木箱が占有している照明の無い倉庫。他の保管室とは異なり、木箱には非異常性由来の日用品が梱包されており、当該区域の木枠は無記載あるいは"工場出荷"という焼印のみ施されています。倉庫の不定期な巡回により、木箱の数や配置が変動していることが判明しましたが、パイプホールと同様に、木箱の出所や行き先は不明です。少なくとも一度、倉庫内のどこからか微かな声が聴取されたことがありましたが、その発生源は一切判明しませんでした。
眼球部屋(地下10階): [データ削除済]
発話管室(地下11階): SCP-1461に接続している多数の真鍮製の発話管が、当部屋の中央に位置する大きな説教壇に合流しているように見受けられます。人間の女性の部分的な遺体がここで発見されており、その遺体(特に皮膚と腸器官)は損傷した管の一部を粗雑に修理するために使用されたことを示す形跡を有しています。
触媒室(地下12階): 歯車、ケーブル、滑車、ネジ、およびベルトなどの無造作な集合物で満たされた大部屋で、全て鉄、錫、金、およびいくつかの未確認の金属を含むその他の金属の合金で作製造されています。集合物は甚大な損傷を受けており、大部分(約12立方メートル)が無造作に除去されていることが確認されています。この部分の所在地は不明です。高架の壇が集合物の真上に吊り下げられています。壇は人間の男性の乾燥した遺体が存在する、金属製ベッドの外観をしています。遺体の胸部はポンプ機に接続された大きな注射器が貫通しており、その設計より、当該ポンプは注射器から抽出した液体を下の機械装置の欠損部分に汲み上げていたことが示唆されています。45分間隔で定期的に集合物は自己起動を試行しますが、既存の損傷が初期化を妨げています。摩擦熱の蓄積により、最終的には機械装置が十分に冷却されて再起動が可能になるまで緊急停止する結果に終わります。アイテムV2008-5が病院用ベッドから回収されました。
SCP-1461-1蓄音機録音の部分的転写
私はあなたが私に造りし者なり。
私は選ばれし者であり暴虐なる者である。
私を許せ。
私は過去であり今である。
それなら、彼らは何の神になるだろうか?
私は悪であり肉である。
私は罠であり罠にかかりし者である。
私は美であり混沌である。
子供たちは私欲に満ちている。
私はワームである。
私は神を壊してしまった。



