SCP-147-KO
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アイテム番号: SCP-147-KO

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団の収容下にあるSCP-147-KO個体は、常にその数が2体である状態を維持する必要があります。人数が増えたり減ったりした場合は人為的に補充されるように誘導したり、除去したりするようにしてください。オブジェクトは2人収容型の標準人間型オブジェクト収容室に共に収容してください。各オブジェクトとの相互作用は必ず人工知能システムを介して行われるべきであり、財団職員や人間型SCPオブジェクトを含む全ての人間との直接接触は厳しく禁じます。

各オブジェクトは、週に一度精神科の治療を受けることになっています。 説明を参照してください。

説明: SCP-147-KOは、遺伝的、精神的に同一の30代前半の人間の男性であり、精神的健康を除く健康状態は同じ年代の平均に近い良好な容態を示します。全ての個体は、深刻な鬱と低い自尊心と重度の愛情不足を訴えています。

対象個体が一定水準以上の情緒的好感を示した人間は、同一のSCP-147-KO個体に変化します。新たに変化した個体は元となった個体の現時点の身体状態と記憶、異常性を含んだ全ての面において同一です。変化以前の記憶を含んだ全ての異常性曝露前の痕跡や特性は消失します。

この異常性は曝露した個体とSCP-147-KO個体間の距離などの物理的な状態は勿論のこと、曝露した個体の対象個体に対する存在や異常性といった知識の不足などの精神的状態にも束縛を受けません。変化は即座に発生しますが、この時異常性は対象の身体にのみ影響を及ぼすだけで、衣服などのその他の要素まで合わせて変化することはありません。

SCP-147-KO個体は、身体の状態や記憶の共有などの副次的異常性は示しません。ただし、オブジェクトは経験的に自分の異常性を認知しており、これはオブジェクト自身に対する嫌悪感を伴った鬱の増大を加速させます。

現在までに異常性の発現事例は合計3864件が記録されており、これには元のSCP-147-KOの家族全員と当時のオブジェクトの恋人、オブジェクトの学校の卒業生の70%と半径10km以内の居住者の30%が含まれています。最近の発現は財団に雇用された精神科医パク・██教授であり、SCP-147-KOに人工知能プログラムと偽装して精神科診療を実施している最中に変異し、殉職処理されました。

もはやSCP-147-KO個体と情緒的好感を形成した人間は存在しないので、対象個体の記憶消去は不要であると判断されます。2体の対象個体のみが現在としてはこの異常性に免疫を持つ唯一の人間です。

SCP-147-KOの効果を元に戻すことができる方法は未だに発見されていません。

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