SCP-1475
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-1475

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1475はグレードIII医学的隔離収容室に収容し、標準的な位置調節可能病院用ベッドと生体遠隔計測装置に取り付けます。本収容室はまた、ベッドから見やすい位置に高解像度テレビを設置します。SCP-1475は対象が要請した人間生物学に関係する全てのビデオ1を、事前承認を受ければ視聴が許可されます。

SCP-1475は以下の医療監視装置を常時装着しており、そのデータは対象から目視できる位置の生理学的モニタリングディスプレイに表示されています:心電計(EKG)、酸素濃度計、挿入可能血圧トランスデューサ2、脳波計(EEG)3。加えて、動脈カテーテルと末梢静脈ラインが血液の化学的監視と栄養供給を容易にするために挿入されています。

SCP-1475の異常な特性について説明を受けた医療チームが常に付近で待機し、必要に応じて検査や治療の援助を行います。

説明: SCP-1475はグジャラート族の人間男性です。2013-██-██、SCP-1475とその他4人の人物4が、イギリスのロンドンにある[編集済]大学の化学研究室の1つにおいて、小規模な爆発の報告があったことからキャンパスセキュリティに発見されました。この5人は発見時に重篤な全身性強直間代発作5を起こしており、地元病院への搬送中にうち3名が死亡しました。SCP-1475は抗痙攣薬の投与後に安定しましたが、残りの1名は神経学的な虚血の滝6によって死亡しました。

SCP-1475はNHS(国民保健サービス)に潜入していたエージェントにより財団の注意を引き、外面的な発作活動の徴候が見られないにも関わらず、SCP-1475の脳の全領域における一定かつ同時の活動が繰り返し脳波計に現れました。財団によるSCP-1475の回収後、SCP-1475に対して行われたインタビューで、対象が同僚と共に「人間の頭脳を100%活用する」ことを可能とする化合物の合成を試みた事実が明らかになりました。SCP-1475はこの化合物の化学成分または生産工程に関して乏しい情報しか提供することができませんでした。これを再現しようとするすべての試みは、異常性のない神経毒物質を生産する結果に終わっています。

SCP-1475は自身の全神経機能の完全な意識的制御が可能です。自身の脳と神経構造を修正する限定的な能力を示しており、睡眠の必要性を排除し、ならびに代謝率をおよそ17%改善しました。しかしながら、対象の自律神経の制御システムは全く機能していません。このために、SCP-1475は常時自身の心臓血管、肺、消化器官、その他の臓器の監視と保守に集中しなければならず、さもなければそれらの臓器は機能を停止します。

SCP-1475はあらかじめ自律神経系を管理しつつ、一つか二つ以上の随意筋群を一度に動かすために必要な集中と調整の程度を未だに説明していません。この点から、SCP-1475が脱走する危険性は低いと考えられます。SCP-1475は、神経制御を必要としないあらゆる生物学的プロセスの制御(例として組織再生、細胞活動、肝臓による血液濾過または血中の酸素・栄養素の交換など自動的な非神経学的臓器機能)において高いレベルの活動を示しません。

SCP-1475は不規則な血圧変動、極端な血糖値の変化、血液量過多または減少、一貫して低く安定しない酸素化血液量(平均93%+/-4%)により、全身に及ぶ臓器障害の徴候が見られています。SCP-1475に対する現在の研究は、その他の異常な神経活動を妨害することなく、対象の自律的制御機能を補うか代替する手段を探すことを目的として進行しています。

SCP-1475は自分たちの研究とは無関係に活動していたと主張していますが、神経毒性化合物がRAINBOW ASTRAプログラムに用いられた物質と非常に類似しているため、このことが偶然なのか、あるいは不明な団体がプログラムの結果を再現しようとした結果なのか、現在調査が進行中です。

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